2024年7月3日2024年7月3日皮膚科医に学ぶ正しいスキンケア
くすみの原因となる「角質」とは?どんなケアが望ましいのかご紹介
「くすみ」という言葉は日常でよく使われる言葉です。
「顔がくすんで・・」と女性なら一度は言葉にするのではないでしょうか?
調べてみると、「くすみ」とは、肌に透明感がなく明るさや艶が感じられない肌状態のことで、「くすみ」には様々な原因があります。
今回は、その中でもくすみの原因となる場所、「角質」についてお話します。
「くすみ」の原因となる「角質」は、ほとんどが角質肥厚やターンオーバーがうまくいっていない状態にあります。
お顔であれば、わずか0.02mm程度の角質層ですが、すこしでも剥がれ落ちにくくなると、厚みを増し、光の屈折の関係で、肌色は暗く感じます。
表皮はターンオーバーにより、その細胞一つ一つが表皮基底層から始まり有棘層、顆粒層を経て角質層となります。
約28日が正常と言われています。
このターンオーバーが遅くなることで、メラニン色素の排出も遅くなり、くすみをさらに増強させます。
ターンオーバーが遅延すると、たいてい角質肥厚も起こります。
誰でも加齢による変化でターンオーバーは伸びていきますが、その他にも外的内的要因でも左右されます。
内的要因は食事バランス、喫煙、不眠、ストレス、冷え性など私生活が関わる事が多いものです。
ターンオーバーは皮膚の代謝なので、これらの原因があることで、血流不足から栄養や水分不足となり、新しい細胞産生はおろか、角質をはがすための内的酵素もうまく働きません。
また外的要因としては刺激と感じるものが慢性的にあると皮膚、特に角質は厚みを増していきます。
このような角質に原因がある場合は、ターンオーバーを促進するケアが望ましいです。
それは、主にピーリングのケアになります。
美容医療では、フォトフェイシャルやトーニング系統のレーザーも適応となります。
もちろんこれらのケアのやりすぎは注意です。
乾燥への傾き、赤みの増加、それにより”くすみ“がでてきてしまうからです。
何事もほどほどということです。