2025年3月17日2025年3月17日カウンセリングテクニック
技術だけでは信頼されない。“結果”を導くプロの視点と提案力
前回は新規のお客様をリピーター様に出来なかった私の失敗談についてお伝えしました。
前回の記事はコチラ:「熱意」は伝わっているか?お客様に響く接客の本質
あれから私も、“ 初心忘るべからず” と『熱意と情熱』をもって日々お客様をお迎えしております。
そんなおり、痩身でいらっしゃった新規のお客様が、『実は体よりも顔の方が気になっているのよ』と痩身の施術中に打ち明けてくださいました。
後日フェイシャルの体験にもお越し下さり、美顔で通ってくださる事になりました。
今回はそのポイントご紹介します。
まず、お客様は59歳で、お顔のお悩みは①たるみ(ほうれい線・目元・フェイスライン)、②乾燥の2 点でした。
【たるみについて】
触ってみると、柔らかい肌で、角質の状態は良かったのですが、年齢によると思われる張り・弾力の低下を感じられると同時に、顎関節周りのコリはひどく、さらに肩こりも尋常ではない状態です。
肩コリは職場の冷房が原因だそうで、肩こり解消のために運動もしているご様子です。
【乾燥について】
お肌がとってもうすい上に、年齢的にも皮脂・水分分泌量が少なくなっているにもかかわらず、お手入れも極めてシンプルでしたので、デイリーケアの見直しも必須です。
当サロンでは、フェイシャル体験後には、皮膚の断面図を使って、お肌の仕組みについてお客様に簡単に説明します。
お肌の仕組みとは、
● 3層構造で成り立っていること
● 表皮&角質の働き
● ターンオーバーについて
● 真皮の構成や働き
● 毛細血管の働き
● 皮脂腺・汗腺の働き
についてです。
そして今のお客様のお悩みがこれらのどの部分で起こっていて、原因が何なのかをお伝えしています。
今回のお客様の場合、
【 ①たるみの原因】
● 真皮層の活力低
● 咬筋・胸鎖乳突筋・僧帽筋の硬直によるフェイスラインのくずれ
●筋力の低下
【 ②乾燥の原因】
● 生まれ持った皮膚のうすさ
● 年齢からくる皮脂・水分分泌量の低下
● 間違った(肌質に合っていない)デイリーケア
という事を、もっと分かりやすい言葉で簡単にお伝えしました。
つまり、今回のお客様のキレイになるためのテーマ(課題)は
① 表皮のターンオーバー促進 ⇒ 乾燥対策
② 真皮の活性化 ⇒ たるみ改善
③ 筋トレと血行促進 ⇒ たるみ改善
になります。
しかし、この3つの課題を達成することは素人にはとても難しい事で、だから私達プロがいるのですよね。
きっと皆さんのサロンでも上記3つの課題を解決する術は沢山お持ちだと思います。
ハンドの技術であったり、マシーンの組み込ませ方であったり、デイリーケア見直しの為のコスメの提案であったり…
目の前のお客様のお悩みを解決するための方程式(ノウハウ)をしっかりと持ち、自信≪プライド≫を持ってお伝えし、提供することが出来る、これがプロのエステティシャンだと思うのです。
どれだけ多くの方程式を持っているか。
技術だけでは、全く足りません。
技術×知識×経験×情熱。
この4つがそろって、プロフェッショナルとなるのだと思います。
2022 年サッカーワールドカップで『三笘の1ミリ』が世界中で報道された三笘薫選手は、「強い意志」と「愚直な努力」で夢を実現してきているとか。
毎日、後悔をしたくないと思って時間を最大限に有効活用しながら過ごしているそうです。
私事ではありますが、2023年10月でサロン16周年を迎えました。
夢の実現に向けて、三笘選手のように真のプロフェッショナルとして、私自身のアップデートを繰り返しながら極めていきたいと思います。
みなさんも、ご自身の理想に日々日々近づいていけますよう、願いを込めて。