2024年10月31日2024年10月31日美容資格
エステティシャンになるには?仕事内容・資格・やりがいを詳しく解説
エステティシャンの仕事内容
エステティシャンの仕事内容は、大まかに分けて「接客」と「雑務」に分けられます。
入社したばかりの頃は先輩の接客を見ながら雑務をこなすケースが多いため、事前にどんな仕事があるのかおさえておくと安心です。
雑務を行いながら接客の様子をしっかりと観察し、お客様との関わりを少しずつ増やしていきましょう。
受付・会計
エステに来たお客様が一番最初に利用するのが「受付」です。
いわばエステの顔ともいえる場所であるため、背筋を正し、美しい姿勢でお客様を迎えなければなりません。
「いらっしゃいませ」などのお声がけは、お客様はもちろん他のスタッフにも聞こえるようハッキリと発生しましょう。
続いて、お客様によっては施術料金をいただき、会計をすることもあるでしょう。
金銭管理はエステ業務の中でもミスが許されない仕事となるため、何度も繰り返し確認しながら行います。
必要に応じて領収書を切ったり、同時に次回の予約をとったりしながら、お客様に最後まで気持ち良く過ごしていただけるよう工夫することが大切です。
カウンセリング
カウンセリングはお客様の悩みを聞くだけでなく、適切な施術を提案し、お客様の希望や予算とのすり合わせを行う大切な工程です。
まずはカウンセリングシートなどを用いて悩みの概要を聞き出し、どんな施術を希望しているのかを判断しましょう。
ドリンクを出したり、お部屋の空調・アロマオイル・BGMなどを調節したりして、お客様がリラックスしながら話せる雰囲気作りも必要です。
カウンセリングの基本は、自分の知っている知識をよりかみ砕き、分かりやすいように説明することにあります。
エステサロンが未経験のお客様にとって、難しい専門用語で説明されてもしっかりと理解することはできないでしょう。
図柄や表の入った紙を見せながら、誰にでも分かるような方法で説明することをおすすめします。
エステティシャンのゴールはお客様に何とか契約してもらうことではなく、「一人ひとりが納得した上で必要なプランを選んでいただく」ことといえます。
不明点や不安なことなどをしっかりと解決できるよう、カウンセリングの時間はたっぷりと確保しておきましょう。
施術
エステティシャンの施術は店舗ごとによって異なりますが、大まかに分けると以下のような種類があります。
・フェイシャルケア
・ボディケア
・痩身
・脱毛
・ブライダルエステ
これらの中から悩みに合う化粧品や手技・マシンを使い、お客様の抱えるトラブルの軽減を目指します。
ニキビなどの肌トラブルに悩むお客様には鎮静のパックを選んだり、疲れが溜まっているお客様にはマッサージを追加したりと、一人ひとりに合った内容で施術を行うことが大切です。
また、近年は脱毛を取り入れるエステが増えており、ムダ毛を気にするお客様から高い支持を集めています。
エステで行われる脱毛は医療脱毛とは異なり、無資格のエステティシャンでも扱うことが可能です。
火傷のリスクがあるため、取り扱いの際は正しい知識と経験を備えた上で行う必要があります。
さらに、エステの力を借りたいと感じる方が多いのが「痩身」です。
自力で行うダイエットは継続のしにくさや体重の落ちにくさがデメリットとして挙げられますが、エステでマシンを使いながらダイエットを試みたり、家での運動メニューについて相談したりすることで、理想の体型を目指しやすいでしょう。
食事指導などもエステティシャンの仕事となるため、栄養学を学んでおくこともおすすめです。
営業・販売・広告
チェーン店などで何もしなくてもお客様が来店するならば良いですが、規模の小さいエステサロンなどは営業活動にも力を入れていく必要があります。
既存のお客様にDMを送って来店を促したり、SNSで積極的にPRを行い新規のお客様を集めたりしているサロンも多いでしょう。
いずれにしても各サロンの良さを最大限に理解し、正しくPRできるように努力を積まなければなりません。
また、化粧品などを取り扱っているサロンの場合は、お客様への販売を行うのもエステティシャンの仕事です。
