2024年10月2日2024年10月10日エステ王子チャンネル

サロンを開業するにはどのくらいの費用がかかるのか【初期費用とランニングコストの目安】

近年、個人でサロンを開業されるケースが増えてきています。

 

その背景には、エステサロン業界が国家資格を必要としない点が大きく影響しています。

 

必要なのは技術を身につけることだけで、特定の資格を取得しなくてもサロン業務を行えるため、参入のハードルが低い業界といえます。

 

こうした理由から、多くの方がサロン開業を検討されていますが、同時に開業にかかる費用が気になるのではないでしょうか。

 

今回は、個人サロンを開業する際に必要な初期費用と毎月かかるランニングコストについて、詳しくお伝えします。

 

 

サロン開業の主な2つのパターン

個人でサロンを開業する際、主に2つのパターンが一般的です。

 

1つ目は自宅サロンです。

 

ご自宅の1部屋を利用してサロンを運営する形で、特に初期費用が抑えられる点が魅力です。

 

2つ目は、ワンルームマンションや1LDK、1DKなどの小規模物件を借りてサロンを開業するパターンです。

 

こちらは賃貸物件を利用するため家賃が発生しますが、自宅外の場所で営業をしたい方に適しています。

 

路面店でお店を大きく構えて開業する場合、最初からスタッフを採用することが求められるケースもありますが、今の時代に多いのは、ご自宅での開業、もしくはワンルームマンションやアパートでの開業です。

 

特に初期投資を抑えたい場合に人気です。

 

特に、YouTubeやSNSなどで情報収集される方の多くも、この形式での開業を検討されている方が多いのではないでしょうか。

 

 

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開業に必要な初期費用

サロンを開業する際の初期費用は、施術メニューやサロンの形態によって大きく異なります。

 

たとえば、エステベッドやタオル、備品などの価格は比較的変動が少ないものの、機械類にかかる費用は大きな差があります。

 

エステ機器にかかる費用

エステ機器は、メニューによっては30万円程度のものから、高価なものでは400万〜500万円にもなるものまで存在します。

 

たとえば、痩身機器や脱毛機器を導入する場合、最低でも100万〜200万円程度は見込む必要があります。

 

一方で、アロマのオールハンドトリートメントをメインにしていたり、フェイシャルでもハンドにこだわっている場合は、エステ機器は開業当初には必要ないということになります。

 

そのため初期費用を大幅に抑えることが可能です。

 

初期導入費用を考えると、ここはかなり抑えられるポイントです。

 

 

ベッドにかかる費用

ベッドの費用も選ぶものによって異なります。

 

2万円程度のベッドから、電動で高さを調整できる機能がついた数十万円のベッドまで選択肢はさまざまです。

 

この点でも、初期費用に差が出てくる要因となります。

 

 

つまり大きな機械類を導入するかどうかで、数百万円の差が出ることがあります。

 

 

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毎月かかるランニングコスト

サロン開業後、毎月かかる費用についても考慮が必要です。

 

主なランニングコストには以下のようなものがあります。

 

家賃

自宅サロンであれば家賃は不要ですが、賃貸物件を利用する場合は地域によって家賃が異なります。

 

安い地域では月5万円ほどから、都内では月20万円以上かかることもあります。

 

場所によって大きく差が出るので、事前に十分なリサーチが必要です。

 

 

交通費

交通費としては、ガソリン代や電車代が含まれます。

 

車を多く使う場合は月に1万円程度のガソリン代がかかると見積もっておくとよいでしょう。

 

さらに、車両維持費(車検など)も別途考慮する必要があります。

 

 

光熱費

サロンで使用する電気、ガス、水道代は、施術内容やお客様の利用頻度によって変動しますが、一般的には月2万円程度を見込んでおくと良いでしょう。

 

シャワーを多く使う場合は水道代が増えることもあります。

 

 

通信費

携帯代やWi-Fi、ホームページの管理費などが含まれます。

 

これも月に3万〜5万円程度の費用がかかると見込んでおきましょう。

 

 

その他の経費

事務用品(ボールペンやコピー代など)、日用品(トイレットペーパーや洗剤など)、お客様に提供するドリンクやお菓子などの雑費も含まれます。

 

これらも合わせて月に1万〜2万円程度を予算に入れておくと良いでしょう。

 

 

仕入れ費用

ボディマッサージをする場合はオイル、フェイシャル施術の場合は化粧品の仕入れが必要です。

 

物販を行わない場合、業務用の化粧品やオイルを最低限揃えるには、1万円程度の予算でスタートできることもあります。

 

 

広告宣伝費

サロンの新規集客には広告宣伝費がかかることもあります。

 

たとえば、ホットペッパービューティーなどに広告を掲載する場合、無料プランもありますが、3万〜5万円、地域によっては5万〜10万円ほどの広告費がかかることがあります。

 

集客規模に応じて予算を設定しましょう。

 

 

 

まとめ

個人サロンの開業にかかる初期費用と毎月のランニングコストは、選ぶメニューや施術内容、サロンの規模によって大きく異なります。

 

機器を使わないオールハンドの施術であれば、初期費用を抑えつつ、比較的低リスクでのスタートが可能です。

 

また、ランニングコストもご自宅サロンであれば家賃を抑えることができるため、リスクを抑えつつ、自由度の高い働き方を実現することができます。

 

開業を検討されている方は、今回ご紹介した目安を参考にしつつ、計画を立てていくと良いでしょう。

 

サロン開業は、夢を形にする一歩として、多くの方にとって素晴らしい選択肢となることでしょう。

 

 

【詳しい動画はコチラ】

 

 

この記事を書いた人

日本一のエステティシャンエステ王子 width=

小野 浩二 先生(エステ王子)

*エステティックコンテスト全国大会1位

*ビューティ&ウェルネス専門職大学 准教授

*日本スキンケア協会 代表理事

*日本エステティック業協会(AEA)認定講師

大手エステティックサロンにて、技術、売上げ、カウンセリング入会率No.1になった経験を持ち本店店長を歴任。わずか2年でエリアマネージャーとなる。その後、大学院に進学しダイエットや生活習慣病などの研究を行い、修士号を取得。2008年日本エステティック協会創立35周年記念エステティックコンテスト全国大会で「優勝」。フェイシャル、ボディのテクニックが評価され日本一のエステティシャンとなり、メディア等で「エステ王子」として話題となる。現在はサロンでの現場経験を活かし、人材教育に力を入れる。また、医師、大学教授、厚生労働省研究班とともに研究事業にも積極的に取り組んでおり「正しいスキンケア」や「正しいエステ」の普及を行っている。テレビ出演多数。著書・DVDは26冊出版。