2022年10月11日2024年5月20日お肌のトラブルケア
目元の皮膚の乾燥はなぜ起こる?正しいスキンケア方法や対策の一例を紹介
年齢を重ねるにつれて肌のうるおいは失われやすく、シワが目立ってくることもあります。
特に目元は皮膚が薄くデリケートな部位でもあるため、シワが発生しやすいものです。
しかし、目元の乾燥は加齢以外にもさまざまな原因によって引き起こされます。
本記事では、目元の乾燥を引き起こす主な原因と対策方法、予防法などもあわせて解説しましょう。
目の周りが乾燥する主な原因
目の周りは特に乾燥しやすく、季節や環境の変化によって特に荒れやすい部位のひとつです。
ほかの部位はそれほど気にならないのに、目の周りだけ特に乾燥しやすいのはなぜなのでしょうか。
加齢
年齢を重ねるにつれて人の肌は保湿力が徐々に失われていき、乾燥しやすくなります。
特に目の周りの皮膚は薄く、デリケートな部位であることから、表面から水分が失われやすく乾燥した状態になりがちです。
ただし、日頃からスキンケアを行うことで、ある程度の保湿力はキープできる場合もあります。
アイメイク
目元は人の第一印象を決定づけるほど重要な部位であることから、日頃からアイメイクに力を入れている方も多いでしょう。
しかし、化粧品のなかには肌に刺激のあるものも多く、入念なアイメイクをすればするほど肌荒れの原因になり、乾燥もしやすくなります。
肌に合わないスキンケア
スキンケアを行うことで肌の保湿力をキープできると紹介しましたが、化粧水や乳液などにはさまざまな製品があり、肌質に合ったものを選ぶ必要があります。
たとえば、乾燥肌にもかかわらず脂性肌向けのスキンケア製品を利用していると、肌の油分がさらに失われてしまい乾燥しやすくなります。
▶関連記事:洗顔後のスキンケア(化粧水、美容液、乳液・クリームの使い方)<男性編>
紫外線や摩擦など外からの刺激
私たちの肌はもともと紫外線や摩擦といった刺激に弱く、日常的にこれらの刺激を受けていると肌にダメージが蓄積され保湿力を失っていきます。
特に目の周りは皮膚が薄いことから、外部からの刺激を受けやすい特徴があります。
十分な紫外線対策を行わないまま外出したり、洗顔の際にタオルや指でゴシゴシと擦っていると乾燥の原因になります。
皮ふが薄くて皮脂腺が少ない
肌には適度な油分があり、これによって水分の蒸発を防いでいます。
しかし、目元の皮膚は特に薄く、皮脂を分泌する皮脂腺がもともと少ないのです。
そのため、私たちの体のなかでも特に乾燥しやすい部位といえます。
保湿ケアを怠りがちなパーツ
化粧を落とした後や洗顔した後、日頃から保湿ケアを行っている方も多いでしょう。
しかし、化粧水や乳液を手にとった後、頬や首元、額のあたりには入念に塗るものの、目元の部分は誤って目に入ることを恐れてギリギリまで塗れなかったり、そもそも塗り忘れたりすることもあります。
皮膚が薄くもっとも保湿ケアが必要な部位であるにもかかわらず、疎かになりがちな部位でもあることから乾燥しやすい傾向にあるのです。
目元をうるおす乾燥対策
では、目元の乾燥を防ぎ、うるおいを保つためにはどのような対策が必要なのでしょうか。
有効な8つの乾燥対策を紹介します。
目元に負担をかけないスキンケアを行う
肌は刺激に弱く、乾燥の原因になると紹介しました。
そのため、洗顔や化粧落とし、スキンケアの際に目元に負担をかけないことが大原則といえます。
洗顔の際は強く擦って汚れを落とすのではなく、たっぷりの泡を手にとり、優しく吸着させるように洗うことがポイントです。
また、化粧落としの際はコットンに化粧落としを染み込ませ、メイクを浮かせるようにして落とすのがコツです。
スキンケアを見直す
日頃使用しているスキンケアアイテムが自分自身の体質に合ったものかを確認し、もし合っていないようであれば変えてみましょう。
また、化粧水や乳液は叩くようにして染み込ませるのではなく、手のひら全体をつかって優しく塗り拡げるイメージを心がけましょう。
アイケアアイテムで目元をたっぷり保湿する
スキンケアをしているのに目元の乾燥が気になってきた場合には、通常の化粧水や乳液とは別にアイケアアイテムを使用してみましょう。
アイケアアイテムとはその名の通り、目元に特化したスキンケア製品のことです。
アイクリームや目元専用美容液(アイセラム)、目元用シートマスクなどが代表的で、通常のスキンケア製品よりもさらに低刺激なものが多いです。
アイケアアイテムを選ぶ際には、セラミドやヒアルロン酸、ペプチドといった保湿成分が豊富に含まれているものがおすすめです。
保湿重視のアイメイクをする
アイメイク用のアイテムといえばアイシャドウやファンデーションなどが一般的ですが、これらはいずれもパウダー状であり、油分が含まれていないため乾燥しやすい特性があります。
そこで、目元用のメイク用品としてクリーム状のアイシャドウを使用したり、ファンデーションはエマルジョンタイプのものに替えるだけでも保湿効果が得られます。
摩擦などの外的刺激から目元を守る
物理的な外部刺激から目元を守ることも重要な対策のひとつです。
たとえば、目のかゆみがある場合には手で擦るのではなく、目薬などを使用することも有効な方法といえるでしょう。
日焼け止めの塗り直しを習慣に
