2022年8月15日2023年10月26日お肌のトラブルケア,美容コラム
洗顔のベストタイミングはいつ?理想的な洗顔方法や注意すべきポイントも解説
起床した後、歯磨きと洗顔をしてから会社へ出勤している方も多いのではないでしょうか。
毎朝のルーティンともいえる定番の習慣ですが、なぜ朝に洗顔をするのか疑問に感じたことはないでしょうか。
また、そもそも朝に洗顔するのは肌にとって良いことなのか、1日のなかでどのタイミングで洗顔するのが理想的なのかなど、さまざまな疑問が湧いてきます。
そこで今回は、洗顔に最適なタイミングはいつなのか、その理由もあわせて紹介するとともに、正しい洗顔のポイントや洗顔の注意点も解説します。
洗顔するベストな回数・タイミングは?
1日のなかで洗顔をするベストな回数は、朝と夜の2回とされています。
しかし、なぜ朝と夜というタイミングなのか疑問に感じる方も多いのではないでしょうか。
まず、夜に洗顔が必要な理由としては、日中の時間帯に活動するなかで顔に汚れが付着することが多いほか、汗をかいたあとに顔の表面に付着した皮脂を取り除き、清潔に保つ必要があるためです。
このような理由を聞くと、朝に洗顔が必要であることに疑問を感じる方も多いはずです。
なぜなら、そもそも就寝前に洗顔をした後は外出することもほとんどなく、顔は汚れないためです。
しかし、肌の新陳代謝であるターンオーバーは22時から深夜2時頃に活発化するといわれています。
肌の新陳代謝が起こるということは、古い角質から新しい角質へと生まれ変わることを指します。
そのため、朝起きたときの肌の表面には古い角質が付着していることも多いのです。
また、私たちは就寝中に大量の汗を分泌しており、特に顔の表面には皮脂の汚れが付着しています。
このような理由から、洗顔は夜だけでなく朝のタイミングでも不可欠とされているのです。
1日3回以上洗顔すると肌はどうなるの?
梅雨のジメジメとした季節や、猛暑が続く季節になると、朝と夜だけでなく日中の時間帯も顔を洗ってさっぱりしたいと考える方も多いことでしょう。
手を洗うのと同様に、1日に3回、4回と顔を洗うのは清潔を保つためにも良い方法なのではないかと考えがちです。
しかし、肌に良いとされている洗顔の回数はあくまでも1日2回であり、過度な洗顔はかえって肌にダメージを与えるリスクがあるのです。
そもそも私たちの肌は、外部からの刺激や害から守るためにバリア機能があります。
このバリア機能を有効化するためには適度な油分と水分が不可欠であり、乾燥した状態の肌では本来の機能を果たせなくなってしまいます。
その結果、外部からの細菌やウイルスの進入を許してしまい、炎症やかゆみ、ニキビなどの発症リスクを高めてしまうのです。
1日に3回以上の洗顔をした場合、本来肌にとって必要な油分までも洗い流してしまい、バリア機能を低下させることが考えられるため1日2回が理想とされています。
もし、日中の時間帯に顔の汚れや皮脂が気になるようであれば、洗顔フォームを使用せず水かぬるま湯で洗い流すことがおすすめです。
この方法であれば、本来肌に必要な油分を残したまま汚れを落とすことができ、肌のバリア機能を維持できます。
▶関連記事:ニキビや角質バリア強化にも効果がある美白有効成分 『リン酸L-アスコルビルマグネシウム』」
正しい洗顔方法
洗顔は毎日の習慣でもあることから、人によってさまざまな洗い方があります。
では、肌に与えるダメージを最小限に抑えるためには、どのような方法が正しいのでしょうか。
ぬるま湯を顔全体にかける
乾いた状態の皮膚に洗顔フォームを塗るのではなく、まずは顔全体にぬるま湯をかけてすすぎましょう。
大きな汚れを取り除くことはもちろんですが、顔に付着した皮脂や古い角質を浮き上がらせて落としやすくする効果も期待できるためです。
低刺激の洗顔料を選ぶ
洗顔料・洗顔フォームはできるだけ低刺激のものを選びましょう。
低刺激=洗浄力が低いのではないか、と考えがちですが、刺激性と洗浄力は異なる概念です。
低刺激の洗顔料でも洗浄力の高い製品は多いため、肌への負担を軽減するためにも低刺激の製品が理想的です。
優しく洗う
顔の肌はほかの部位と比べても薄くデリケートです。
皮脂や汚れを早く取り除こうと強い力で擦ってしまうと、肌にダメージを与え、さまざまな肌トラブルにつながることも。
指で皮膚を擦るように洗うのではなく、たっぷりの泡を作って泡を転がすようにして洗顔することがポイントです。
弱い水圧で顔を洗い流す
肌を擦るのと同様に、シャワーの水圧も肌にダメージを与える要因となります。
洗面器にぬるま湯をためて手ですくいながら洗い流すのが理想的ですが、もしシャワーを使用する場合には水圧を弱め、できるだけ肌に刺激を与えないようにしましょう。
洗顔後すぐ保湿をする
洗顔した後の皮膚は乾燥しやすく、体内では過度な乾燥を防ぐために大量の皮脂が分泌されます。
これが原因となってニキビや肌荒れが起こるケースも多いことから、洗顔後は必ず保湿をして肌の水分量を安定させましょう。
