2023年8月17日2023年9月19日お肌のトラブルケア

日焼け後、 肌ケアのポイント②

前回に引き続き、皮膚科専門医の濱野先生に

『日焼け後、 肌ケアのポイント』について教えていただきます。

 

前回の記事はコチラ

 

 

日焼けによって肌に炎症が起こると、色素産生細胞であるメラノサイトは活発になります

メラノサイトは通常より多く、濃いメラニンを生成するようになります。

 

メラニンは周囲の細胞を守るために存在します。

つまり紫外線そのものや、肌に現れる活性酸素から守ることができるためであり、防御反応なのです。

 

しかしその影響はすぐにおさまることはなく長引くため、

日焼け後の肌はしばらく黒く、くすんだようになります

 

そして日焼けの機会が多ければ多いほど徐々にメラノサイトの質は根底から変化していき、しかもその質は一様でなくムラができます。

 

変化が強い部位はいつしか“ しみ” となり悩みの種となるのです。

 

 

 

 

だからこそ日焼け直後にケアをすることで、

直近だけでなく数年後の肌状態は変わっていくのです。

 

もちろんこれはしみだけでの話ではなく、

コラーゲン層のダメージによるしわ、たるみの話にもつながります

 

 

では、何をするべきか?

 

 

まず日焼け後に行うべきことは「冷やす」ことです。

単純ですが、炎症には冷やすことが第一選択です。

 

熱傷も日焼けもやることは同じです。

直後から冷やすことで鎮静化させます。

そして活性酸素の過剰な働きを抑制することも重要です。

 

そのために抗酸化物質の経口摂取や点滴、または化粧品部類でのケアは必須でしょう。

 

抗酸化物質にはビタミンC をはじめ、ビタミンE、アスタキサンチン、CoQ10、グルタチオンなど様々あります。

特にビタミンC はサプリメントでもなじみ深く、多く摂取するにこしたことはありません。

 

今も昔もビタミンC は抗酸化物質の中心であり、王道です。

 

 

 

 

また、ビタミンC はメラニンそのものの色をうすくする( 還元作用) もあるので一石二鳥です。

ビタミンC などの経口摂取や点滴は、

日焼けする予定がわかっているときはその前から始めることを推奨します。

 

当院でも夏に海、山に旅行という時は、点滴を前後で行うことが多いです。

 

また、スキンケアとしてもビタミンC 誘導体配合の化粧品や美白に関わる成分配合のものを使用すべきです。

 

日焼けによってターンオーバーが早まり、

一時的に乾燥肌となるので、保湿も意識したほうが良いでしょう。

 

過度の日焼けをした場合のケアをしっかり行うことで、数年後の肌状態が変わってきます。

 

もちろん日焼けをした時だけでなく、常日頃意識することで、

日焼けをしたとしてもその後遺症は軽度となることがあります。

 

しみのできかたには個人差があり、

それは遺伝的なものもあるのですが、

それ以上に人生における紫外線の関わり方、そのケアの仕方がポイントとなります。

いつまでもきれいで健康な肌でいられるよう、日々のケアもしっかり意識していきましょう。

 

 

(引用:日本スキンケア協会会報誌vol.16)

 

 


記事

濱野 英明(はまの ひであき)先生

テティス横濱美容皮膚科 院長

日本皮膚科学会 皮膚科専門医

一般社団法人日本スキンケア協会 顧問

ヒアルロン酸・ボトックス注入認定指導医

川崎市立川崎病院、慶應義塾大学病院皮膚科、稲城市立病院皮膚科、済生会横浜市南部病院皮膚科での勤務を経て、横浜の桜木町駅前に医療とエステを融合させた「テティス横濱美容皮膚科」を開設。日本皮膚科学会、日本美容皮膚科学会、日本東洋医学会、日本レーザー医学会等に加盟し、最新の確かな情報を基に、安全で効果の高い美容医療を提供している。また、ミス・ユニバースやミススプラインターナショナルのビューティーキャンプ講師や審査員も務める。

 

 

 

 

 

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