2022年11月10日2023年10月20日スキンケアの基礎知識,美容コラム
化粧水の正しい使い方とは?スキンケアにおける役割や選び方も解説
スキンケア製品の基本アイテムとして知られている化粧水。
なんとなく毎日使用してはいるものの、どういった目的で塗る必要があるのか、正しい使い方をはっきりと理解できていないという方も少なくありません。
そこで今回は、スキンケアの基礎知識として覚えておきたい化粧水の役割や正しい使い方、化粧水の選び方なども紹介します。
化粧水にはどんな役割があるのか
化粧水はスキンケアの基本アイテムのひとつですが、そもそもどういった役割があるのでしょうか。
化粧水を塗布することの目的や意味も含めて解説しましょう。
肌の水分補給
洗顔や入浴、化粧を落とした直後は、肌の表面から水が蒸発していくため水分が失われがちです。
そのため、化粧水によって肌の外部から水分を補給し、潤いを与え乾燥を防ぐ役割があります。
過剰な皮脂分泌の抑制
私たちの肌の表面には適度な油分があり、それが膜となって水分の蒸発を抑えています。
しかし、洗顔の直後は肌の油分が失われがちです。
肌が急激に乾燥すると、皮膚の内部では水分の蒸発を抑えるために皮脂が大量に分泌されることがあります。
そこで、化粧水によって適度な水分を補給することで、皮脂の過剰分泌を抑えることができるのです。
肌のキメを整える
肌の水分が失われて乾燥すると、肌のキメが乱れてくることがあります。
そこで、化粧水を使用することで、適度な水分量を保持しながら皮膚の表面を滑らかにしキメを整えることができます。
ブースターの役割
ブースターとは、肌を柔らかくし水分を浸透しやすくするためのスキンケア製品を指します。
導入美容液ともよばれますが、化粧水のなかにはブースターの役割も果たすブースター化粧水という製品もあります。
ブースター化粧水を使用することで、導入美容液を塗布する必要がなくなり手間も省けます。
朝と夜で異なるスキンケアの目的
化粧水を使用するタイミングとしては、朝の洗顔が終わって化粧をする前と、夜の入浴後から就寝までの間の2つが一般的です。
しかし、実は朝と夜のスキンケアは、その目的に大きな違いがあります。
化粧水を正しく使用するためには、まず朝と夜のスキンケアの目的を理解しておく必要があるのです。
朝のスキンケア
朝のスキンケアは、就寝中に付着した汗や皮脂、肌の汚れなどを落とすことが主な目的としてあります。
また、1日の活動のスタートに向けて、紫外線をはじめとした外部刺激から肌を保護する狙いもあります。
夜のスキンケア
夜のスキンケアは、1日の活動のなかでかいた汗や皮脂、肌に付着したホコリ、汚れなどをきれいに洗い流すことが主な目的としてあります。
朝よりも夜のほうが肌に付着する皮脂や汚れが多い傾向にあるため、入念な洗顔とスキンケアが求められるでしょう。
また、1日の活動のなかでは、紫外線をはじめとしてさまざまな外部刺激を受けることから、就寝前に丁寧なスキンケアをして肌に蓄積したダメージを回復する目的もあります。
化粧水の基本的な使い方
スキンケアの基本アイテムともいえる化粧水ですが、意外と正しい使い方を把握している方は少ないのではないでしょうか。
そこで、スキンケアの基礎知識として覚えておきたい化粧水の基本的な使い方を一から詳しく紹介します。
正しい化粧水の量
化粧水を塗る際には、まず適量を手にとって広げます。
このとき手にとる化粧水の量は、500円玉程度の大きさが良いとされています。
ただし、化粧水の製品によっても必要な量は変わることもあるため、使用方法を確認しておきましょう。
ちなみに、化粧水の量が少なすぎると肌への摩擦が大きくなり、ダメージを与えてしまうため注意が必要です。
化粧水を付けるタイミング