紫外線は上空から降り注ぐものと考えがちですが、実は地表に当たった紫外線が照り返しとなって下から照射されるケースもあります。
そのため、日傘や帽子、サングラスといったアイテムだけでは防ぎきれないことも。
また、紫外線は夏以外の季節でも変わらず降り注いでいるため、外出時には日焼け止めの塗布が欠かせません。
汗をかいたときや化粧直しのタイミングで日焼け止めがとれてしまうこともあるため、こまめに塗り直す習慣をつけましょう。
メイク落としの負担を軽減させる
メイク落としはコットンになじませて浮かせるようにして取るのが基本と紹介しましたが、濃いめのメイクをした日は一部が肌に残り、落としきれないこともあります。
そのような場合でも、目元を強く擦ることは厳禁です。
オイルクレンジング剤を使用したり、複数回に分けてメイクを落とすなど、強い摩擦をかけないように心がけましょう。
肌を清潔に保つ
意外と盲点なのが、肌を清潔に保つことです。
洗顔や化粧落としなどにムラがあると肌の表面に雑菌が繁殖し、ニキビや吹き出物などが発生することもあります。
これらは鼻の周辺や頬などにできやすいですが、雑菌が繁殖していくと目元にも出てくる可能性もゼロではありません。
強いかゆみを伴うと目元を指で掻いたり擦ったりして、肌へのダメージが蓄積していくため、これらの原因を元から解消するためにも、肌はつねに清潔な状態を保っておきましょう。
▶関連記事:ニキビや角質バリア強化にも効果がある美白有効成分 『リン酸L-アスコルビルマグネシウム』
目の周りを乾燥から守る予防法
目元の肌荒れや乾燥から守るために、日常生活において注意すべき3つのポイントに分けて解説します。
スキンケア用品を使用する前にパッチテストをする
スキンケア用品は自分自身の体質・肌質に合ったものを選ぶことが重要ですが、そもそもどういった体質・肌質なのか把握できていないという方も少なくありません。
そこで、スキンケア用品を使用する前には、必ずパッチテストを行い肌に異常が見られないことを確認しましょう。
パッチテストは少量のスキンケア用品を手に取り、腕の内側に塗布して数日間様子を見ます。
かゆいからと言って刺激を与えない
発疹や虫刺されなどによって目元にかゆみがある場合、手で直接擦らないようにしましょう。
また、目のかゆみがあるときにも手で押さえたり擦ったりすることは厳禁です。
発疹や虫刺されの際にはかゆみ止めクリーム、目のかゆみがある場合には目薬などを使用し、かゆみを緩和させましょう。
紫外線を極力浴びない工夫をする
摩擦だけでなく、紫外線も外部刺激のひとつであるため、日傘や帽子、大きめのサングラス、サンバイザーなどを身につける対策法も有効です。
紫外線を極力浴びない工夫をすることで肌へのダメージを抑えられ、目元のうるおいをキープできます。
目の周りを乾燥させない《正しいスキンケアのポイント》
自分自身の体質に合ったスキンケア用品を購入してきても、誤った使用方法を続けていると肌の乾燥は進行してしまいます。
正しいスキンケアのポイントとしては、水分が多いスキンケア用品から塗布し、徐々に油分の多いものへと移していくことです。
基本的には、
化粧水
↓
美容液
↓
乳液
↓
クリーム
という順番で使用するのが一般的ですが、スキンケア用品によっては使用する順番が指定されているものもあるため、説明通りに使用しましょう。
また、最後の仕上げとして使用する乳液やクリームなどは、とくに目元の乾燥が気になる場合に重ね付けをするのも有効です。
食事を通して目元の乾燥にアプローチ
上記で紹介してきた方法は、いずれも肌の外側からアプローチし乾燥を防ぐものです。
しかし、肌本来のうるおいをキープするためには、外側だけでなく内側からのアプローチも重要であり、特に食事には気をつけなければなりません。
肌の乾燥を防ぐためには、抗酸化力のある食品を摂取することが重要であり、栄養素としてはビタミン群が欠かせません。
たとえば、ビタミンCが豊富なレモンやキウイフルーツ、ビタミンAが豊富なニンジン、ほうれん草、ビタミンEが豊富なナッツ類やアボカドといった食品を意識して摂取しましょう。
乾燥の改善が見られなければ病院で受診を
毎日のように正しいスキンケアを心がけ、肌への刺激も加えないようにしているものの、目元の乾燥が改善するどころか悪化するケースもあります。
このような場合、加齢や外部刺激が原因での乾燥ではなく、何らかの病気や感染症といった可能性も考えられるため、皮膚科を受診し詳しく診てもらうようにしましょう。
また、正しいスキンケア製品を選んだつもりでも、実際には自分の体質と合っていなかったというケースも考えられるため、こちらも医師へ相談してみましょう。
まとめ
目元が乾燥する原因には、加齢によるもの以外にもアイメイクやスキンケア、摩擦や紫外線といったさまざまな外部刺激があります。
目元の乾燥が進行していくと小じわが出てきやすくなるため、日頃からこまめなスキンケアが不可欠です。
今回紹介した正しいスキンケアのポイントを参考に、食事も含めて生活習慣の見直しをしてみましょう。
どうしても目元の乾燥が改善しない場合には、一度皮膚科を受診し専門医に診てもらうことも重要です。
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