2025年2月25日2025年2月25日美容コラム,美容と健康のアドバイス
小顔マッサージローラーは本当に効果があるの?種類や使用時の注意点を解説
小顔ローラーは、顔のむくみやたるみ、シワなどの改善を目指してセルフケアに取り入れられる美容グッズです。
製品によって形状やローラー部分のデザイン、さらには使用される素材などが異なり、目的や部位に合わせた多様なラインナップが展開されています。
日々のスキンケアの一環として使用することで、肌へのメリットがある一方、過度な刺激や力の入れすぎは、色素沈着、シミ、シワ、たるみなどの肌トラブルを引き起こす可能性があります。
今回は、小顔ローラーを適切に使用して、効果を発揮する方法や使用上の注意点、小顔ローラーの種類などについてご紹介します。
小顔ローラーとは?
小顔効果が期待できると評判の小顔ローラーですが、本来の使い道を分からないまま流行りに乗って購入し、結局使わないまましまってある人も多いのではないでしょうか。
そもそも小顔ローラーとは、製品によって本体の形状やローラーの形・素材などが大きく異なるものです。
千円前後で購入できるものもあれば、様々な効果が付いており高額なもの、人気スキンケアブランドから登場しているものなどもあります。
これ一つであらゆる悩みに対応するというわけではなく、あくまでも日頃のスキンケアの一つとして取り入れたいアイテムです。
近年はSNSの普及により、インフルエンサーの使っている小顔ローラーと同じものを購入できたり、新製品に関する情報も手軽に入手できたりするようになりました。
そのほかにもエステサロンでおすすめの小顔ローラーについて紹介されたり、家電量販店などで人気の製品を手に取って比較したりできるため、より自分に合った製品が見つかりやすいでしょう。
小顔ローラーは本当に効果があるのか
小顔ローラーのように手軽に入手できる美容グッズは、本当に効果があるのか不安に思う方もいるのではないでしょうか。
もちろん美容医療のように一日で劇的な効果を得ることは難しいものの、毎日コツコツと続けることで肌トラブルの予防に繋がります。
そのまま放置してしまうと症状が悪化してしまうようなトラブルも、小顔ローラーのおかげで気にならなくなるかもしれません。
早く効果を得たいからといって、ゴリゴリと力を込めて小顔ローラーを使うことは推奨できません。
表情筋やむくみにアプローチできる小顔ローラーですが、圧力がかかると皮膚への負担となり、シワやたるみが起こりやすくなってしまいます。
肌の上を滑らかに転がしながら、心地良いと思える圧力で使うことをおすすめします。
小顔ローラーの種類
一言で小顔ローラーといっても、選ぶ製品によってその効果は異なります。
自分の悩みに合った製品を選ぶためにも、それぞれの特徴をご紹介します。
形状の種類
① I型
I型の小顔ローラーは、主に目元などの細かな部位に向いたタイプです。
上下にサイズの異なるローラーが付いているものや、縦型で肌をスライドさせるように使うものまでさまざまですが、目元のたるみや小じわが気になる方に向いています。
②Y型
人気ブランドからも多くの種類が登場しているY型の小顔ローラーは、広い面から細かな部位まで様々な場所に対応しています。
特に頬や顎など脂肪の多い部分もしっかりとつまんでくれるため、最初に購入する小顔ローラーとしてもおすすめです。
③ W型
W型の小顔ローラーは、左右対称に使いたいフェイスラインなどにピッタリのタイプです。
サイズが大きいため細かな部分には使いにくいですが、二重顎やフェイスラインのもたつきが気になる方は効率的にケアできるでしょう。
ローラー部分の種類
①丸型
ローラーがまん丸の形をしているものは、どの方向へ滑らせたときも均等に圧力が伝わるため、肌への負担を分散できるといった特徴があります。
つい力を強めた場合も痛みを感じにくく、初心者でも安心して使えるタイプといえるでしょう。
②円柱型
円柱型は使い方によって圧力の伝わり方が異なるため、既に小顔ローラーを持っている方や、細かい部分を効率的にケアしたい方におすすめです。
