2025年3月26日2025年3月26日お肌のトラブルケア,美容コラム
肌の必須成分 【セラミド】について
セラミドの働き・特徴
セラミドは、表皮の中でも1番外側にある角質層に存在する潤い成分で、細胞と細胞の間にある水分を抱え込んで逃さないよう保持する働きを持っています。
バリア機能と関係の深い細胞間脂質のうち、約半分以上をこのセラミドが占めています。
つまり「セラミドの働き=バリア機能の主役」となっているのです。
『健康肌』のようにお肌に十分な量のセラミドがある状態だと、キメが整って、奥から潤いに満ちたふっくらとしたお肌になります。
乾燥しにくく、バリア機能もしっかりと働いた状態です。
更にはお肌がふっくらすることで毛穴が目立ちにくくなったり、シワ改善効果もあります。
年齢とともに減少するセラミド
また、お肌にとって必要なセラミドですが、残念ながら年齢とともに合成する力が減少することが研究によって明らかになっています。
50 代ではなんと、20 代の約半分にまで減少すると言われています。
特に敏感肌や乾燥肌、アトピー肌の方は、元々セラミドを作り出すはたらきが弱いため、バリア機能を高めるためにも日常的な保湿ケア、セラミドの補給がとても重要です。
セラミドの種類
天然セラミド
哺乳類由来のセラミドで皮膚への浸透性がよく、高い保湿効果が期待できる。
ヒト型(バイオ)セラミド
人の肌にあるセラミドに似せて作られたもので、酵母などから作られる。
保湿効果や浸透力に優れている。
植物性セラミド
米ぬかなどから抽出された植物由来のもの。
人の肌にあるセラミドとは一部構造が違うため、天然・ヒト型に比べればやや浸透力は下がるが保湿力はある。
疑似セラミド
セラミドに似せて化学的に合成したセラミド。
合成類似セラミドとも呼ばれ、安価だが天然・ヒト型に比べて効果は劣る。
中でも、皮膚への浸透性がよく高い保湿効果が期待できる「天然セラミド」や人の肌と相性がよく高い保湿効果が期待できる「ヒト型セラミド」が配合されている化粧品がおすすめです。
セラミドが不足しすぎると?
セラミド不足が進行すると、刺激物が肌の奥まで入り込んで潤いを保てなくなるため、炎症を起こし肌がカサついたりツッパリを感じたりします。
ひどくなるとかゆみや肌の赤みなどの症状が出ることも…
乾燥しやすい冬はもちろん、紫外線の強い夏にも、肌の外側と内側からのお手入れでセラミドの補給をしてあげて下さい。