中には月のノルマが決まっており、決められた個数の販売を行う必要のあるサロンもあるでしょう。
お客様の悩みに合う製品をおすすめするのはもちろん、プラスアルファの製品紹介を行い、新たなコースに興味を持ってもらうことも大切です。
お客様一人ひとりの情報をしっかりと理解するのに加え、製品の特徴を正しくアピールできるよう、原材料や使い方についての勉強が欠かせません。
清掃・在庫管理などの業務
エステサロンは常に清潔でなければならないため、清掃は全スタッフが注意して行う必要があります。
お客様が出入りするお部屋はもちろんのこと、備品やスタッフルームなども丁寧に清掃を行いましょう。
特にお手洗いなどの水回りは少しの汚れが目立ちやすい場所でもあるため、毎日の習慣にすることが大切です。
また、エステサロンでは常に様々なアイテムを使って施術が行われるため、いざお客様を迎えたとき、不足があると予定していたコースができなくなる可能性があります。
販売用の製品だけでなく、パフなどの消耗品やクレンジング・パックなどの化粧品は常に切らさないよう在庫管理を行わなければなりません。
エステティシャンになるには?資格無しや未経験でもなれる?
エステティシャンになるには、必ずしも資格を有していなければならないわけではありません。
エステ関係の資格を持っていない方や、未経験の方であっても、積極的に求人を募集しているエステサロンが多いでしょう。
未経験の場合は事務作業などからスタートし、間近で先輩の技術を見学しながら、徐々にお客様対応を覚えていくことになります。
エステサロンの中には、エステ関連の資格を取得するための補助を出していたり、先輩や上司がエステの知識を教えてくれたりするところもあります。
特に手技の部分はサロンによってやり方が大きく異なることがあるため、事前の経験を100%活かせるとは限らないでしょう。
それぞれのエステサロンのやり方を一早く覚えるとともに、自分にできることから積極的に始めていくことが大切です。
エステティシャンの資格にはどんな種類がある?
一言でエステティシャンの資格といっても、関連するものを全て含めると様々な種類があります。
どれも持っていて損のない資格ですが、全てを網羅するのは難しいため、優先順位を決めて取り組むと良いでしょう。
代表的なエステ関連の資格には以下のようなものがあります。
- スリムボディセラピスト資格 (日本スキンケア協会)
- 小顔リンパフェイシャリスト資格 (日本スキンケア協会)
- 小顔ヘッドセラピスト資格 (日本スキンケア協会)
- スキンケアアドバイザー資格 (日本スキンケア協会)
- スキンケアフェイシャリスト資格 (日本スキンケア協会)
- スキンケアカウンセラー資格 (日本スキンケア協会)
- AJESTHE認定エステティシャン (日本エステティック協会)
- AJESTHE認定上級エステティシャン (日本エステティック協会)
- AJESTHE認定ソシオエステティシャン (日本エステティック協会)
- AEA認定エステティシャン (日本エステティック業協会)
- AEA認定上級エステティシャン (日本エステティック業協会)
- AEA認定インターナショナルエステティシャン (日本エステティック業協会)
- AEA認定講師 (日本エステティック業協会)
- AEA認定脱毛講師 (日本エステティック業協会)
- ビューティー・セラピー・ディプロマ (CIDESCO)
- アロマ・セラピー・ディプロマ (CIDESCO)
- スパ・セラピー・ディプロマ (CIDESCO)
- JBEA認定美容電気脱毛エステティシャン (日本美容電気脱毛協会)
- JBEA認定美容電気脱毛技術者 (日本美容電気脱毛協会)
日本で有名な協会が主催しているものもあれば、CIDESCO(シデスコ)のように世界で認められた団体の資格まで様々なものがあります。
純粋に施術の手技や知識を問うものもあれば、お客様対応を問われるものもあるため、より広範囲での勉強が必要となるでしょう。
中には数年単位の実務経験が必須となる資格もあり、働きながらのスキルアップに役立ちます。
エステの種類にはどんなものがある?