力を入れすぎると肌をつまめていなかったり、つまみすぎて痛くなったりする可能性があるため注意しましょう。
ヘッド部分の素材の種類
①プラチナ
サビや劣化がしにくく、長年愛用したい方にもおすすめの素材です。
小顔ローラーの人気ブランド「ReFa(リファ)」からもプラチナムコートの製品が登場しており、肌ざわりが良く使いやすいのが特徴といえるでしょう。
ネックレスやピアス・リングなどにも使われることの多い素材であり、細かな加工がしやすい素材ともいえます。
②ゴールド
見た目にも豪華なゴールドの小顔ローラーは、電流が流れやすく、肌に適度な刺激を与えてくれるものが多く登場しています。
肌の細胞が電流によって刺激を受けると、細胞のターンオーバーが促進され、健康的な細胞が次々に生まれてくれるでしょう。
キラキラとした見た目が人気であり、自分使いだけでなく美容好きの方へのギフトとしても役立ちます。
③ゲルマニウム
ゲルマニウムは肩こりや腰痛にも効果が期待できると人気の成分であり、小顔ローラーに使われる場合は人の肌に触れた瞬間マイナスイオンを発生させてくれます。
このマイナスイオンは肌の代謝を活性化させ、古い角質を排出されやすくするといった嬉しいはたらきが期待できます。
これによりたるんだ肌を引き締めやすいほか、乾燥や肌荒れが気になる部分も健康的な細胞に生まれ変わりやすいでしょう。
④セラミック
セラミック製の小顔ローラーは、遠赤外線を発生させるといった特殊なはたらきを持っています。
遠赤外線は身体を芯から温める作用をもっていますが、これによって血行が促進され、むくみの改善や細胞のターンオーバー促進に役立つでしょう。
金属アレルギーを持っている方でも安心して使用できます。
⑤チタン
プラチナ同様、サビに強く手軽にお手入れができる素材です。
金属アレルギーの方でもチタン製のアクセサリーであれば使えるという人がいるように、こちらも肌に優しく、使う人を選ばないといったメリットがあります。
小顔ローラーを使用するデメリットは?
自宅で簡単に小顔対策ができる小顔ローラーですが、使用方法を守らなかったり、つい力を入れすぎてしまったりすることでトラブルが起こる可能性があります。
せっかくのセルフケアで新たな肌トラブルを生んでしまうことがないよう、これからご紹介する4つの注意点について学んでおきましょう。
色素沈着が起きることがある
小顔ローラーの刺激が強すぎる場合や、元々肌が薄い・敏感である場合などは、刺激によって色素沈着が起こる可能性があります。
これは元々存在する「メラノサイト」が、肌を刺激から守るためにメラニン色素を次々に生み出すためです。
このメラニン色素はその名の通り細胞を色付けてしまうため、外から見たときに色素沈着として表れてしまうのです。
一度できた色素沈着は、その部分の細胞が代謝によって押し出され、角質として剥がれ落ちるまで消えることはありません。
ターンオーバーを促進するセルフケアを選んだり、メラニン色素を還元・破壊できる美容医療を受けたりする必要があるでしょう。
▶関連記事:キネシン抑制による色素沈着を抑制する「ワイルドタイムエキス」
シミができるかもしれない
色素沈着の一部である「シミ」は、先ほどご紹介したように小顔ローラーの刺激によってできる可能性があります。
小顔ローラーそのものの刺激だけでなく、使いすぎなどによって敏感になった肌が紫外線を浴びてしまったり、乾燥した状態が続いたりすることでもシミができやすいでしょう。
仮に使いすぎや力の入れすぎによってシミができた場合、まずは炎症に対するケアを行います。
炎症が静まり色素沈着が残ってしまったときは、先ほども触れたようなセルフケアや美容医療を検討しましょう。
シワやたるみができるかもしれない
小顔ローラーはシワやたるみの改善も期待できるアイテムですが、使いすぎによって肌のコラーゲンやエラスチンが破壊されてしまうと、肌は土台を失ってたるんでしまいます。
