2018年7月29日2023年12月7日大学教授に学ぶ正しい化粧品の知識

美容&スキンケア情報「注目の美容成分 安全な美白成分【アルブチン】」

シミのもと「メラニン」の生成を抑える働きがある美白有効成分には、約20種類ありますが、それぞれ特徴があります。

 

その中の1つに、25年以上の使用実績があり、安心して使用できる美白有効成分に「アルブチン」があります。

 

▶関連記事:美白の天敵である「シミ」について

 

 

アルブチンは、ツツジ科の植物であるコケモモ(苔桃)をはじめとして、ナシ(梨)、セイヨウナシ(西洋梨) などの植物に含有されている天然成分です。

 

 

日本薬局方に収載されている生薬ウワウルシにも、アルブチンが5.0~7.5 %主成分として含まれています。

 

 

化粧品に配合されているアルブチンはハイドロキノンにペンタアセチルグルコースを縮合させ、脱アセチル化して合成した化学合成品です。

 

アルブチンはハイドロキノンの配糖体です。

 

ハイドロキノンの脱色有効性を残し、安全性を高めることを目的として、多くのハイドロキノン誘導体の中から、安全性と有効性が医薬部外品(薬用化粧品)として相応しい化合物として選定され開発されたものです。

 

1989年に厚生労働省の承認を得て、25年以上も使用され、安全で有効性な美白有効成分のひとつです。

 

▶関連記事:美白剤に用いられる「ニコチンアミド(ビタミンB3)」

 

 

日本スキンケア協会通信講座スキンケアアドバイザー講座のご案内

 

 

肝斑等の色素沈着患者70名を対象とした臨床試験では、「やや有用」以上の有用率が7%配合で65%以上の有用率があります。

 

アルブチンは、表皮に存在するメラニン合成細胞のメラノサイトのチロシナーゼという酵素の活性を阻害することによって、メラニンの合成を阻害します。

 

 

シミがある部位は、紫外線などの影響で、メラニンをつくり出す酵素チロシナーゼの活性が高い状態になっています。

 

アルブチンは、この酵素を抑えるので、シミが気になる部分に重ね塗りをすると効果的です。

 

 

アルブチンとビタミンCは、美白作用のメカニズムが異なります

 

アルブチンは、シミのもとメラニンそのものをできにくくする働きがあります。

 

ビタミンC誘導体は、メラニンを薄くする働きがあります。

 

 

ですから、「アルブチン」を配合した薬用美白化粧品とビタミンCの内服を組み合わせた内外美容で、効率的に美白ケアができるのです。

 

 

 

この記事を書いた人

前田 憲寿 先生

前田 憲寿 先生

*医学博士

*東京工科大学 応用生物学部 教授

*日本スキンケア協会 顧問

*特許庁 機能性皮膚化粧料調査委員会 委員長

九州大学大学院薬学研究科、東北大学大学院医学研究科を経て、資生堂ライフサイエンス研究センター皮膚科学研究所にて主任研究員を務める。2007年に東京工科大学バイオニクス学部教授、バイオ・情報メディア研究科教授に就任。2008年より、同大学応用生物学部、バイオ・情報メディア研究科教授に就任。専門分野は、香粧品科学、皮膚科学、分子細胞生物学、生化学、薬理学など。テレビなどのメディア出演も多数。

 

+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
◇プロとして
自信を持って美肌アドバイスができるようになる!
『スキンケアアドバイザー資格』通信講座
▶https://skincare.or.jp/adviser/

 

◇インスタグラム
▶https://www.instagram.com/skincarekyokai/

 

◇公式LINEアカウント
(ニキビについて学べる動画プレゼント中!)
▶https://lin.ee/f1H1f7N

 

◇無料メルマガ
▶https://goo.gl/XDoaBd