2018年8月24日2018年8月24日皮膚科医に学ぶ正しいスキンケア
美容&スキンケア情報「皮膚・表皮層について➂」
皮膚・表皮層について➂
今日は、引き続き表皮層について記載いたします。
表皮層と言えば、メラニン色素が存在する部位です。
メラニン色素は表紙細胞内にありますが、その産生部位は基底層にあるメラノサイト(色素産生細胞)です。
メラノサイト内で産生されたメラニンは周囲の表皮細胞に渡されます。
メラニンはしみで有名ですが、肌の色でもあります。
つまり、日々メラノサイトが頑張って色素を作り続ける傾向が強いと肌の色も濃くなり、一部分のみとなるとしみになります。
そのメラノサイトが活発化する要因に周囲細胞の影響があると最近言われ始めています。
それは単純に紫外線が・・というだけではありません。
表皮細胞などの周囲細胞から情報伝達物質であるサイトカインがメラノサイトに指令をだすのです。
つまり、肌へ紫外線を含めた刺激があるとメラノサイトは一時的にでもメラニンを作って肌の細胞それぞれを守ろうとします。
それが慢性的になると一時的な色素増強で終わらず、しみとなります。
表皮細胞の機能も含めた正常化はしみ治療の根幹でもあり、しみ治療はレーザーがすべてではない理由もよくわかります。
あくまでも、レーザーは過剰な色素沈着部をとっているだけで、
メラノサイトやその周囲細胞の機能自体を変化させられるものではないのです。
以上のことがあるため、地道な日々の適切なスキンケアがしみ予防になるのです。
記事
濱野 英明 先生
テティス横濱美容皮膚科 院長
日本皮膚科学会 皮膚科専門医
日本スキンケア協会 顧問
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