冒頭でも紹介した通り、化粧水は肌に水分を補給することが大きな役割としてあります。
そのため、化粧水を塗布するタイミングは、洗顔が終わって水分を拭き取った直後がベストです。
洗顔から時間をおいてしまうと、水分が蒸発していき乾燥してしまいます。
肌が乾燥する前に水分を補給しなければならないため、洗顔直後のタイミングを逃さないようにしましょう。
化粧水を使う順番
スキンケアでは化粧水以外にもさまざまなアイテムを使用しますが、どういった順番で化粧水を使用すれば良いのでしょうか。
スキンケアの一連の流れを含めて紹介します。
なお、朝と夜でスキンケアの目的は変わることから、それぞれのパターンに分けて解説しましょう。
★朝のスキンケアの順番
朝のスキンケアは以下の手順で進めていきます。
①洗顔
②化粧水
③美容液
④乳液・クリーム
⑤日焼け止め・化粧
まずは洗顔で肌に付着した汚れや皮脂を落としきった後で化粧水を塗布します。
朝のスキンケアでは、乳液やクリームを塗ったあとで紫外線からのダメージを軽減するために日焼け止めを塗ることもおすすめです。
★夜のスキンケアの順番
夜のスキンケアは以下の手順で進めていきます。
①クレンジング
②洗顔
③化粧水
④美容液
⑤乳液・クリーム
夜のスキンケアで特に重要なのは、丁寧なクレンジングと洗顔です。
1日の活動のなかで肌の表面には皮脂や汚れが大量に付着しているため、しっかりと洗い流しましょう。
また、クレンジングが不十分だと毛穴にファンデーションが詰まってしまい、肌荒れの原因となることもあります。
なお、化粧水から乳液・クリームまでの手順は朝も夜も共通していますが、夜は肌のダメージ回復を促すためにも入念に保湿をしておきましょう。
化粧水をつけるのは手とコットンどっちがいいの?
化粧水を塗布する場合、手に化粧水を直接とって塗る方法と、コットンに染み込ませて塗る方法があります。
摩擦が少なく肌に優しいのは手で塗る方法ですが、コットンは全体的にムラなく塗ることができるというメリットもあります。
それぞれの正しい塗り方について紹介しましょう。
化粧水を手で付ける場合の使い方
500円玉を目安に化粧水を手に取り、両手で化粧水を伸ばしてから顔全体に塗っていきます。
化粧水の量が少ないと肌へ摩擦が加わりダメージを与えてしまうため、少し多めの量をとるのがポイントです。
また、肌へ塗る際には強い力で擦らず、できるだけ優しく塗ることを意識しましょう。
さらに、手の場合はムラができやすいため、特に忘れがちな口元や目元、鼻の周りなどにも丁寧に塗ることが大切です。
化粧水をコットンで付ける場合の使い方
コットンは中指と薬指の上に乗せ、人差し指と小指の2本で支えるように持ちます。
中指と薬指の2本分のコットンにたっぷりの化粧水を含ませ、顔全体になじむように塗っていきます。
コットンの場合は手で塗るときよりも摩擦が発生しやすいため、たっぷりの化粧水で摩擦を起こさないように慎重に塗ることがポイントです。
▶関連記事:「化粧水は、コットンパック,美容液はラップパックで効果を最大に」
男性も化粧水をつけた方がいいのか
スキンケアと聞くと女性のイメージが根強く、男性の場合はあまり気にしていない方も多いのではないでしょうか。
しかし、昨今では男性用の化粧水や乳液といったスキンケア製品も多く登場しています。
結論からいえば、肌の乾燥は性別に関係なく起こることから、女性だけでなく男性も化粧水を使ってスキンケアを行ったほうが良いといえるでしょう。
正しいスキンケアをしておけば、ニキビや吹き出物といった肌トラブルの予防にもなります。
メンズにおすすめのスキンケア法
スキンケアの基本的な手順は男性も女性も基本的に同じと考えて問題ありません。
洗顔の後は素早く水分を拭き取り、たっぷりの化粧水を顔全体になじませます。
