2024年8月26日2024年8月26日エステ王子チャンネル

サロンでの単価を上げるために必要なポイント6選

サロンを経営していると、単価を上げることで売上を増やし、ビジネスをより安定させたいと考えることがあるでしょう。

 

しかし、「どうやったら単価を上げられるのか?」という問いに対して、具体的なステップを考えることは容易ではありません。

 

今回は、単価を上げる必要性と、そのために何をすべきかを深掘りしてお伝えします。

 

 

単価を上げることで得られる効果

まず、単価を上げることでどのような効果が得られるのかを見てみましょう。

 

例えば、60分8000円のメニューと、60分10000円のメニューがあるとします。

 

これらのメニュー間には2000円の差があります。

 

この差がサロン全体の売上にどれほどの影響を与えるのでしょうか?

 

仮に、月間で100名のお客様が来店されると考えると、単価が2000円違うだけで、月間売上が20万円変わることになります。

 

これが年間になると240万円の差となり、10年で2400万円もの違いを生むことになります。

 

これは個人サロンにとって非常に大きな影響です。

 

こうした売上を見込めるならば、単価を上げることの必要性は明らかでしょう。

 

 

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単価を上げるために必要な要素

単価を上げるといっても、単純に価格を引き上げるだけでは不十分です。

 

お客様がその値上げに納得し、引き続き利用していただくためには、いくつかの重要な要素が必要です。

 

単価を変えると客層も変わります。

 

どんなサロンにしたいのか、どんなお客様を獲得したいのかによっても価格調整は必要になります。

 

サロンの内装と雰囲気

まず、サロンの内装がその価格に見合っているかを見直すことが必要です。

 

例えば、60分1万円をいただくサロンの内装と、60分2万円をいただくサロンの内装では、求められるクオリティに大きな差があります。

 

内装は単に美しいだけでなく、高級感や居心地の良さを提供するものでなければなりません。

 

サロンの内装が古びていたり、手入れが行き届いていなかったりすると、高額な施術を提供するためにお客様が支払う金額に対する不満や疑念が生じやすくなります

 

一方で、高級感が漂い、細部にまでこだわった内装であれば、お客様はその空間にいること自体を価値と感じ、価格に対して納得しやすくなります。

 

豪華なインテリア、洗練された色調、心地よい香りや音楽など、五感に訴えかけるような空間作りが求められるでしょう。

 

つまり、お客様が「この価格に見合うサービスを受けている」と感じられる環境を作り出すことが大切です。

 

 

技術力と施術の質

次に、技術力と施術の質が価格に見合うかどうかも重要です。

 

高額な料金をいただく以上、施術は非常に気持ちが良く、かつ明確な結果を提供できるものでなければなりません。

 

お客様がサロンを訪れるたびに「ここに来て良かった」と感じられるような技術力の向上が求められます。

 

 

接客態度と外見の整え

接客態度やスタッフの外見も、サロンの印象を左右する大きな要素です。

 

スタッフの髪型や制服、立ち居振る舞いは、お客様に対してプロフェッショナルな印象を与えるべきです。

 

例えば、高級ホテルのスタッフが整った髪型と制服でサービスを提供するように、サロンでもそれに見合う外見と接客態度が求められます。

 

 

商材の品質と説明力

使用する商材の品質も、価格に大きく影響します。

 

高品質な商材を使用しているかどうかが、お客様に「この価格に見合う価値がある」と感じてもらう鍵です。

 

良質な商材を使用することで、施術の効果が大きく変わることはもちろん、顧客に対しての信頼感も高まります

 

例えば、最先端の技術や自然由来の高品質な成分を使用した商材は、それ自体が付加価値となり、メニューの価格を正当化する強力な要素となります。

 

さらに、「なぜこのメニューがこの価格なのか?」と質問されたときに、「この商材にこだわっているから」という一言だけでなく、具体的な商材の特長や効果について自信を持って納得のいく説明ができるようにすることが重要です。

 

 

ブランディングと発信力

ブランディングも忘れてはいけません。

 

SNSやInstagramを活用して、サロンやオーナー自身のブランディングを行いましょう。

 

しっかりとしたブランディングができていれば、価格が上がってもお客様は納得し、安心して利用してくれるでしょう。

 

逆に、ブランディングが不十分な場合、価格が上がると「なぜこんなに高いのか?」と疑念を抱かれてしまう可能性があります。

 

SNSの投稿の頻度やタイミングも重要です。

 

定期的に更新することで、フォロワーとの接点を増やし、サロンの存在感を高めることができます。

 

また、フォロワーからのコメントやメッセージに迅速に対応することで、顧客との信頼関係を築くことができ、それがブランディングの強化につながります。

 

 

ホームページの見直し

最後に、ホームページも重要な役割を果たします。

 

高価格帯のメニューを提供するサロンであれば、ホームページのデザインや内容も高級感を感じさせるものでなければなりません。

 

お客様がホームページを見たときに「ここは信頼できるサロンだ」と感じられるような作りにすることが大切です。

 

また、ホームページのデザインと内容は、サロンのブランディング戦略と一貫していることが大切です。

 

ホームページを訪れた瞬間から、顧客はサロンのブランドイメージを感じ取ります。

 

このイメージが、実際にサロンで受けるサービスと一致していることが、顧客の信頼を得る鍵となります。

 

高価格帯メニューを提供するのであれば、ホームページ全体を通じて、その価格にふさわしいブランドメッセージを伝えることが求められます。

 

ホームページにもしっかりとこだわりましょう。

 

 

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まとめ

単価を上げるためには、ただ価格を上げるだけではなく、その価格に見合う価値を提供できるよう、サロン全体を見直す必要があります。

 

内装や技術力、接客態度、商材、ブランディング、そしてホームページに至るまで、すべてが整って初めてお客様に納得していただける単価アップが実現します。

 

ぜひ今回の内容を参考に、ご自身のサロンでの取り組みを見直し、単価アップに向けた準備を進めていただければと思います。

 

 

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この記事を書いた人

日本一のエステティシャンエステ王子 width=

小野 浩二 先生(エステ王子)

*エステティックコンテスト全国大会1位

*ビューティ&ウェルネス専門職大学 准教授

*日本スキンケア協会 代表理事

*日本エステティック業協会(AEA)認定講師

大手エステティックサロンにて、技術、売上げ、カウンセリング入会率No.1になった経験を持ち本店店長を歴任。わずか2年でエリアマネージャーとなる。その後、大学院に進学しダイエットや生活習慣病などの研究を行い、修士号を取得。2008年日本エステティック協会創立35周年記念エステティックコンテスト全国大会で「優勝」。フェイシャル、ボディのテクニックが評価され日本一のエステティシャンとなり、メディア等で「エステ王子」として話題となる。現在はサロンでの現場経験を活かし、人材教育に力を入れる。また、医師、大学教授、厚生労働省研究班とともに研究事業にも積極的に取り組んでおり「正しいスキンケア」や「正しいエステ」の普及を行っている。テレビ出演多数。著書・DVDは26冊出版。