2022年10月21日2023年10月2日お肌のトラブルケア,スキンケアの基礎知識,美容コラム

口周りのニキビはなぜできる?効果的な予防法や治療法も紹介

にきび

 

いつの間にか肌に現れるニキビは、かゆみや痛みを伴うことも多く、代表的な肌トラブルの一種でもあります。

一般的にニキビと聞くと若年層の肌の悩みというイメージを抱きがちですが、じつは年齢を問わず現れるニキビもあります。

 

今回は、いわゆる「大人ニキビ」として現れることの多い口周りのニキビについて、効果的な予防法や治療法を紹介します。

 

思春期ニキビと大人ニキビの違い

思春期にきびと大人にきび

 

ニキビと聞くと中学生や高校生といった思春期に現れる症状というイメージがありますが、実は若年層だけでなく大人になってから現れるニキビも存在します。

 

10代の頃に現れるニキビは「思春期ニキビ」ともよばれ、おもに額や鼻など皮脂が多く分泌されやすい部位に現れやすいのが特徴です。

 

しかし、思春期ニキビはあくまでも生理現象のようなもので、数年が経過すれば自然と症状は収まってきます。

 

これに対し、20歳以降に現れるニキビは「大人ニキビ」とよばれ、口周りや頬、首筋などに現れやすい傾向があります。

 

 

また、大人ニキビは普段の生活習慣が原因となっているケースが多く、繰り返し発症する傾向も見られます。

 

このように、思春期ニキビと大人ニキビは症状が現れやすい部位と、症状が現れてから収まるまでのサイクルが異なります。

 

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口周りにニキビができる原因は?

ニキビにならないための洗顔方法

 

大人ニキビの症状として現れやすい口周りのニキビは、なぜ発症するのでしょうか。

主な原因として考えられる4つのポイントを紹介しましょう。

 

ホルモンバランスの乱れ

私たちの体は通常、ホルモンバランスが一定に保たれています。

 

しかし、慢性的なストレスを抱えていたり、不規則な生活を送っていたりすると、ホルモンバランスが乱れ、体にさまざまな異変が生じることがあります。

 

口周りにできるニキビもそのひとつであり、女性の場合は生理前のタイミングでもホルモンバランスが崩れることがあります。

 

 

胃腸の機能低下

食生活の乱れや過度なストレスは、ホルモンバランスだけでなく胃腸の不調にもつながることがあります。

胃腸の機能が低下すると老廃物の排出が正常にできなくなり、ニキビとして現れることもあるようです。

 

 

乾燥

ホルモンバランスの乱れや胃腸の機能低下は、体の内部からの影響といえますが、外部からの物理的な刺激や影響を受けニキビができることもあります。

 

特に多いのが空気の乾燥です。

 

肌が乾燥すると水分が失われ、それを補おうと皮脂が分泌された結果、ニキビができるケースも多いのです。

 

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摩擦などによる刺激

洗顔の後や食事の後に口周りを強い力で擦ったりすると、摩擦によって肌にダメージが蓄積されていきます。

 

その結果、肌の表面の角質が傷つき乾燥しやすくなり、皮脂が過剰に分泌されてニキビができやすくなるのです。

 

 

 

口周りニキビの改善策

ニキビの原因である乾燥を予防するスキンケア

 

では、口周りにできたニキビを改善したり、ニキビができないように予防したりするためには、どういった行動を心がけるべきなのでしょうか。

 

保湿

ニキビの予防にあたって肌の乾燥は大敵です。

洗顔の後や就寝前などのタイミングでは、必ず化粧水や乳液などを使用し保湿を心がけましょう。

 

また、外出時に乾燥が気になる場合には、クリームやマスクをするなどして意識的に保湿をする習慣をつけることが大切です。

 

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刺激を避ける

物理的な刺激が肌にダメージを与え、乾燥につながると紹介しました。

そのため、洗顔や口元を拭く際には、強い力で擦らないことが重要です。

 

たとえば、洗顔の際にはたっぷりの泡をつくり、泡で口周りについている汚れや皮脂を吸着するように取ることをイメージしましょう。

 

また、口元を拭く際には、ティッシュやナプキンなどで軽く押さえるようにし、極力摩擦を与えないようにするのがコツです。

 

 

ストレスは上手に発散する

ホルモンバランスを維持するためには、ストレスと上手に付き合い、うまく発散することを心がけましょう。

 

例えば、スポーツや散歩、トレーニングをして体を動かしたり、好きな音楽や映画、漫画などを読んで趣味に没頭する時間をつくったりするのも効果的です。

 

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睡眠時間を確保する

睡眠不足もホルモンバランスを崩す大きな要因となるため、仕事や家事、子育てに忙しいなかでも睡眠時間は優先的に確保するようにしましょう。

 

忙しいなかでは睡眠時間を削ってしまいがちですが、仕事の優先順位を見直したり家族からの協力を得たりすることで、睡眠時間を捻出できる場合もあります。

 

 

よく噛んで食べる

胃腸の機能を低下させないためには、過度な負担をかけないよう、ゆっくり噛んで食事を摂ることが大切です。

 

特に、朝の出勤前や仕事の合間のランチなどは、時間が迫っているため食事を早く切り上げたくなりますが、それが習慣化してしまうと胃腸に大きな負担がかかります。

 

規則正しい生活を心がけ、睡眠と食事の時間はしっかりと確保するようにしましょう。

 

 

 

