2024年12月13日2024年12月13日スキンケアの基礎知識,美容コラム

安全性が高くエイジングケア効果に期待がある『ヒト幹細胞』について

ヒト幹細胞培養液とは

ヒト幹細胞培養液は、今、大変注目されている化粧品成分の一つです。

 

「幹細胞」とは、自分とまったく同じ能力を持った細胞に分裂することができる「自己複製能」と、自分とは異なる細胞を生み出す「分化能力」の2 つの機能を併せ持った細胞のことをいいます。

 

分かりやすく言い換えると、新しい細胞を生み出し、肌の再生も促進してくれる細胞です。

 

幹細胞は大きく「ヒト由来」「植物由来」「動物由来」と3 種類に分けられます。

 

 

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ヒト幹細胞培養液の特徴

今回の ヒト幹細胞は、ヒト由来の幹細胞です。

 

特にヒトの皮下脂肪から採取した脂肪由来の幹細胞が、医療や美容において頻繁に使われているものとなります。

 

安全性が高く、特に再生医療においては、ヒトの幹細胞そのものを移植することで病気になってしまった臓器を再生する技術も進んでいるのです。

 

幹細胞を培養する際に分泌される成分が培養液なのですが、その培養液が含まれているコスメがいわゆる「幹細胞コスメ」です。

 

そもそも人間の細胞の表面には、その特定の機能をスタートさせる “ レセプター” という鍵穴のようなものがあり、ヒト幹細胞培養液には、その穴に合致する鍵になる成分(成長因子や活性物質)が豊富に含まれているため、細胞が活性化し、自ら美容成分を作り出せる肌に導いてくれます。

 

ですので、最もエイジングケアの効果が期待できると考えられています。

 

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美容効果と期待される作用

期待できる美容効果としては、しわ・ほうれい線、くすみ・美白、大人ニキビ、育毛・美髪、その他にも下記のように様々な作用・効果が期待されます。

 

ヒト幹細胞培養液の効果

 

ヒト幹細胞培養液は、肌に安全なため、最近では多くの化粧品に使われるようになりました。

 

細胞を活性化する物質や成長因子が含まれているヒト幹細胞培養液を塗ることで、皮膚組織の主要構成成分であるヒアルロン酸、コラーゲン、エラスチンを作り出す線維芽細胞に働きかけ、肌のハリ弾力アップが期待できます。

 

また、肌のシミやシワ、クスミ、たるみの原因は、細胞を再生・修復・増殖させる機能の衰えなので、細胞を活性化させるヒト幹細胞由来の成分を与えることで、ターンオーバーを促し、これらの肌の悩みの改善に導いてくれます

 

さらに肌が健康的な状態を維持しやすくなり、毛穴の開きや黒ずみ、ほうれい線などを緩和してくれる効果もあります。

 

▶関連記事:お肌のターンオーバーについて

 

 

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まとめ

不足したものを補うというスキンケア方法とは異なり、細胞そのものを活性化させるので、取り入れるのは年齢が若いほど良く、実は肌の変化が起こりやすい20 代半ばくらいから取り入れ始めるのが良いと言われています。

 

ですので、何歳からでも取り入れて欲しい成分です。

 

 

 

 

この記事を書いた人

木戸さん width=

木戸 萌絵 さん

*株式会社K2 ラボ 教育部主任

*エステサロンさん向けに化粧品の勉強会などを実施