2018年8月1日2018年8月1日スキンケアの基礎知識,美容コラム

美容&スキンケア情報「食物摂取パターンと肥満の関係」

食物摂取パターンと肥満の関係

ご飯を一日何食、食べてますか?

2回ですか?3回ですか?それとも4回ですか???

いろんな方がいらっしゃると思いますが、実はどれがいいのかというのは、
いろんな考え方があって、よくわかっていません。

今回は、「食物摂取パターンと肥満」とについて掲載いたします。

アメリカのある病院で肥満症患者の食生活を調査した結果ですが、
肥満者に共通して見られたのは、一日の摂取カロリーの大部分を夜に集中的に摂取しているそうです。
朝食を抜き、そのかわり夕食をたくさん食べる、という人が日本でも増加しています。

これは特に男性に多く見られます。
国民健康・栄養調査によれば、20代の男性の約22%が朝食を抜いているようです。
しかも、日本の肥満人口の増加は、男性の肥満人口の増加に影響しているところが多いのです。

ちなみに、朝食を抜き1日2食とした場合、1日の全体のエネルギー量は足りますが、
ビタミン、ミネラルの微量成分が不足がちになってしまいますね。特に水溶性ビタミン等があります。

また、アメリカの同じ病院で10歳から16歳までの226人の生徒が、1日ほぼ同カロリーを摂取するようにし、
1日3回食群、5回食群、7回食群に分け、1年後にそれらの肥満度を比較するという調査が行われました。

その結果は、3回食群の生徒は明らかに5回食群の生徒に比べ、肥満度が高かったようです。
この場合、男子よりも女子に、特に腹部の皮下脂肪の付き方に、大きな差があらわれたそうです。

そして、日本では聖マリアンナ医科大学の実験で、朝食抜きの2食の生活をしていた人を3食にするようにしたところ、
8日間で体重が、2.3kg減少したという報告もあります。
食事は朝昼夕の3回がいいという根拠は特にありませんが、今回の実験でわかるのは、
摂食パターンが脂肪の蓄積に影響があるということです。

 

これらを理解しながら食事を考えなければなりません。
また、お客様にもお伝えすることが大切になってきます。

今回の食物摂取パターンと肥満の関係をまとめると、
食事回数が少なく、一度にまとめて食べる摂食パターンでは、体脂肪量の増加が起こりやすいことが指摘できます。

一度に大量の食物が体内に入ることで、摂食後、一時的にインシュリン分泌の亢進が起こり、インシュリンの血中濃度が高くなります。
こうしたことが、インシュリンを分泌する膵臓に負担をかけ、インシュリンの分泌障害を起こす原因になるのではないかとも考えられています。
結果として、このような食物摂取パターンは、肥満だけではなく、高コレステロール血症、
糖尿病、心疾患など、いわゆる生活習慣病への罹患率を高くしりと考えられます。