2023年4月10日2023年4月10日大学教授に学ぶ正しい化粧品の知識
注目の美容成分 漢方中医学「清熱解毒」の「スイカズラエキス」
スイカズラ:Lonicera japonica Thunb (キンポウゲ科オウレン属)は北海道から九州及び朝鮮半島、中国に分布し、山地、丘陵地に普通に生えるツル性の常緑低木です。
薬用部位は花蓄と葉で、花蓄を金銀花(キンギンカ)、葉を忍冬(ニンドウ)と呼びます。
特徴成分として花蓄にはフラボノイドのルテオリン、ロニセリンや単糖のイノシトール等を含みます。
また葉にはタンニン、サボニン、ロニセリン等が含まれます。
花奮の抽出液には消化性胃潰瘍に対して軽度の予防効果を示し、腸管運動には交感神経興奮、副交感神経抑制、平滑筋麻酔による自動運動振幅減少、緊張緩和効果などを示します。
また、葉は解熱、消炎、利尿薬として化膿症、浄血、関節症等に用いられます。
花蕾や葉を煎じて服用したり、茶剤として飲用したり浴湯料として用いられます。
漢方分野において清熱し炎症を鎮めることから
化膿性皮膚疾患や感冒、扁桃炎、乳腺炎、腸炎などに常用されています。
また、スイカズラの花を浸してつくる「忍冬酒」が不老長寿の銘酒として広く知られています。
化粧品に配合される場合は、
•フィラグリン産生促進による保湿作用
•セラミド合成促進によるバリア改善作用
•GATA3発現抑制およびカテプシンⅤ活性促進による角栓形成抑制作用
これらの目的で、スキンケア化粧品、ボディ&ハンドケア、
クレンジング、洗顔料、ボディソープ、シャンプー、
コンディショナー、アウトバストリートメント、
シート&マスク、メイクアップ化粧品、化粧下地など様々な製品に使用されています。
記事
前田 憲寿 先生
医学博士
東京工科大学 応用生物学部 応用生物学科
一般社団法人日本スキンケア協会 顧問
特許庁 機能性皮膚化粧料調査委員会 委員長
九州大学大学院薬学研究科、東北大学大学院医学研究科を経て、資生堂ライフサイエンス研究センター皮膚科学研究所にて主任研究員を務める。2007年に東京工科大学バイオニクス学部教授、バイオ・情報メディア研究科教授に就任。2008年より、同大学応用生物学部、バイオ・情報メディア研究科教授に就任。専門分野は、香粧品科学、皮膚科学、分子細胞生物学、生化学、薬理学など。テレビなどのメディア出演も多数。
-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
プロとして
自信を持って美肌アドバイスができるようになる!
『スキンケアアドバイザー資格』通信講座
https://skincare.or.jp/adviser/
JSA 無料メルマガ
http://goo.gl/XDoaBd
JSA Instagram
https://www.instagram.com/skincarekyokai/
JSA Facebookページ
https://www.facebook.com/skincare.kyokai
公式LINEアカウント
https://lin.ee/f1H1f7N