なお、スキンケアに慣れていない方の場合、顔の部位によってはムラができやすいため、特に口元や目元、鼻の周りは塗り残しがないように気をつけましょう。
化粧水がすぐに蒸発してなくなってしまう場合や、もの足りないと感じる場合には2〜3回程度重ねて塗布するのもおすすめです。
化粧水が顔全体になじんだら、最後に乳液やクリームを塗って肌に適度な油分を与えて完了となります。
関連記事:洗顔後のスキンケア(化粧水、美容液、乳液・クリームの使い方)<男性編>
肌質別化粧水の正しい使い方
肌質の違いによってもスキンケアのコツは異なります。
そこで、乾燥肌と脂性肌に分けて化粧水の正しい使用方法を紹介します。
乾燥肌の方の場合
肌が乾燥していると、肌のバリア機能が失われた状態となり肌トラブルが起こりやすくなります。
そのため、化粧水を塗る際には手の雑菌が付着しないよう、入念に手を洗うことが重要です。
また、特に摩擦による刺激を受けやすいため、化粧水をなじませる際には両手で頬を覆うようにし、ハンドプレスで15秒ほど待ちましょう。
脂性肌の方の場合
脂性肌の場合、洗顔から時間が経過すると皮脂が分泌されはじめ化粧水が肌に浸透しにくくなります。
そのため、まずは洗顔直後に化粧水をなじませることが鉄則といえるでしょう。
化粧水を塗布する際には、特に皮脂の分泌量が多いTゾーンや鼻の周辺などを忘れたりムラができたりしないように塗りましょう。
【応用】化粧水の効果を高める使い方
肌の乾燥が気になるときや、時間に余裕があるときなどは、化粧水の効果をさらに高める応用的な使い方も試してみましょう。
特におすすめなのが、フェイスパックに美容液を含ませて使用する方法です。
顔全体にフェイスパックをなじませることで、時間をかけて化粧水がゆっくりと肌に浸透していき、プルプルとした潤いのある肌に仕上げられます。
フェイスパックがない場合は、コットンを薄く剥がして化粧水を染み込ませ、顔全体に隙間なく貼る方法もあります。
化粧水の正しい選び方は?
化粧水はスキンケア製品のなかでも基本となるアイテムであることから、さまざまな製品が販売されています。
しかし、あまりにも種類が多いため、自分にとってどの製品がマッチしているのか分からないという方も多いでしょう。
そこで、化粧水の選び方の一例を紹介します。
肌の悩みで選ぶ
ニキビや吹き出物に悩んでいる方は皮脂の毛穴づまりを防ぐ効果のある化粧水がおすすめです。
多くの場合、「ニキビ対策」や「アクネケア」などの表示があるため参考にしてみましょう。
毛穴の開きや毛穴づまりに悩んでいる方は、引き締め効果のある化粧水がおすすめです。
さらさらとした手触りのものや、ローションタイプの製品が多い傾向にあります。
▶関連記事:ニキビや角質バリア強化にも効果がある美白有効成分『リン酸L-アスコルビルマグネシウム』
自分の肌質で選ぶ
慢性的に肌が乾燥しやすい体質の方は、できるだけ刺激の少なく、ヒアルロン酸やセラミドといった保湿成分が含まれる化粧水が理想的です。
着色料やアルコールといった添加物は肌へ刺激を与えてしまうため要注意です。
脂性肌の体質の方は、オイルが含まれていないサラッとしたつけ心地の化粧水が理想的です。
特に男性の場合、女性に比べて皮脂の分泌量が多い傾向にあることから、「脂漏肌専用」や「オイルフリー」といった表示のある化粧水がおすすめです。
まとめ
化粧水には肌の水分を補う役割以外にも、皮脂の過剰分泌を抑えたり、肌のキメを整えたりする役割があります。
化粧水の効果を十分に発揮させるためには、洗顔や入浴、クレンジングの直後に塗布するのが鉄則であることも覚えておきましょう。
今回紹介した化粧水の選び方や使い方を参考に、日頃のスキンケアに役立ててみてください。
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