基本的な保湿の手順としては、たっぷりの化粧水で肌に水分をなじませた後、乳液で肌をバリアして潤いを保ちます。
また、美容液を使用する場合には乳液の前のタイミングが一般的ですが、製品によっても使用する順番は異なるため確認しておきましょう。
NGな洗顔方法!注意すべきポイント
普段何気なく行っている洗顔も、実は肌に悪影響を及ぼす方法である可能性が考えられます。
正しい洗顔方法とあわせて、やってはいけないNGな洗顔方法の例も紹介しましょう。
熱いお湯で洗い流している
皮脂や角質汚れが落ちやすいのは、人間の体温である36℃前後のぬるま湯です。
40℃前後の熱いお湯でも洗浄力は高いですが、洗顔の後に肌が乾燥しやすくなり、皮脂が過剰に分泌されてしまいます。
そのため、皮膚へのダメージを最小限に抑えつつ洗浄力を維持するためには、ぬるま湯に調整してから洗い流すようにしましょう。
強い力で拭き上げる
指で強く擦らず、たっぷりの泡で優しく洗うことがポイントと紹介しましたが、これは洗顔後の拭き上げにも共通して言えることです。
洗顔した後にタオルでゴシゴシと拭くと気持ちよく感じることも多いですが、デリケートな肌にとってはダメージを受けやすいのも事実。
強い力で拭くのではなく、タオルを優しく押し当てるようにして水分を吸着させるように拭き上げるのがコツです。
タオルを使い回す
洗顔や入浴後に使用したタオルは一見清潔に感じられることから、2回、3回と複数回使い回している方も多いのではないでしょうか。
しかし、一度使用したフェイスタオルやバスタオルには、時間の経過とともに大量の細菌が繁殖し、清潔な状態とはいえません。
そのようなタオルを使用し、乾燥した肌に細菌が入り込んでしまうと、感染症や炎症などを引き起こす可能性もあります。
タオルは使い回すことなく、一度使用するごとに必ず洗濯するようにしましょう。
肌タイプ別、洗顔時の注意点
上記で紹介した洗顔方法はあくまでも基本であり、肌質によっては理想の洗顔方法が異なる場合もあります。
乾燥肌
粉ふきが目立ち、かさつきやすい乾燥肌の方は、乾燥を防ぐためにも少し低めの温度で洗顔するのがおすすめです。
30〜33℃程度を目安にし、それ以外は上記で紹介した方法で洗顔しましょう。
脂性肌
肌のベタつきが気になる脂性肌の方は、皮脂を落としやすくするためにも36℃前後のぬるま湯がおすすめ。
また、皮脂の多い箇所から重点的に泡をつけて洗いはじめるのもポイントです。
敏感肌
肌のかゆみやかさつきが気になる敏感肌の方も、肌へのダメージを最小限にするために低めの温度で洗顔するのがおすすめです。
また、洗顔時間はなるべく早めに終えられるよう、手際よく進めることも意識しましょう。
男性にとっても洗顔が重要な理由
スキンケアの第一歩ともいえる洗顔ですが、女性に比べて男性の場合はスキンケアをほとんど意識していないという方も珍しくありません。
しかし、当然のことながら男性にとっても洗顔は不可欠であり、毎日欠かさず行う必要があります。
男性は女性に比べて皮脂の分泌量が多く、適切なタイミングで洗顔をしていないと皮脂汚れが顔に付着したままになり、ニキビの発生要因になることも。
きれいな肌を保つためにも、女性よりも男性のほうが洗顔の必要性は高いといえるのです。
▶関連記事:洗顔後のスキンケア≪化粧水、美容液、乳液・クリーム≫の使い方
洗顔をしないデメリット
過度な洗顔はかえって肌にダメージを与えてしまうと紹介しましたが、反対に一切洗顔をしない場合、どのようなデメリットが考えられるのでしょうか。
長期間にわたって洗顔をしない状態が続くと、毛穴に汚れや皮脂が溜まっていきます。
私たちの顔の皮膚にはアクネ菌とよばれる細菌が存在しますが、この菌は毛穴につまった汚れをもとに繁殖していきます。
やがてニキビや吹き出物が現れてくるようになり、深刻な肌トラブルにつながることもあるのです。
入浴時に洗顔やクレンジングをするメリット
仕事から帰宅したタイミングで、入浴と一緒に洗顔や化粧落としをしている方も多いのではないでしょうか。
実は入浴時に洗顔・クレンジングをすることはさまざまなメリットがあり、理にかなった方法でもあります。
浴室は湿度が高く肌の乾燥を防ぐ環境であると同時に、毛穴に詰まった汚れや皮脂を浮かせやすくなります。
また、浴槽に浸かることで全身の血行が良くなり、毛穴が開きやすくなるメリットも。
そのため、洗面所で洗顔するよりも浴室に入って顔を洗ったほうが効率的といえるのです。
まとめ
誰もが毎日行っている洗顔ですが、健康的な肌を維持するためには1日2回、朝と夜のタイミングが理想的です。
まったく洗顔をしない状態が続くとニキビや吹き出物が出やすくなるほか、反対に洗顔のしすぎも肌に負担をかけてしまうため好ましくありません。
今回紹介した洗顔のコツを参考にしながら、これまでと比べて改善すべきところはないかを振り返ってみましょう。
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