2024年11月5日2024年11月13日美容コラム
自宅サロンの成功ポイント:集客と運営の秘訣を公開
自宅サロンとは、その名の通り「自宅でサロンを開業する」ことをいいます。
住居とは別に作業スペースと施術室を備えた物件を用意したり、住んでいる家の一部屋を使ってサロンを開いたりと様々なケースがあります。
近年は自宅サロンの数も増えており、少ない人数でゆったりとした時間を過ごしたい方から人気を集めています。
自宅サロンを開業する際は、チェーン店に比べて様々な点に注意が必要となります。
これからご紹介する開業の流れや資金・集客方法などを参考に、準備を万全に整えてから行動を開始しましょう。
自宅サロン開業におすすめのサロンの種類
様々な種類のある自宅サロンですが、これから開業を考えている方におすすめしたいのがこれからご紹介する4種類です。
特に今からスキルを磨きたい方は、自分に合うサロンの種類についてイメージを膨らませてみましょう。
サロンと聞いて思いつくことの多い「ヘアサロン」は、自宅サロンを開きやすい一方、限られた地域内に多くの店舗があり飽和状態になっているケースも珍しくありません。
より多くのお客様に注目してもらうためにも、住んでいる地域にないサロンや、集客ができそうなサロンの種類について考えることが大切です。
ネイルサロン
ネイルサロンは、主に「UVジェル」と呼ばれる紫外線で硬化するタイプの材料を使い、手の爪や足の爪にアートを施す場所です。
近年はアートだけでなく、ネイルベッドを広げて健康的な爪を目指す「育爪サロン」も増えてきています。
ハンドマッサージやリフレクソロジーなど、リラックスメニューを取り揃えるサロンもあり、手足のケアをしながら憩いのひと時を過ごせるでしょう。
ネイルサロンの基本は施術者の椅子とお客様の椅子、施術に使う机が主となるため、狭いスペースでも開業できるといったメリットがあります。
お客様の来店数にもよりますが、一度必要なジェルやアートを揃えてしまえば、そう頻繁に材料を買い足す必要がないのも魅力です。
リラクゼーションサロン
リラクゼーションサロンは、頭から足先までの「リラックス」を目的とし、マッサージなどのメニューを行う場所です。
ツボ押しやリンパマッサージ・リフレクソロジー・ヘッドマッサージなどその種類は多岐にわたりますが、アロマを焚いたり音楽をかけたりすることで、よりリラックスできるような部屋に整えてあることも多く、日頃の疲れを癒せるでしょう。
マッサージといっても何式のマッサージをするかによって方法が大きく異なるため、自分の興味がある分野を突き詰めやすいのもポイントです。
近年は忙しい日々の中で疲れが溜まっている方も多く、気に入ってもらえたお客様にはリピーターになってもらいやすいのがメリットといえます。
定期的に通ってもらうことで様々なメニューを試してもらえるほか、会話がはずみ、お互いを信頼しやすくなるでしょう。
エステサロン
エステサロンは、フェイシャルケア・ボディケア・痩身・脱毛・ブライダルエステなどを中心に、肌トラブルに対して様々な方法でアプローチを行うところです。
使用する化粧品やスチーマー・吸引器といった器材など用意するものが多い一方、肌トラブルが改善した後も通ってくれるお客様が多く、顧客の獲得がしやすいでしょう。
リラックス目的のエステサロンもありますが、ニキビケア・毛穴ケア・美白ケア・たるみケアなど明確な目的のあるメニューを揃えている方が、肌悩みを抱えるお客様の目に留まりやすくなります。
近年はエステサロンで脱毛が受けられるところが増えており、お客様の数も増加傾向にあります。
光脱毛は施術者が資格を持っていなくても対応できるため、正しい知識と経験さえあれば開業できるのが特徴です。
まつ毛サロン
まつ毛サロンは、まつ毛エクステやまつ毛パーマ・アイカラーなどを中心に行うサロンです。
毎日のメイクの中で特に時間のかかるマスカラやビューラーの手間を省けるため、忙しい女性たちからも定評があります。
永遠に効果が長続きするものではないため、完全に取れてしまう前に来店する必要があり、自然とリピーターが付きやすいといったメリットがあります。
また、まつ毛ケアの一貫として、眉毛を整えるメニューを提供するサロンもあります。
もちろん眉毛ケア専門サロンもありますが、まつ毛と併用することで、これまで眉毛ケアに興味がなかった方も勧誘しやすいでしょう。
自力で眉毛を整えるのが難しい方や、一度プロに任せてみたい方など、様々なお客様の来店が見込めます。
自宅サロン開業の流れ
自宅サロンを開業したいと思った場合、まず初めに行うのは「事業計画書の作成」です。
この計画書には、一体どんな事業を行いたいのか、またどのように収益を得ていくのかといった計画をこと細かに記載する必要があります。
