2013年11月28日2013年11月28日スキンケアの基礎知識
美容&スキンケア情報「注目の美容成分:フラーレン」
多くの女性たちが求める
「つやや透明感のある肌」
「しわやたるみのない肌」
を手に入れるために重要なことは、何でしょうか。
それは、肌の酸化ストレスを最小限にして、
細胞の機能を活性化することです。
肌に酸化ストレスを与える一番の悪玉は太陽光の紫外線です。
もちろん太陽の光は私たち生物が生きていく上で必要不可欠なものですが、
紫外線を浴びすぎては、肌の健康に良い影響を及ぼしません。
太陽光にあたり、紫外線を浴びた肌の一番外側にある角層は、
酸化ストレスにより脆くなります。
脆くなった角層では、より太陽光などの刺激を受けやすい状態になります。
脆くなった角層からは水分が抜け乾燥が進みます。
乾燥が進んだ角層は肌荒れの状態になります。
肌あれ状態の肌表面は不均一でざらざらしているため肌理(きめ)が粗く、
肌への光の透過率の低下と散乱光のみだれのために、
透明感のないくすんだ肌に見えます。
こうして、肌あれ状態の肌は、乾燥して肌理が粗く、
透明感がなく、くすんだ肌に見えるのです。
角質層は、コーニファイドエンベロープ(CE)によって
裏打ちされた角質細胞にセラミドが結合した規則的な構造で形成されています。
従来の化粧品は、角層をみずみずしく保つために、水分や脂分、
水分を多く集める保湿因子を使って保湿してきました。
CEが十分に形成されなければ、角層の構造の異常が起こり、
水分の保持もうまく保てず、バリア機能が低下し乾燥が起こってしまうのですが、
これまでCEにアプローチする成分についてはあまり知られておりませんでした。
=肌荒れ防止効果をもつフラーレン=
フラーレンは、ダイヤモンドと同じ炭素の同素体(同一元素だけで構成される分子)で、球状の分子です。
1985年にフラーレンを発見し、その構造を推定したクロトー博士とカール博士とスモーリー博士は、
その功績でノーベル賞を受賞しました。
フラーレンには、水に全く溶けないものの、生体に有害なフリーラジカル・活性酸素を
分子レベルで消去吸収する特徴があります。
このため、フラーレンを高分子で包接する事で水溶化させた水溶性フラーレンが開発され、
抗酸化化粧品成分であるラジカルスポンジ(Radical Sponge:RS)として販売されています。