エステに関する施術の種類には様々なものがあり、サロンによって行う施術に違いがあります。
勤めるサロンを探す際は、自分がどのような施術に興味があるのかを明確にしておくと良いでしょう。
フェイシャルケア
エステサロンの基礎ともいえるフェイシャルケアは、お客様のお悩みを細かく聞き出し、その場の施術だけでなく帰宅後のホームケアまで幅広く寄り添う必要があります。
トラブルの原因が何であるかを一緒に考え、お客様一人ひとりに合ったケアの方法を模索しなければなりません。
毛穴ケア・ニキビケア・美白ケア・たるみケアなど、フェイシャルケアの中にも様々な種類の施術があるため、それぞれの方法はもちろん肌への影響までしっかりと学んでおきましょう。
毛穴吸引やイオン導入などマシンを使った施術もありますが、基本となるのはクレンジングやマッサージなどの手技となります。
自分の手を使って直接お客様に触れる必要があるため、最初は緊張することでしょう。
練習用のマネキンなどはもちろん、必要に応じて先輩や家族の顔を借りて繰り返し練習しておくことをおすすめします。
ボディケア
エステサロンで行うボディケアは、大きく分けて痩身とリラクゼーションの2種類があります。
痩身はこの後の見出しでご紹介することとし、まずはリラクゼーション目的のボディケアについてご紹介しましょう。
マッサージオイルを用いて行うボディケアは、リンパの流れを促進し、身体の疲れやコリをとる目的で行われます。
四肢のむくみを感じている方や、冬場の冷えが気になる方にも向いた施術といえるでしょう。
デコルテ周りを中心とするマッサージで、肩コリや慢性的な頭痛を軽減したいと考えるお客様も少なくありません。
マッサージを中心とするボディケアは、施術者が身体を大きく動かすため、考えているよりも多くの体力を消費します。
連続でボディケアのお客様に入ることも考えて、普段から体力づくりをしておくと安心です。
脱毛
近年は光脱毛専門の資格も多数登場しており、脱毛を取り入れるサロンも増えてきています。
単にマシンを当てるだけと思われがちな施術ですが、肌からマシンが浮いていると火傷のリスクがあるほか、打ち漏らしなどにも注意しなければなりません。
お客様の肌や毛の状態をしっかりと確認し、正しい出力で照射する必要があるため、常に集中して行う必要があるでしょう。
様々な施術に対応しているサロンの場合、入社するとまず初めに脱毛から担当するケースが多いといえます。
お客様によっては施術中の会話を楽しみたい方もいるため、手を動かしながらお客様に対応する方法も身に着けていきましょう。
痩身
エステサロンでの痩身メニューは、揉み出しなどエステティシャンの手技によるものから、EMSなどマシンを使ったものまで様々な種類があります。
揉み出しは手で物理的にセルライトを潰すもので、正しく行わなければ効果が得られないため、度重なる練習が必要となるでしょう。
施術には痛みを伴うことがあり、お客様とコミュニケーションを取りながら強さを調節しなければなりません。
EMSは筋肉に微弱な電流を流して強制的に運動させ、痩身効果を目指す施術です。
こちらも正しい位置にパッドを貼ったり、適切な出力で電流を流したりする必要があり、お客様とのコミュニケーションが必須となるでしょう。
痩身メニューは単に体重を落とすだけでなく、日頃の食事内容を見直したり、自宅でもできる運動を提案したりと多方面からのアプローチが必要です。
その分お客様の生活をしっかりと把握する必要があるため、カウンセリングを入念に行い、お客様に合った施術を提案することが大切です。
ブライダルエステ
ブライダルエステは、結婚式やフォトウェディングを控えたお客様に対し、集中的にケアを行うものです。
お客様の状態によって、フェイシャルケア・ボディケア・痩身・脱毛などを組み合わせ、結婚式当日にもっとも良い状態になるように計画を立てます。
特に二の腕や背中など、ドレスを着たときに露出する部分のケアは入念に行う必要があるでしょう。
ブライダルエステは目標とする期日が明確に決まっているため、その分積極的なケアを行わなければなりません。
短い間にお客様から信頼してもらうためには、濃密なコミュニケーションを取ることが大切です。
ポジティブな気持ちで結婚式に臨んでもらえるよう、会話の内容にも注意しながら接客を行いましょう。
エステティシャンに向いている人は?
