2022年9月12日2024年3月15日大学教授に学ぶ正しい化粧品の知識
抗菌美肌効果のある「バンウコン根エキス」
サンナ(バンコウ)の特徴・効果
サンナ(山奈、学名: Kaempferia galanga、和名:バンウコン)はショウガ科(Zingiberaceae)バンウコン属多年生草木の匍匐性の植物で、南インドが原産国の植物で、広東、広西、福建、台湾などの地域に分布します。
現在は東南アジアや中国南部でも栽培されています。
高さは10cmほどしか伸びませんが、地を這うように横に長く伸びる植物で幅広に葉が出ます。
根茎部分をスパイスとして使います。
バンウコン根エキス (Kaempferia Galanga Root Extract) はバンウコン Kaempferia galanga の根のエキスである。
バンウコンは胸やけや胃もたれ、消化不良など胃の働きの不調で起こる症状を改善する作用があると古くから言われています。
また冷え性にも効果的なスパイスだとも言われます。
その他に、打撲傷、歯痛を止痛、病原菌・真菌抑制作用があります。
バンコウはどんなところで利用されるのか
タイやマレーシアなど東南アジアではポピュラーなスパイスとして利用されています。
タイ料理のトムヤンクンや中国の薬膳料理の火鍋に山奈 (バンウコン)が利用されています。
生薬として用いられるサンナは上記植物の根茎を乾燥したものです。
日本には自生種はないが、古くから芳香性健胃薬として知られ、熱帯アジアより輸入されてきました。
サンナは消炎・殺菌作用があることから、脂漏性皮膚炎の治療に汎用され、五味山奈散や「冰山奈液などに美肌・美白の用途で使用されています。
また、サンナの芳香を利用した解鬱・香り美容処方として、加味香皀方慈禧光緒医方、玉容西施散などの美容減肥自然療法)が知られています。
根茎は精油を含み、その中には、ボルネオール (borneol; 竜脳)、4-メトキシケイ皮酸エチル (4-Methoxycinnamic acid ethyl ester; 図1)、ケイ皮酸エチル、ケンフェロール(kaempferol; 図2)などのフラボノイド類などがあります。
サンナには胃炎、胃・十二指腸潰瘍の原因物質の一つであるヘリコバクター・ピロリ(Helicobacter pylori)の増殖阻害作用があり、その成分を分析した結果、4-メトキシケイヒ酸、ケイヒ酸エチル、4-メトキシケイヒ酸エチルが活性成分であることが報告されています。
また、ケンフェロールといくつかのケンフェロール配糖体には抗酸化、抗炎症、抗微生物、抗がん、心保護、神経保護、抗糖尿病、抗骨粗鬆症、エストロゲン/抗エストロゲン作用、抗不安、鎮痛、抗アレルギー活性を持つことが示されています。
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