2022年5月26日2024年5月17日お肌のトラブルケア
ロウ類を含むオーガニック化粧品はどんな成分が含まれてるのか
ロウ類の成分は、自然界の動植物が本来持っているもので、高級脂肪酸と高級アルコールがエステル結合して作られたものです。
(高級というのは炭素数が6以上の化合物のこと)
炭化水素、樹脂などを含み、固化、乳化、光沢感(ツヤ)を出す目的で使用されています。
キャンデリラロウ(カンデリラ)
◆基源
トウダイグサ科植物キャンデリラソウの茎から抽出。
◆原産
メキシコ北部および、合衆国南西部。
◆形状・使用法
黄褐色の固形状オイル。
融点が 68.5~72.5℃。
商品の強度を高めるためやツヤ出しに使用されている。
ヘアワックス、口紅に使用されている。
◆その他の情報
相溶性改善のために脱樹脂キャンデリラロウがよく使われている。
カルナウバロウ
◆基源・原産
ブラジル産のカルナウバヤシの葉の分泌物から抽出。
◆形状・使用法
硬くてもろいワックス。
融点が 80℃~86℃と植物性ワックスの中で最も高く、常温では硬くなる。
変形しにくく、光沢感も優れているので、口紅などスティック状のものに使用。
クリームの硬さの調節、または硬さを出すために脱毛ワックス剤などにも使用されている。
ホホバ油
◆基源・原産
アメリカの砂漠地帯に生える低木のシムモンドシア科植物ホホバの実または種子から抽出。
◆形状・使用法
ベタつきがなく、サラっとした感触。
マッサージオール、クリームや乳液、口紅などにも使われる。
◆その他の情報
化学的にはロウだが、常温で液体なのでオイルと呼ばれている。
皮膚表面の水分の蒸発を防ぐ効果があり、刺激性が少なく、酸化安定性に優れ、肌馴染みも良い。
ミツロウ
◆基源・原産
ミツバチの巣を溶融させてロウを採取して精製したも。
主にヨーロッパミツバチ、トウヨウミツバチから採取され、多少成分は違うが、主成分はパルミチン酸メリシルなど。
◆形状・使用法
白色~薄黄色の固体。
口紅やクリームの原料になるが、長期間使用する場合には、防腐剤などを使用しないと油っぽいにおいになり、分離することがある。
◆その他の情報
わずかに特異なにおいがある。
植物油に溶けるが、鉱物油には溶けない。
漂白処理したものをサラシミツロウと呼び、手づくり化粧品の材料によく使用される。
アロマショップなどで販売されているものは、白いものを精製、薄黄色のものを未精製として販売し、古くから使用されていた原料。
ラノリン
◆基源・原産
羊の毛から採取したもの。
◆形状・使用法
オイルで、薄黄色~黄褐色をしている。
最近は湿潤性を高めた吸着精製ラノリンも研究され、多くの化粧品や頭髪用品に使用されている。
◆その他の情報
主成分は高級アルコールと高級脂肪酸のエステル。
人間の皮脂に近い組成をもつので、肌への親和性が高く、胞水力に優れ、肌への粘着性があり、柔軟化作用もある。
また、優れた乳化性を持っている。
《参考書籍》
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