2024年6月21日2024年6月25日エステ王子チャンネル

お客様との適切な距離感を保つ方法

サロンでお客様と関わる際、どのような距離感を保つべきかを考えることは重要です。

 

お客様が安心して相談できる環境を提供しつつ、過度な依存を防ぐためのポイントをまとめました。

 

相談に乗る範囲を決める

まず、お客様との距離を保つためには、相談に乗る範囲を明確に決めておくことが必要です。

 

お客様は、サロンに様々な悩みを持って来店します。

 

その悩みに対する相談に応じることは大切ですが、その範囲をどこまでにするかを事前に決めておきましょう。

 

 

相談を受けるタイミングを設定する

相談を受けるタイミングも重要です。

 

基本的には以下のタイミングで相談に応じることが良いでしょう。

 

・ご来店時のカウンセリング

・施術中

・アフターカウンセリング

 

これらの時間内であれば、お客様もリラックスして相談しやすく、こちらも適切なアドバイスを提供できます。

 

 

過度な相談を避ける

開業したばかりの方にありがちなのが、24時間お客様の相談に応じることです。

 

これはお客様に良い接客だと思われるかもしれませんが、依存されてしまうリスクがあります。

 

例えば、サロンの利用に関係のない相談や金銭問題の相談などが増えるケースや、お金を貸してくれと頼まれる可能性もあります。

 

そのため、どこまで相談に乗るのかをお客様に伝えるのではなく、自分の中でルールを作っておくことが非常に重要です。

 

 

 一定の距離を保つための工夫

「いつでも連絡してください」や「どんなことでも連絡してください」という言葉は、過度な期待を持たせる可能性があるため、避けましょう。

 

サロンでの施術外の時間や夜中の相談は後々大変です。

 

これを返さないのもよくないですし、返すと依存が深まることになりさらに大変なことになります。

 

例えば、「今日行った施術やトリートメントについて何かトラブルがあったら連絡してください」というように、具体的で限定的な範囲での連絡を促すようにします。

 

最初の接客の段階でどこまで相談を受けるのかという一線を自分の中で決めておくことが重要です。

 

 

美容に関連する悩みの深掘りはOK

お客様が美容上の悩みを持ってサロンに来店するので、それに関連する悩みの深掘りは問題ありません。

 

例えば、ストレスが自律神経に影響し、それが肌やダイエット、疲れに影響する場合、その原因を探ることは良いアプローチです。

 

しかし、ストレスの原因となる人間関係についての悩みを時間外に相談されるのは避けた方が良いです。

 

 

明確なラインを引く

「何かあればいつでも相談してください」ではなく、「ストレスが溜まった時にどうすれば良いか分からなかったらご連絡ください」というように、美容に関連する悩み相談に限定することが大切です。

 

この一線を引かないと、ただの相談役になり、最終的に依存されることになります。

 

 

お客様から依存されると、接客がうまくいかなくなり、提案が通りにくくなることがあります。

 

そのため、最初から距離感をしっかりと保つことが重要です。

 

 

まとめ

小さなサロンが注意すべきお客様との関わり方についてお伝えしました。

 

開業したての方はお客様を大切にしたいという気持ちが強いですが、24時間どんな相談にも乗るような対応をしてしまうと、美容のプロとしてのスタンスを取れなくなるケースがあります。

 

自分が対応できる範囲をしっかり決めて、接客に臨んでください。

 

 

【詳しい動画はコチラ】

 

 

 

この記事を書いた人

日本一のエステティシャンエステ王子 width=

小野 浩二 先生(エステ王子)

*エステティックコンテスト全国大会1位

*ビューティ&ウェルネス専門職大学 准教授

*日本スキンケア協会 代表理事

*日本エステティック業協会(AEA)認定講師

大手エステティックサロンにて、技術、売上げ、カウンセリング入会率No.1になった経験を持ち本店店長を歴任。わずか2年でエリアマネージャーとなる。その後、大学院に進学しダイエットや生活習慣病などの研究を行い、修士号を取得。2008年日本エステティック協会創立35周年記念エステティックコンテスト全国大会で「優勝」。フェイシャル、ボディのテクニックが評価され日本一のエステティシャンとなり、メディア等で「エステ王子」として話題となる。現在はサロンでの現場経験を活かし、人材教育に力を入れる。また、医師、大学教授、厚生労働省研究班とともに研究事業にも積極的に取り組んでおり「正しいスキンケア」や「正しいエステ」の普及を行っている。テレビ出演多数。著書・DVDは26冊出版。