コラーゲンやエラスチンは肌の内部でお互いを繋ぎ合わせて土台を作っているため、これが失われることで脂肪や表皮を支えきれなくなってしまうのです。
元々脂肪の多い頬や口周り・顎下などは特にシワやたるみが起こりやすいため、改善したいからといってゴシゴシと力を入れないように注意しましょう。
肌荒れの原因になることも
小顔ローラーは定期的に行うことが推奨されていますが、肌が弱い方やトラブルの起こりやすい季節の変わり目などは使いすぎに注意が必要です。
使い終わった後の肌が赤くなっていたり、乾燥を感じたりした場合は、一度使用をやめて保湿中心のケアへ切り換えましょう。
小顔ローラーの正しい使い方
誰でも簡単にケアできると評判の小顔ローラーですが、単にコロコロとしていれば良い、といったものではありません。
せっかく使うのであれば、より効果を実感できるように正しい使い方をマスターしておきましょう。
ここでは基本となるY字型の小顔ローラーを使い、顔全体をケアする方法についてご紹介します。
①小顔ローラーを使って額をケアしていきましょう。
縦向きに構えたローラーで、眉の上から生え際までを上に引き上げるようにしてほぐしていきます。
眉の上辺りにある筋肉が盛り上がった部分は、ローラーを横向きに構え、左右にスライドさせてあげましょう。
額が終わった後は、目尻からこめかみに向かって、こちらも引き上げるようにほぐしてあげます。
髪が絡まりにくい小顔ローラーを使っている場合は、そのまま頭皮も頂点に向かって引き上げを意識しながらほぐすことをおすすめします。
②顔の下半分のケアに移ります。
顎先から耳の下、口の横から耳の横、鼻横からこめかみと、ラインを描くようにスライドさせましょう。
このとき決して力を入れすぎることなく、つまみ具合が心地良い程度の力で行うことが大切です。
フェイスラインのもたつきが気になる方は、顎下から耳の下にかけてのラインも重点的に行っておきましょう。
顔のリンパを流す目的もある小顔ローラーは、最後に余分な水分や老廃物をリンパ節まで流してあげることが大切です。
顔のマッサージが終わった後は、首筋を下に流し、最後に鎖骨のラインを優しくなぞりましょう。
鎖骨にはリンパ節があるため、これまでに運んできた水分や老廃物をしっかりと排出しやすくなります。
小顔ローラー使用時の注意点
デメリットの部分でもご紹介したように、小顔ローラー最大の注意点は「やりすぎないこと」です。
グイグイと力を入れたり長時間やりすぎたりしていても効果が劇的にアップすることはないほか、コラーゲンやエラスチンを破壊してしまったり、メラノサイトを刺激して色素沈着を起こしてしまったりすることがあるでしょう。
綺麗になりたいと願って行ったケアで新たなトラブルを起こしてしまっては元も子もないため、必ず心地良いと感じる程度の力加減を守ることが大切です。
小顔ローラーはどこで購入できる?
小顔ローラーは様々な店舗で購入できますが、豊富な種類を取り扱っているところもあれば限定的なところもあるため、必ず自分の購入したいタイプをチェックしてから向かいましょう。
人気の小顔ローラーはブランドの公式サイトから購入したり、実店舗で販売していたりする場合がほとんどです。
遠方に住んでいて実物をチェックできない場合、使用感などの口コミをチェックしてから購入しましょう。
プラスチック製の安価な小顔ローラーなどは、100円ショップでも販売しています。
とはいえこれらのアイテムは、先ほどご紹介したプラチナやチタン製のものよりも肌への刺激が強く、使いすぎに注意が必要です。
肌への負担を抑え、長期間愛用できるアイテムを使うためにも、材質にこだわって選ぶことをおすすめします。
まとめ
小顔ローラーは自力で行うマッサージに役立つ人気のアイテムですが、自分に合うものを選ばなければならなかったり、使いすぎないよう気を付けなければならなかったりといった注意点も存在します。
毎日のお手入れで希望の仕上がりを目指すためにも、今回ご紹介した方法を参考にしながら自分に合う製品を探しましょう。