既に頭の中で事業計画を立てている方も多いですが、一度文章化することで目標が分かりやすくなり、今後の計画がスムーズに進みやすくなるでしょう。
事業計画書に記載する内容としては、オーナーとなる自身の経歴や経験はもちろん、どの地域でサロンを開きどの程度の集客を行う見込みなのか、必要な化粧品はどこから仕入れてくるのかといった取引関係も必須です。
従業員を雇う場合は、1人あたりいくらの人件費がかかるのかなど、経費も計算しましょう。
さらにサロンの開業にあたって必要な資金とその調達方法についてもしっかりと考え、具体的に行動する前の準備をしておかなければなりません。
開業資金はいくら必要?
自宅サロンを開業する際は、どのような形態で開業するかによって資金額が異なります。
既にある自宅の一室をサロンとして利用する場合、必要となるのはベッド代や器材代・化粧品代などがメインとなるでしょう。
必要に応じて部屋の内装を整えたり、お客様が使うであろうお手洗いや玄関周りをリフォームしたりするのも大切です。
特にインテリアなどの備品の購入は、お金をかければかけるほど良いものが手に入りますが、最初にお金をかけすぎて赤字になってしまうことを防ぐため、あらかじめ予算を決めておくと良いでしょう。
これらを加味すると、自宅の一室をサロンとして利用する場合の開業資金はおよそ100万円ほどといえます。
内装のリフォームが20から30万円ほど、備品の購入が40から50万円ほど、この後ご紹介する広告宣伝費に10万円ほど必要となる内訳です。
新たに物件を借りる場合はここに契約費が上乗せされるため、事前に予算をしっかりと組んでおくと安心です。
賃貸でサロンを開業する際に必要な手続きと注意点
賃貸物件を借りてサロンを開業する際は、第一に「事業用」として契約を行う必要があります。
既に「居住用」として部屋を借りている場合は、事業用に変更できるかを必ず確認しておきましょう。
大家さんやオーナーなどに知らせないまま開業すると、契約違反となり退去を命じられる場合があります。
事業用として無事物件を借りられた場合、どの程度までリフォームをして良いのかも確認しておくと安心です。
サロンを運営するにあたって、床や壁紙を貼り替えたりする可能性がある場合は、事前に大家さんやオーナーにチェックしておきましょう。
お客様が頻繁に出入りすることとなるため、事前に付いている傷などは細かくチェックし、退去時に修復を命じられずに済むようにしておくのも大切です。
これらの確認が済んで無事開業となった場合、税務署に「開業届」を提出します。
これをもって事業を始めたことが税務署に正しく伝わるため、自営業として青色確定申告ができたり、保険や共済に加入できたりするようになります。
開業届は事業開始日から1ヶ月以内に提出する必要があるため、忘れずに作成しましょう。
分譲マンションでサロンを開業する際に必要な手続きと注意点
分譲マンションでサロンを開業する場合も、「事業用」として契約されているかどうかがポイントとなります。
既に購入済みの物件である場合は、必ず管理者に事業用への変更ができるかどうかを問い合わせましょう。
「購入した後は何をしても良い」というわけではないため、何をするにしても必ず確認や報告をすることが大切です。
分譲マンションで新たにサロンを開業する際は、周りとの関係性にも注意が必要です。
特にマシンによる大きな音が出る施術などは、隣室に音が響いてしまい、騒音トラブルにもなりかねません。
お客様との話し声がトラブルの元となれば、せっかく開業したサロンを閉業しなければならなくなる可能性があります。
また、車での来店が必須となる地域などは、駐車場を確保できるかどうかもチェックポイントとなります。
新たに駐車場を契約する場合は、月額料金がかかるため注意しましょう。
お客様がコインパーキングなどを利用する必要がある場合、駅近の物件と比べて集客が難しくなる可能性もゼロではありません。
戸建て住宅でサロンを開業する際に必要な手続きと注意点
戸建て住宅の一室でサロンを開業する際は、賃貸物件や分譲マンションのように隣人トラブルに発展する可能性も低く、必要な手続きも開業届の提出だけで済みます。
あとはどの程度部屋を整えたいかによって必要とする資金や時間が異なるため、事前に綿密な計画を立てておきましょう。
器材によっては女性一人の力で持つのが難しいものもあるため、男性の力を借りられるかどうか打診しておくことも大切です。
戸建て住宅の場合も、お客様が行き来することを考え、周囲の家へ挨拶をしておくと安心です。
顔なじみの家であれば、サロンを開いたことをさりげなく宣伝することにも繋がるでしょう。
自宅でサロンをする際は何畳必要?