胃腸に負担をかけない食事とは

胃に負担をかけない食事

 

胃腸に負担をかけないためには、よく噛んでゆっくりと食べることが重要と紹介しましたが、これ以外にも日々の食事で注意すべき点があります。

 

まず、胃腸機能の低下を招く食品は摂りすぎないようにすることが重要です。

 

具体的には、脂質や糖質が多い食品や冷たいもの、スパイスなど刺激の強い食品が挙げられます。

 

特に暑い時期になると食欲が低下し、冷たいものを摂りたくなりますが、そればかりではなく温かいメニューも取り入れるなどして、バランスの良い食事を心がけましょう。

 

 

 

ストレスを溜めない対処法

ニキビを防ぐためにストレスは大敵ですが、悩みや不安の根源を解消しない限りストレスを完全に取り除くことはできません。

 

しかし、生活習慣を見直すことで、ストレスを溜め込まず緩和させることは可能です。

 

運動や趣味に没頭することを一例として紹介しましたが、それ以前に正しい生活リズムを維持することが何よりも重要です。

 

起床時間と就寝時間を決め、平日も休日も必ずその時間通りに過ごすことで、体内リズムが正常化しストレスを溜め込みにくくなります。

 

 

 

口周りにできたニキビの治し方

口周りにニキビができてしまった場合、どのような方法で治せば良いのでしょうか。

 

重要なのは、口周りを清潔に保つことと、生活習慣を見直すことであり、上記で紹介した5つの改善策を継続していれば自然と治っていくことがほとんどです。

 

なお、ニキビの治療にあたっては、指で直接触ったり、ニキビをつぶしたりすることは厳禁です。

 

直接触ることで、患部に雑菌が繁殖しさらに悪化する可能性があるほか、ニキビを潰してしまうとシミのような跡が残る場合もあるためです。

 

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口唇ヘルペスとの見分け方

生活習慣を見直しているのに、なかなかニキビが改善しない場合、口唇ヘルペスの可能性も否定できません。

 

口唇ヘルペスとは、口周りに水ぶくれが現れるウイルス性の病気であり、一見するとニキビとの見分けが難しいため発症に気づいていないケースもあります。

 

日常的に口周りに炎症やできものが現れやすい方はニキビの可能性が高いですが、年に1回から数回などのタイミングで突発的に現れる場合には、口唇ヘルペスの可能性が考えられます。

 

ただし、これらはあくまでも傾向の話であるため、医療機関を受診し専門医から診断してもらうことが重要です。

 

 

 

ニキビに市販薬は効果的?

ニキビに効果的なサプリや市販薬

 

頻繁にニキビが繰り返し現れ、生活習慣を見直しても完治しない場合や、症状がひどく辛い場合、市販薬で改善させたいと考える方も多いでしょう。

 

どのような市販薬があり、どの程度の効果が見込めるのか詳しく解説します。

 

サプリ

厳密にいえば「薬」ではありませんが、栄養補給を目的としたサプリメントはニキビの改善に効果が見込める場合もあります。

 

仕事の都合上、ライフスタイルが不規則で、バランスのとれた食生活を維持することが難しい場合には、ビタミンやミネラルといった不足しがちな栄養素をサプリメントで補給できます。

 

ただし、薬のように症状を改善する即効性はなく、あくまでも生活習慣の改善に役立てる補助的な存在と考えておきましょう。

 

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飲み薬・塗り薬

ニキビに効く市販薬には、大きく分けて飲み薬と塗り薬がありますが、それぞれ効果の出方が異なります。

 

比較的即効性の高いのが塗り薬であり、かゆみや痛み、腫れなどを鎮める効果が期待できます。

 

一方、飲み薬もニキビ治療の効能は同じですが、患部に直接塗布する塗り薬に比べると時間を要する場合も多いようです。

 

 

 

早く治すには皮膚科へ

ニキビを治すには皮膚科の受診がおすすめ

 

ニキビに効果的な市販薬はさまざまなものが販売され、ドラッグストアで手軽に購入できますが、いち早くニキビを直したい場合には皮膚科を受診することがおすすめです。

 

市販薬と医療機関で処方される薬を比較した場合、配合されている成分や量には違いがあり、処方薬のほうが高い効果が期待できるためです。

 

 

 

まとめ

ストレスやホルモンバランスの乱れ、生活習慣などが原因で現れる口周りのニキビは、大人になってからも発症することが少なくありません。

今回紹介したニキビの予防法や治療法を参考にしながら、これまでの生活習慣やスキンケアを見直してみましょう。

 

 


この記事を書いた人

高本聖子先生‗日本スキンケア協会認定講師

高本 聖子 先生

*日本スキンケア協会 認定講師
*プライベートサロンBPPT桜梅桃季 オーナー
*ビューティースクールBPPT桜梅桃季アカデミー 学院長
*リアルビューティーアカデミー 学院長
*JSSE 認定エステティシャン
*日本エステティック協会 認定エステティシャン

大手エステサロン2社に勤務し、店長マネージャー、トレーナーとして社員教育や顧客向けのイベント講師などを務める。 メンズエステ指導、トレーナー育成やシンガポールの大手チェーン店への技術指導研修などの経験も持つ。
現在は35年間の美容経験と教育指導30年キャリアを活かし、自サロンの運営、サロンのコンサルティング、独立開業の支援などを中心に現場に沿った指導を行う。日本のみならず中国のエステサロンでも教育を行う。これまでに教育した人数は5,000名以上。

 

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