2024年2月5日2024年2月1日皮膚科医に学ぶ正しいスキンケア

マスクが原因で起こる肌トラブルとは

ここ数年のマスク生活は、肌にとって大きな問題で、肌のお悩みが多くなっているのを感じます。

 

もちろんマスクは自己防衛や周りへの配慮のために必要ですが、肌負担が例年より増しているのは間違いないと思います。

 

 

マスクによる肌への刺激

常時あるマスクによる刺激は「摩擦」に近い状態です。

 

一般的に肌への過度の摩擦はよくない!ということを耳にすると思います。

 

過度の洗顔・クレンジング、過度のホームケアがその代表です。

 

接触的な刺激が過度となれば、いずれ「炎症」を引き起こします。

 

炎症は、表皮ターンオーバーを促進しすぎてしまい、健康な角質が形成されません

 

 

炎症が起こる肌はシミができやすい

角質は保湿構造を持っているので、機能的にも正常な角質が形成されないと、やはり乾燥肌に傾きます。

 

また角質は防御壁の役割もあるので、様々な物質が侵入しやすくなり、それが刺激となり、ヒリヒリ感やかゆみを伴います。

 

この肌状態は、いわゆる敏感肌です。

 

乾燥しても敏感となっても、それらは炎症をさらに増強させ、さらには血管拡張を誘発し、肌の赤みが強くなります。

 

炎症が常時ある肌は、いずれ“しみ”が出やすい肌へと変わります。

 

特にマスクの縁の部分は、肌との接触が高いので、肝斑の誘発や悪化も可能性としては上がるのではないでしょうか。

 

 

マスクによる炎症を抑えるには

マスクによる肌の悩みに対して、「刺激=炎症の引き金」と考えるなら、やるべきことはその「鎮静」です。

 

そこで、炎症と酸化は深いつながりがある抗酸化物質はぜひとも取り入れたいものです。

 

ビタミンC然り、ビタミンEやアスタキサンチン、コエンザイムQ10など、皆さんが使用するスキンケア用品には様々な抗酸化物質が含有されていると思います。

 

そして、保湿をとても意識してください。

 

ちなみに「一年中、私に保湿はいらない!」と思っているなら、それは大間違いです

 

特に夏場、肌の外側の湿気はあるかもしれませんが、それは肌が潤う条件とイコールではありません。

 

もちろん冬よりも肌の条件は良いのですが、そもそも水分を蓄えることができている肌質かどうかが重要なのです。

 

個々が持つ基本的な保水能力は、夏も冬もさほど変わりません

 

しかし、その能力を低下させる原因は、上記のような乾燥肌を誘発する、常日頃ある外的刺激ということなのです。

 

 

まとめ

コロナが流行してからは、マスクによる刺激が多くなり、さらに乾燥肌へ傾くことが考えられます。

 

だからこそ、その対策として保湿ケアは一年中必須であることがわかると思います。

 

マスクを外す生活が訪れた時、肌状態が悪すぎてマスクを外せない・・・なんてことにならないように、今の内からケアはしていきたいですね。

 

 

 

 

 

この記事を書いた人

濱野 英明先生

濱野 英明 先生

テティス横濱美容皮膚科 院長

日本皮膚科学会 皮膚科専門医

一般社団法人日本スキンケア協会 顧問

川崎市立川崎病院、慶應義塾大学病院皮膚科、稲城市立病院皮膚科、済生会横浜市南部病院皮膚科での勤務を経て、横浜の桜木町駅前に医療とエステを融合させた「テティス横濱美容皮膚科」を開設。日本皮膚科学会、日本美容皮膚科学会、日本東洋医学会、日本レーザー医学会等に加盟し、最新の確かな情報を基に、安全で効果の高い美容医療を提供している。また、ミス・ユニバースやミススプラインターナショナルのビューティーキャンプ講師や審査員も務める。

 

+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+

◇プロとして
自信を持って美肌アドバイスができるようになる!
『スキンケアアドバイザー資格』通信講座
▶https://skincare.or.jp/adviser/

 

◇インスタグラム
▶https://www.instagram.com/skincarekyokai/

 

◇公式LINEアカウント
(ニキビについて学べる動画プレゼント中!)
▶https://lin.ee/f1H1f7N

 

◇無料メルマガ
▶https://goo.gl/XDoaBd