2022年5月12日2022年5月12日スキンケアの基礎知識,美容コラム
油脂類を含むオーガニック化粧品はどんな成分が含まれてるのか
オーガニック化粧品にはどんな成分が含まれているのでしょうか。
天然成分は化粧品によく使用されています。
オーガニック化粧品は、基本的には自然成分以外に合成成分を使用していないという意味で使う場合もありますが、すべてのメーカーがそうとは限りません。
オーガニック原料を含む、という場合もあります。
オーガニック化粧品には、「油脂類」、「ロウ類」、「植物エキス」が主に使用されています。
また、防腐剤としては、トコフェロール、グレープフルーツ種子、ローズマリーエキスが多く使用されています。
今回はその中の「油脂類」についてご紹介致します。
★油脂
化学的には油脂はトリグリセリドといい、3つの脂肪酸と三価アルコールであるグリセリンのエステル(酸とアルコールの化合物)です。
原料は、天然由来のものを精製して使用しますが、酸化防止のために水素を添加して硬化油としても使用されます。
① オリーブオイル
◆基源
オリーブ(モクセイ科)植物の熟した果実から採取するオイル。
◆原産
地中海沿岸の南ヨーロッパ。
◆組成
オレイン酸を80%以上含み、パルミチン酸が 10%前後、リノール酸が 5%前後含まれている。
◆特性
酸化しにくく、皮膚に潤いを与える。
◆その他の情報
紀元前 3,000年頃すでにギリシャで栽培され、食用や薬用としてかなり古い歴史をもつ原料。
不飽和度が高く、淡黄色~淡緑色の液状オイル。
②ツバキオイル(椿油)
◆基源
ツバキの種子を圧搾して精製し得られるオイル。
◆原産
日本の樹木としてよく知られ(大島が名産地)、温暖な地域の海岸、島に多くある。
◆組成
主成分はオレイン酸が 85~90%を占める。
◆特性
抜け毛、フケ、かゆみ防止などにも効果的。
◆その他の情報
微黄色透明な液状でほとんどにおいはない。リノール酸含有量が少ないため、酸化安定性が高い。
ツバキオイルを吸収した毛髪は他の油を吸収したものに比べ弾力性が高いという結果がある。
③ヒマシ油
◆基源
トウゴマ(ヒマ)の種子を圧搾して得られる不乾性油。
◆原産
インド、ブラジルなど温帯から熱帯に広く分布している。
◆組成
リシノール酸 87%、オレイン酸 7%、リノール酸3%を含む。
◆特性
エモリエント効果がある。
◆その他の情報
無色~淡黄色で、エタノールに透明に溶ける。アルコール性ローションに使用され、他の油脂より粘度が高いことが特徴。
著者
小野 浩二(おの こうじ)先生
エステティックコンテスト全国大会1位
一般社団法人日本スキンケア協会 代表理事
日本ダイエット健康協会 理事
日本エステティック業協会(AEA)認定講師
大手エステティックサロンにて、技術、売上げ、カウンセリング入会率No.1になった経験を持ち本店店長を歴任。わずか2年でエリアマネージャーとなる。その後、大学院に進学しダイエットや生活習慣病などの研究を行い、修士号を取得。2008年エステティックコンテスト全国大会で「優勝」。フェイシャル、ボディのテクニックが評価され日本一のエステティシャンとなり、メディア等で「エステ王子」として話題となる。現在はサロンでの現場経験を活かし、人材教育に力を入れる。また、医師、大学教授、厚生労働省研究班とともに研究事業にも積極的に取り組んでおり「正しいスキンケア」や「正しいエステ」の普及を行っている。テレビ出演多数。著書.DVD25冊出版
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