資格や経験がなくてもエステティシャンにはなれますが、その後全員が長く続けられるとは限りません。
エステティシャンに向いている人の特徴を抑え、自分が当てはまっているかどうか確認してみましょう。
美容への関心が高い人
エステサロンに来店するお客様は、美容への関心が高く、さらに美しくなりたいと考えている方々です。
そんなお客様に接するということは、エステティシャン側も美容へ関心を持ち、積極的に知識や技術を積まなければならないでしょう。
美容に関して詳しくなることを「楽しい」と思えるかどうかが、エステティシャンに関する適性を測るための第一歩といえそうです。
体力に自信がある人
先ほどもご紹介したように、施術によっては体力をひどく消耗することも多いのがエステティシャンの特徴です。
1日中歩き回っていることも多いため、疲れずに済むよう体力づくりを積極的に行いましょう。
空き時間にはしっかりと休息を取り、いつでも全力で臨めるようにしておくのも大切です。
人と接するのが好きな人
エステティシャンの仕事で施術と同じくらいに大切なのがコミュニケーションです。
時には楽しく世間話をしたり、またある時には悩みについてしっかりと話し合ったりと、会話の中で得られるものがたくさんあるでしょう。
お客様に心地良く過ごしてもらうため、自分中心の会話を避け、お客様の話に耳を傾ける時間を増やすことも重要です。
エステティシャンに向いていない人は?
どれだけ一生懸命向き合っていても、エステティシャンとしての仕事に苦痛を感じてしまう人もいます。
事前に自分がエステティシャンに向いているのかを確認しておくことで、実際に仕事を始めてから苦しむのを避け、仕事にやりがいを見出しやすくなるでしょう。
笑顔が少ない人
日頃から感情の起伏が乏しい方や、笑顔が少ないと感じる方は、エステティシャンの仕事に向いていない可能性があります。
お客様に対応する際は笑顔で対応すると双方が心地良く過ごせるため、例え自分が楽しい気分の日ではなくても、笑顔が必要不可欠となるでしょう。
接客用の笑顔を作り続けるのは誰であっても難しく、日頃から些細なことで笑顔になれる肩の方がエステティシャンの仕事を続けやすいでしょう。
共感力が低い人
エステを利用するお客様はそのほとんどが女性であり、会話が弾みやすいのが特徴です。
男性に比べて女性は共感力が重要であり、まずはお客様の話に耳を傾け、共感するところからコミュニケーションが始まります。
普段から周りの話に共感できないと感じたり、周りが何を考えているのか想像できないシーンが多かったりする方は、円滑なコミュニケーションを続けるのが難しい可能性があるでしょう。
エステティシャンの給料の相場は?
厚生労働省が運営する職業情報サイト「jobtag」によれば、全国には約12万人ほどのエステティシャンが就業しており、平均年齢は34歳。
月額に換算すると、15万円台から30万ほどまで幅広く分布しています。
ハローワークの求人情報を見ると、全国の平均求人賃金は月額23.3万円となっています。
月額制で給料をもらえるサロンもあれば、完全歩合制のサロン、一部歩合制のサロンなどさまざまな形態があります。
特に基本給が定められており、そこに新規コースの契約や製品の販売などで得た歩合が加算されるケースが多いでしょう。
頑張れば頑張るほど金額が増えるといったメリットがありますが、逆にいえば働き始めでお客様の情報が分からない内は、給料を増やしにくいのが難点です。
エステティシャンの平均年収は?
先ほど同様に「jobtag」を見ると、令和5年度のエステティシャンの平均年収は320.6万円だとされています。
東京都でいえば平均年収は343.7万円、もっとも低い青森県は201.9万円というデータが出ています。
正社員として働く場合、パートタイマーの場合、自営業の場合などで年収は異なるため、あくまでも参考値として捉えておきましょう。
エステティシャンの手当・福利厚生はある?
