2018年8月8日2018年8月8日大学教授に学ぶ正しい化粧品の知識

美容&スキンケア情報「注目の美容成分 『「保湿の名脇役」アミノ酸 』」

注目の美容成分  『「保湿の名脇役」アミノ酸 』

化粧品中の保湿の主役はグリセリンですが、主役を引き立てる名脇役はアミノ酸です。
角層を構成する角質細胞内は、ケラチン線維と線維間物質で満たされています。
線維間物質はアミノ酸などの天然保湿成分(NMF)などで構成されており、
角層の水和性(保湿性と吸湿性)を調整しています。

 

角層が適度な水分を含んだ状態であれば、角層は強靭でしなやかになります。
老人性乾皮症やアトピー性皮膚炎の角層では、アミノ酸が不足していることから、
ドライスキンがNMF不足による角層水和性の低下によっても起こると考えられています。

 

 

 

 

グリセリンとアミノ酸によって角層の水和性を保てば、うるおいのある肌を保つことができるのです。
皮膚におけるアミノ酸の重要性は、角層の成分をみれば明らかです。
NMFの主成分のひとつであるピロリドンカルボン酸(PCA)は、グルタミン酸からつくられる代謝物で、高い吸湿性があります。

 

プロリンは、乾燥状態での保水力がアミノ酸のなかで最も高く、
このプロリンとPCAを配合すると、吸湿性が相乗的に高まることが知られています。
アミノ酸やPCAなどのNMF成分が結合水により水和された状態が、角層に柔軟性を与えるのです。

 

また、オルニチンやシトルリンはアルギニンから生成されます。
スキンケア商品にはアルギニンをはじめ、さまざまなアミノ酸が使われています。
アミノ酸を肌に塗ると、肌のうるおいとしなやかさを取り戻せるだけではなく、
個々のアミノ酸とその代謝物には多彩な機能性があるので、プラスαの機能を得ることができます。

 

 


記事


前田 憲寿 先生

医学博士

東京工科大学 教授

日本スキンケア協会 顧問

 

 

 

 

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