2020年7月6日2024年6月5日大学教授に学ぶ正しい化粧品の知識

万能な効果が期待できる「オウゴン根エキス」

今回は、『万能な効果が期待できる「オウゴン根エキス」』についてお伝えしていきます。

 

漢方薬として使われるオウゴンとは

オウゴンはコガネバナ(コガネヤナギ)(学術名:Scutellaria baicalensis Georgi)の根を乾燥させた生薬で、漢方薬として一般に使われています。

 

 

また、コガネバナは、朝鮮、中国、モンゴル、東シベリア原産で、薬用以外にも観賞用として栽培される多年草です。

 

 

漢方薬として消炎、解熱、腹痛、嘔吐、下痢などの症状に用いられています

 

 

 

オウゴンは日本薬局方に収載されており、オウゴンの根は専門医薬品として使用される成分本質(原材料)ですが、オウゴン根エキスは化粧品原料としても長く用いられており、バイカレインを0.3w/v%含有するオウゴン根エキスは消炎作用、チロシナーゼ活性阻害作用、紫外線吸収等が報告されています。

 

 

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オウゴン根エキスがもたらす効果

オウゴン根エキスは消炎作用や抗菌作用、保湿作用もあるため頭皮環境を整える効果も期待できます。

 

 

皮脂分泌過多の原因でもある男性ホルモンを抑制するため皮脂分泌抑制作用があり、抗炎症作用や抗菌作用もあるため、ニキビの悪化を鎮めたり、ニキビの予防にも期待できます。

 

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フリーラジカル除去作用によりシミや肌の老化防止、収れん作用による毛穴の引き締め効果も期待できます。

 

 

オウゴン根エキスには皮膚のアンチエイジングや美白、頭皮環境を整える効果などが期待され、化粧品に保湿剤の目的で配合することができます。

 

 

 

 

この記事を書いた人

前田 憲寿 先生

前田 憲寿 先生

医学博士

東京工科大学 応用生物学部 応用生物学科

一般社団法人日本スキンケア協会 顧問

特許庁 機能性皮膚化粧料調査委員会 委員長

九州大学大学院薬学研究科、東北大学大学院医学研究科を経て、資生堂ライフサイエンス研究センター皮膚科学研究所にて主任研究員を務める。2007年に東京工科大学バイオニクス学部教授、バイオ・情報メディア研究科教授に就任。2008年より、同大学応用生物学部、バイオ・情報メディア研究科教授に就任。専門分野は、香粧品科学、皮膚科学、分子細胞生物学、生化学、薬理学など。テレビなどのメディア出演も多数。

 

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