ほとんどのエステサロンでは社会保険に加入できるだけでなく、交通費の補助制度や産休・育休制度、介護休暇などを利用できます。
中には社宅を用意しているサロンや、先ほどご紹介したような資格の取得をサポートしてくれるサロン、自社製品の社割制度があるサロンも見られます。
手当や福利厚生は長く働くために重要なポイントとなるため、必ず働き始める前に確認しておきましょう。
加えてチェックしておきたいのがボーナスです。
基本給に加えて歩合制を取り入れているサロンでは、ボーナス制度自体がない場合もあるため注意しておきましょう。
ボーナスがあるサロンでも、年に何回支給されるのかなどの細かい点を確認しておくことが大切です。
エステティシャンがより年収を上げるための方法とは?
エステティシャンが年収を上げるためには、第一に「お客様への勧誘を効率的に行う」ことが大切です。
コースの勧誘は積極的に行いすぎるとお客様の負担となるため、必ずお客様に必要な内容であり、無理のない範囲のコースや製品を提案することが大切です。
勧誘を成功させるためにはお客様との間に信頼関係がなければならないため、普段のコミュニケーションが必須となるでしょう。
このような勧誘からのコース契約・製品販売を積み重ねることで、歩合制のあるサロンではどんどんと支給額が上がり、年収のアップにつながります。
また、余裕が出てきたタイミングで資格の取得に挑戦するなど、できる施術の幅を広げるのも大切です。
できる施術の種類が増えれば増えるほど、サロンにとって必要不可欠な人材となり、経営者が給料アップの判断をしやすくなるでしょう。
資格取得に関して費用面でのサポートを受けられる場合は、積極的に利用することをおすすめします。
エステティシャンの仕事のやりがい
エステティシャンのように接客を伴う仕事は、第一にお客様からの信頼がやりがいにつながります。
「ありがとう」と言われたときはもちろん、お客様の悩みが改善されたときや、お客様が周りから「綺麗になった」と言われたときなど、様々なシーンでやりがいを感じられるはずです。
こういった小さな喜びの積み重ねが、エステティシャンとしての成長の第一歩となるでしょう。
また、できる施術が増えていくにつれ、先輩や上司に認められることも増えていくはずです。
「一人前」と太鼓判を押された日には、エステティシャンを続けてきて良かったと思えるのではないでしょうか。
エステティシャンの本音!仕事がきついと感じる理由
エステティシャンとして働く中で「きつい」「辛い」と感じる理由の一つが、朝から夜まで体力を使うメニューが続き、筋肉痛や腰痛・肩こり・腱鞘炎などに悩まされる人が多いという点です。
美容業界に憧れを抱く人の中には、「綺麗で華やかな世界」というイメージのある方も多く、実際の現場を見てから驚くケースも珍しくありません。
特にエステティシャンは全身を使ってお客様へ施術を行うことも多いため、時には身体を壊して休まざるを得なかったり、痛みを感じながら出勤しなければならなかったりするでしょう。
また、接客業であるがゆえに、どうしても自分に合わないお客様が来る可能性があります。
一生懸命に接していてもトラブルに発展してしまうことがあり、対応に悩むことも出てくるでしょう。
正社員やパートタイマーであれば先輩や上司の助けを借りられますが、自営業でサロンを経営している方などは全て自分で解決しなければなりません。
こういったお客様対応の難しさも、エステティシャンとしてストレスを感じやすいポイントといえます。
エステティシャンになるための心構え
エステティシャンになるためには、知識や技術を身に着けるのはもちろん、心構えをしっかりとしておくことが大切です。
壁に直面した際も乗り越えるまで諦めずに挑戦するために、仕事に対して必要な精神を心に刻んでおきましょう。
ホスピタリティ精神を持つ
ホスピタリティ精神とは、誰かのためになることをしてあげたいと思ったり、おもてなしの心をもって対応してあげたいと感じたりする気持ちのことです。
この精神を心に強く持っておくことで、どんなお客様に対しても平等に、手厚いサービスを提供できるでしょう。
