2023年3月24日2023年3月24日皮膚科医に学ぶ正しいスキンケア
イオン導入の使い道
ホームケアの代表格である「イオン導入」。
昔からある美容方法であり、名前は違えど、皮膚科治療としてある「イオントフォレーシス」も同じものです。
イオン導入は、肌に電気を流して、その極性、電気的な反発力を利用して、有効成分を送りこむ方法です。
ホームケア機器であれば、自宅でできるので手軽さはあるものの、面倒になって、棚の片隅に置きっぱなし、、、なんてこともあるでしょう。
それは、非常にもったいない!
イオン導入もしっかり継続できれば、肌のコンディションを維持する有用なツールであることを忘れてはいけません。
そもそも、イオン導入する意味とはなんでしょうか?
それは、単純塗布だけでは、有効成分がしっかりすべて入っていくわけではないからです。
というのも、肌、特に角質は頑丈です。
そこが壁だからこそ、いろいろな有害なものをはじき、我々は生きていけます。
逆を返すと、それだけ単純塗布での有効成分の浸透は、たやすいものではないということです。
そこで、イオン導入の出番です。
電気的反発力を利用する方法ですが、水溶性(水に溶ける)成分が対象となります。
ビタミンCは、その最たる成分です。
その他水溶性ビタミン、アミノ酸やトラネキサム酸も使われます。
よくプラス、マイナスどっちなの?という質問がありますが、おおまかにいうとトラネキサム酸以外は、マイナスで、トラネキサム酸はプラス(厳密言うとpHにもよる)です。
イオン導入を行う意味は、日々のケアにプラスα!
もっと深掘りすると、肌に有効成分が届けられるということは、今ある肌トラブルを軽減しやすい、そして肌の基礎・環境を作りやすいということです。
環境が整えば、無駄な肌トラブルや老化が減ります。
もちろん、1回、2回下からすぐ変わるというものではありませんが、継続すると、必ず肌は答えてくれます。
記事
濱野 英明(はまの ひであき)先生
テティス横濱美容皮膚科 院長
日本皮膚科学会 皮膚科専門医
一般社団法人日本スキンケア協会 顧問
ヒアルロン酸・ボトックス注入認定指導医
川崎市立川崎病院、慶應義塾大学病院皮膚科、稲城市立病院皮膚科、済生会横浜市南部病院皮膚科での勤務を経て、横浜の桜木町駅前に医療とエステを融合させた「テティス横濱美容皮膚科」を開設。日本皮膚科学会、日本美容皮膚科学会、日本東洋医学会、日本レーザー医学会等に加盟し、最新の確かな情報を基に、安全で効果の高い美容医療を提供している。また、ミス・ユニバースやミススプラインターナショナルのビューティーキャンプ講師や審査員も務める。
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