2022年4月19日2024年3月28日大学教授に学ぶ正しい化粧品の知識

エラスターゼ阻害作用のある抗シワ成分 「カニナバラ果実エキス」

バラ科植物カニナバラ(学名:Rosa canina 英名:Rose hip)は、野生のバラでノバラとも呼ばれます。

 

ヨーロッパではノバラといえばカニナバラのことです。

 

南米のチリやアンデス山脈に多く生育しており、ヨーロッパ、西アジアにも生育しています。

 

カニナバラにはたくさんの呼び名があり、ノバラ、ヨーロッパノバラ、ドックローズとも呼ばれることがあります。

 

カニナバラの果実は一般的にローズヒップと呼ばれ、真っ赤な実の中に毛で覆われた種子が入っています。

 

カニナバラ果実にはビタミンCが豊富に含まれており、ビタミンCの補給の目的や、緩和な利尿作用、ペクチンや果実酸による緩下作用を目的に用いられます。

 

 

その他に、カロテン、ビタミンP、ビタミンB群、ルチンも含んでいます。

 

抗酸化作用などアンチエイジングやエイジングケアによい効果も認められています。

 

ハイビスカス(Hibiscus sabdariffa)とブレンドして美容茶としても広く知られています。

 

化粧品に配合されるカニナバラ果実エキスはカニナバラの果実から水、エタノール、BG (1,3-ブチレングリコール) 、またはこれらの混合液で抽出して得られるエキスです。

 

カニナバラ果実エキスには、角質の水分量増加作用、すなわち保湿効果があります。

 

 

 

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また、エラスチンを分解する酵素であるエラスターゼを阻害するので、真皮にある肌のハリ・弾力に重要なエラスチンを守ることでシワを予防する効果が期待できます。

 

その他、日焼けによるメラニンの生成を抑え、色素沈着を防ぐ作用が報告されています。

 

スキンケア化粧品、メイクアップ化粧品、ボディ・ハンド化粧品、リップケア製品、洗顔料など様々な製品に配合されています。

 

 

この記事を書いた人

前田 憲寿 先生

前田 憲寿 先生

*医学博士

*東京工科大学 応用生物学部 教授

*日本スキンケア協会 顧問

*特許庁 機能性皮膚化粧料調査委員会 委員長

九州大学大学院薬学研究科、東北大学大学院医学研究科を経て、資生堂ライフサイエンス研究センター皮膚科学研究所にて主任研究員を務める。2007年に東京工科大学バイオニクス学部教授、バイオ・情報メディア研究科教授に就任。2008年より、同大学応用生物学部、バイオ・情報メディア研究科教授に就任。専門分野は、香粧品科学、皮膚科学、分子細胞生物学、生化学、薬理学など。テレビなどのメディア出演も多数。

 

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