自宅でサロンを開きたいと考えていても、あまりにコンパクトな部屋だとお客様が窮屈に感じてしまうでしょう。
特にエステサロンなどはフラットな状態でベッドを置く必要があるため、移動スペースも考えると8畳から10畳ほどの広さがおすすめです。
お客様の荷物を置いたり、カウンセリングスペースを作ったりしたい場合も、10畳ほどあれば十分でしょう。
ネイルサロンなど、それほど広いスペースを必要としない場合は6畳程度でも足りる可能性があります。
広すぎる部屋では落ち着かないといったお客様も多いため、コンパクトな部屋で落ち着いて過ごしてもらうようなコンセプトを描いてみるのもおすすめです。
一点注意しなければならないのが「まつ毛エクステ」を行うまつ毛サロンです。
これは他のサロン形態とは異なり、美容所としての登録をしなければサロンの開業ができません。
美容所に登録できるのは8畳以上(13平米=7.85畳)以上のスペースとなるため、まつ毛サロンの開業時は必ず押さえておきましょう。
自宅サロンに必要な4つの空間
自宅サロンを開業する際は、これからご紹介する4つのスペースをしっかりと準備しておく必要があります。
既に物件や間取りが決まっている場合などは、これら4つのスペースをどう確保していくかを細かくイメージしながら確認していきましょう。
施術スペース
施術スペースの広さは施術内容によって異なりますが、エステサロンのようにフラットな状態でベッドを置く場合がもっとも広さを必要とします。
マッサージをする位置によっては施術者がベッド周りを移動する必要があるため、動線もしっかりと確保しなければなりません。
コード類が絡まってお客様に危険が及んだり、壁と近すぎて圧迫感を覚えたりすることがないよう、十分なスペースを取りましょう。
待合室
前のお客様と入れ違いになるようなときや、カウンセリングからスタートしたいときなどは、一度待合室で待機してもらう必要があります。
自宅サロンで待合室を作るとなると、施術室に加えてもう一部屋準備しなければならないため、本当に必要かどうかしっかりと考えておきましょう。
一つの部屋をカーテンやパーテーションで仕切ったり、玄関ホールを待合室として使ったりする方法もあります。
お手洗い
どんなに短い施術でも、お客様がお手洗いに行きたくなる可能性は考慮しておく必要があります。
お手洗いからなるべく近い場所に施術室を配置し、動線を短くするのがポイントです。
生活感が出やすい場所のため、あくまでもお客様を招く場所であることを念頭に置き、いつでも清潔に保つことが大切です。
準備室
必要な資材が多い場合などは、施術スペースに置いておくとゴチャゴチャとしてしまい、清潔感がないように見えてしまいます。
お客様が入る場所ではないため、美容以外の荷物が入った納戸やクローゼットでも構いませんが、資材の紛失には十分に注意をしましょう。
家族が間違えて触れてしまわないよう、日頃からしっかりと相談しておくことも重要です。
個人エステサロンの狭いスペースで内装を考えるときのポイント
個人で開くエステサロンは、スペースが限られていることから、大手チェーン店のような豪華な内装にすることは難しいでしょう。
コンパクトなスペースであっても魅力的なサロンに仕上げるため、以下の4つのポイントを参考にしてみてはいかがでしょうか。
必要最低限の家具しか置かない
自宅でエステサロンを行う際は、施術スペースに余計なものを置かず、シンプルに仕上げることから始めましょう。
施術に関係のない家具は置かず、自分たちの生活スペースに移動させておくことをおすすめします。
ベッドやエステに必要な器材、施術者の椅子など、限られたものだけを置いておくことで、コンパクトなスペースを広く見せることにも繋がります。
家具の色調を統一する
こだわりの家具を詰め込んだお部屋もオシャレではありますが、狭いスペースにこだわりを入れようとすると、どうしてもゴチャゴチャとした印象になってしまいます。