施術を成功させたり、新たなコースを契約してもらったりといったことだけでなく、来店から退店までの一挙一動に気を配ることで、より心地良く過ごしてもらえるはずです。
日頃から自分自身を磨き続ける
エステに来るお客様は、誰しもが美しくなりたいと思っているはずです。
「このエステに来れば美しくなれる」と感じてもらうためには、対応するエステティシャンが美に関して詳しくなければならないでしょう。
肌の手入れはもちろん、食べるものや姿勢・髪や爪など様々な点に気を配り、「美しい」と思ってもらえるような生活を送ることが大切です。
例えば肌トラブルなど容姿にコンプレックスがある場合でも、そのトラブルに真摯に向き合い改善を目指しているエステティシャンならば、お客様にとって力強い味方となるでしょう。
エステティシャンになるにあたって、必ずしも全ての面で美しくいる必要はありません。
大切なのはお客様が「目指したい」と思える姿であるかどうか、信頼できる人材であるかどうかといった点にあるでしょう。
エステの技術を身につける方法
未経験でもすぐに仕事を開始できるエステティシャンですが、ずっと雑用だけをやっているわけにはいきません。
エステの技術を身につけるために、自分に合う方法はどれなのかを事前に知っておきましょう。
働きながらの勉強は体力的にも時間的にも大変なため、休息をしっかりと取り、体調を崩さないように配慮しながら生活することが大切です。
スクールに通う
日本には日本エステティック協会が運営するスクールや、CIDESCOの認定を受けたサロンで行われているスクールなど様々な種類があります。
実際に現地へ行って技術や知識を学べるため、特に実技を習得するまでのスピードが速い点がメリットといえるでしょう。
短期集中で学べるため、仕事をしながら知識を得るよりも、集中して取り組みたい方におすすめです。
通信講座で学ぶ
通信講座は主に知識面をカバーするものであり、自宅で勉強ができるのがメリットです。
必要な冊子が送られてくるものもあれば、PCやタブレットを使って動画を視聴することで講座を受けられるものもあり、生活スタイルに合わせて利用できるでしょう。
日本スキンケア協会のように受講から資格取得までのすべての流れが自宅で完結するものもあり、仕事をしながら資格取得を目指す方や家事・育児で忙しい方にも受講しやすいスタイルです。
数時間のスクーリングで実技面をカバーできる資格も登場しています。
実際にエステサロンで働きながら技術を習得する
少しでも早く給料を得たいという方は、エステサロンで働きながら技術の習得を目指すのがおすすめです。
先ほども触れたように、最初からお客様へ施術を行えるわけではないものの、実際の様子を間近で見ながら仕事ができるのが特徴です。
技術面だけでなく、お客様対応や雑務も同時に経験できるため、一人前になるまでのスピードが速いのもポイントです。
独学で学ぶ
時間に余裕がある方などは、独学で美容に関する知識を身に着けてからエステサロンで働き始める方もいます。
書店などにも美容理論に関する書籍が販売されているため、一度手に取ってみるのも良いでしょう。
エステティシャンとしての技術や知識だけでなく、接客に関する書籍を読み、コミュニケーションの大切さを学んでおくのもおすすめです。
エステティシャンの求人はどうやって見つける?
エステティシャンの求人は、ハローワークなどの職業安定所に掲載されているものや、求人サイトに載っているものなどから見つけるのが一般的です。
住んでいる地域にエステサロンがそれほどない場合は、直接サロンに連絡を取り、人材を募集しているか確認してみるのも良いでしょう。
タイミングによっては募集を締め切ってしまうこともあるため、事前に履歴書や職務経歴書・ポートフォリオなどを準備しておくことが大切です。
まとめ
エステティシャンになること自体はそれほど難しいわけではないものの、その後長年仕事を続けるためには様々な努力が必要となります。
自分に合ったサロンを選ぶことはもちろん、仕事のやりがいを見つけ、モチベーションを上げていくのが重要といえます。
お客様に対応したときの嬉しさや、新たな技術を得たときの達成感を胸に、エステティシャンとしての成長を目指しましょう。