まずは部屋のイメージを決め、そのイメージから連想する色を考えてみましょう。
暖かなイメージ、安らげるイメージ、清潔なイメージなど、叶えたい印象に合った色を想像し、家具の色を統一するのがおすすめです。
可能ならば床や壁紙・カーテンなどの色調も揃えておくと、よりオシャレに見えるでしょう。
事前にコンセプトを決めておく
先ほども触れたように、お部屋作りはコンセプトが重要となります。
お部屋のイメージを事前にしっかりと想像することで、オシャレな部屋に近づけるでしょう。
暖かいお部屋であれば明るいカラーで統一したり、清潔感のあるお部屋であれば白色アイテムを揃えたりと、次第にやるべきことが固まっていくはずです。
自宅サロンの内装デザインをおしゃれに彩るアイテム
自宅サロンの限られたスペースをよりオシャレに見せるためには、邪魔にならない程度の小物で飾り付けを行いましょう。
観葉植物などで緑をプラスするのも良し、証明をオシャレなものにして雰囲気を変えるも良し、ほんの少しの変化でお部屋のイメージがグッと変わります。
小さな棚を設置して季節ごとのお花や小物を飾れば、イベントに関する話題も膨らみやすくなるでしょう。
自宅サロン経営の集客方法
自宅サロンを成功させるためには、自力で行う集客が必要不可欠です。
チェーン店とは異なり事前に名前が知られていないため、軌道に乗るまでは地道な活動が重要となるでしょう。
短期間に成果が出なくても諦めることなく、コツコツと活動を続けていくことが大切です。
InstagramやTiktok等のSNS
近年の集客方法としてもっとも人気なのは、Instagram(インスタグラム)やTikTok・X・TreadsなどのSNSを使ったものです。
ハッシュタグを利用してお店のある地域や名前・おすすめの施術などを投稿することで、ハッシュタグ検索に引っかかり、より多くのユーザーの目に留まりやすくなるでしょう。
特に地域名は必ず入れておきたいワードであり、実際にサロンを訪れられる地域に住んでいる方からの注目度がグッと上がります。
ホームページ
検索エンジンを使ってサロンを調べる場合はもちろん、SNSでサロンを見た方がより詳しい内容を知りたいと思ったときにも、ホームページがあると便利です。
サロンの外観や内装を紹介したり、料金表を載せたりすることで、よりサロンに関して詳しく知ってもらえるでしょう。
特に料金面はSNSで伝えきれないことも多いため、どんなメニューがあるのかをより詳しく記載し、多くのお客様の目に留まるよう工夫することをおすすめします。
ブログ
ホームページを作成する以外に、ブログ形式でサロンの紹介をするのも一つの方法です。
無料でブログを作成できるサイトも多数あるほか、ブログ記事の一つひとつが検索に引っかかるようになるため、書き方を工夫すればより多くのお客様が集まるでしょう。
サロンでイベントごとにキャンペーンを行う場合や、プライベートについての話をすることで身近に感じてもらいたいときなどにも役立ちます。
チラシ
自身でチラシを作成して近隣の家へポスティングを行う方法もあれば、チラシの作成サービスを利用する方法もあります。
SNSやホームページを見る機会のない方に有効な集客方法であり、特にシニア層へアピールしたいときに役立つでしょう。
近年は美容業界で年齢層を問わない施術が人気を集めており、中には介護の一貫としてケアを行う「ケアビューティスト」として活躍する方もいるなど、新たな取り組みも増え続けています。
地域誌・フリーペーパー
紹介するスペースによって料金がかかる場合もある一方、必ず地域の家々へ配達してもらえるため、多くの方の目に留まりやすい地域誌やフリーペーパー。
編集者がサロンについて詳しく文章で紹介してくれることも多く、周りから見たときのサロンの印象が分かりやすいといった利点もあります。
時には「美容特集」などを利用して目立つ場所に配置してくれることもあるため、気になる方は一度依頼してみることをおすすめします。
サロンに特化したサービス(クーポンサイト)
クーポンサイトや予約サイトなどに登録しておくと、普段そのサイトを使っている方からの注目を集めやすくなります。
クーポンサイトへの登録や月額利用料がかかるため、ある程度集客ができてから利用する方も少なくありません。
クーポンの利用をきっかけにリピーターとなってくれるお客様もいるため、新規顧客をしっかりと取り入れたい方にも向いています。
看板
地域の空きスペースを使って看板を出す場合、サロンに興味を持って検索することがない方の目にも留まりやすく、より多くの集客を見込めます。
看板の製作費や取付作業費などが発生するほか、独自のデザインを作成する場合や大きな看板を作る場合は高額になることもあるため、事前に予算を決めて依頼することが大切です。
より多くの人の目に触れる看板にするにはどの位置に置くべきなのか、あらかじめ相談してから踏み切るのも良いでしょう。
紹介・口コミ
地域のつながりが重要となる自宅サロンでは、知人の伝手でお客様を増やしたり、今いるお客様に紹介してもらったりすることも大切です。
Googleなどで口コミを書いてもらい、より多くの人に見てもらうのも良いでしょう。
別途紹介特典などを用意しておくと、既存のお客様が友人や家族を連れてきやすくなり、リピーターの獲得に繋がります。
自宅サロンの開業を行う際に気をつけておきたいこと
様々な点に注意しなければならない自宅サロンの開業ですが、特にこれからご紹介する2点は頭に入れておく必要があります。
不要なトラブルを起こさないためにも、サロン運営における重要なポイントをおさえておきましょう。
個人情報の流出
自宅サロンの場合、お客様に関する情報をどう守るかが重要なポイントとなります。
家族と一緒に住んでいる場合は特に、両親や兄弟などが個人情報を見ることがないよう、厳重に保管しておきましょう。
悪意なく見てしまったとしても、お客様にとっては個人情報の流出に繋がり、サロンの信頼度を下げる要因になりかねません。
また、自宅でサロンを開業する場合、サロン側の個人情報が洩れる可能性も考慮しなければなりません。
不特定多数が見られるサイトなどで集客を行う場合は、予約をもらった段階で住所の番地を伝えるなど、いたずら目的で住所を知られることがないよう注意しましょう。
サロン内に生活感を出さない
自宅サロンの場合、居住スペースとサロンスペースには明確に区切りを設け、生活感を持ち込まないことが大切です。
施術スペースが整っていても、お手洗いや廊下・玄関が一般住宅と同じであれば、お客様はサロンに特別感を抱かなくなるでしょう。
施術中に住民の会話が聞こえてきたり、2階から物音がしたりすることがないよう、家族にも注意点を周知しておく必要があります。
失敗する自宅サロンの共通点
全て自分でやらなければならないという大変さがある自宅サロンですが、失敗するサロンにはいくつかの共通点があります。
第一に、「自宅サロンだから」といって価格を下げすぎてしまい、お客様にとっての不信感につながっている場合です。
施術を受ける場所を問わず、本当に良い施術にはそれなりの料金が発生するのが自然なことです。
お客様に注目してほしいからといって価格を下げすぎてしまうと、施術自体に価値がないと感じられ、お客様離れを招いてしまうでしょう。
また、SNSの集客に力を入れすぎてしまい、地域のお客様を大切にできていないサロンも見られます。
SNSの集客は始めてすぐに結果が出るものではなく、数ヶ月・数年の間、投稿をし続けてようやく目にしてもらえる確率が上がるものです。
SNSだけに固執せず、あらゆる集客方法を試し、自分に合うものを見つけていくことが大切です。
まとめ
自宅サロンの開業には様々なハードルがありますが、これらを乗り越えることで、本当にやりたい施術を思う存分お客様へ提供することができます。
特に大変な事前準備や集客に力を入れられるよう、まずは念入りに計画を練るところから始めましょう。