2022年6月29日2023年10月31日美容コラム
肌のたるみが毛穴トラブルの原因に?正しい対処法と日常ケアのポイントも紹介
洗顔や化粧などをするために鏡を見たとき、「毛穴が目立つようになってきた」と感じたことはないでしょうか。
毛穴そのものが目立つようになると、やがて黒ずみが発生し、洗顔をしてもなかなか汚れが取れなくなることもあります。
そもそも、このような毛穴のトラブルはなぜ発生するのでしょうか。
今回は、毛穴トラブルの種類や発生原因、どのような対策が有効なのかを紹介するとともに、日常ケアのポイントなどもあわせて解説します。
毛穴トラブルには正しい対処が重要
鏡で自分の顔を見たとき、鼻や頬などの毛穴が黒ずんでいたり、気づかないうちに吹き出物が出ていたりといった経験はないでしょうか。
きちんと毎日洗顔しているのに、毛穴の汚れが気になったり吹き出物が出たりする場合、さまざまな毛穴トラブルが起こっている可能性があります。
「そのうち自然と治るだろう」と放置していると、はじめは小さな毛穴トラブルでも深刻な症状に発展する可能性も否定できません。
そのため、毛穴トラブルが発生した場合は適切な対処が求められるのです。
代表的な毛穴トラブルの種類 それぞれの原因と特徴
一口に毛穴トラブルといってもさまざまな種類があります。
代表的な毛穴トラブルにはどのようなものがあり、何が原因で発生するのか、それぞれの特徴もあわせて紹介しましょう。
詰まり毛穴
詰まり毛穴とは、毛穴に角栓が詰まることで発生するトラブルです。
角栓とは、皮脂や肌の古い角質が固まったものであり、これが毛穴に詰まることで肌に小さな吹き出物のようなものができます。
詰まり毛穴が発生した箇所を手で触るとザラザラとした感覚があり、肌が汚れたように見えることもあります。
黒ずみ毛穴
黒ずみ毛穴とは、詰まり毛穴と同様に毛穴の一つひとつに角質が詰まり、黒ずんで見えるトラブルです。
洗顔をしても毛穴に詰まった角質は簡単に取れず、念入りに洗っても黒ずみが消えることがありません。
開き毛穴
開き毛穴とはその名の通り、毛穴が開いてしまい肌が荒れたように見えるトラブルです。
開き毛穴の原因はさまざまなものがありますが、代表的なのが皮脂の過剰な分泌によるもの。
肌が乾燥すると皮脂の分泌量が増え、その際に毛穴が広がり毛穴が目立ってしまうのです。
たるみ毛穴
毛穴の開きは肌の乾燥や紫外線などによって起こる場合がほとんどですが、加齢によって生じる場合もあります。
若いうちは肌に張りがあるため、多少毛穴が開いても目立つことはありませんが、加齢とともに肌の張りはなくなり、下に引っ張られるようになることも。
もともと開いていた毛穴が下に引っ張られることで、さらに毛穴が拡大し目立つようになるのが、たるみ毛穴です。
毛穴トラブルの中でも特に代表的な【たるみ毛穴】
毛穴トラブルにはさまざまな種類があり、少々や発生する原因も異なることが分かりました。
上記のなかでも、加齢とともに目立つようになるのがたるみ毛穴です。
たるみ毛穴が発生した場合、目立なくするにはどのような方法が有効なのか、日頃のスキンケアのポイントもあわせて紹介しましょう。
たるみ毛穴効果的に引き締める改善方法
たるみ毛穴を改善するには、広がった毛穴を引き締めることが求められます。
たるみ毛穴が発生した際の正しい改善方法を紹介しましょう。
1.肌にハリを与えるスキンケア
ひとつ目は、肌のハリを保つ美容液や乳液を利用することです。
美容液のなかには保湿成分が含まれたものも多く、これらに切り替えることで肌の乾燥を抑え肌にハリを与えられます。
代表的な保湿成分としては、コラーゲンやビタミンCなどが有名。
美容液や乳液を選ぶ際には、これらが多く含まれている製品を選択しましょう。
また、できるだけ早めにたるみ毛穴を改善したい場合には、就寝前に集中パックをする方法もおすすめです。
2.フェイシャルエステを受ける
エステサロンでは顔のたるみ毛穴を改善するために、毛穴のクレンジングが可能なフェイシャルエステを提供している店舗もあります。
エステサロンでは専用の機械によるフェイシャルエステを提供しており、市販の美容液やパックよりも高い効果が期待できます。
フェイシャルエステを受けることで、短時間でハリのある肌を回復でき、たるみ毛穴も目立たなくできるでしょう。
3.光フェイシャルを受ける
光フェイシャルとは、IPLとよばれる特殊なフラッシュを顔に照射し、毛穴を引き締める施術方法です。
主にエステサロンの施術メニューとして提供されており、肌の乾燥や荒れに効果を発揮してくれます。
IPLはメラニンとよばれる色素に反応する性質をもっており、光フェイシャルは毛穴を引き締めるだけでなく、肌のシミを改善する効果も期待できます。
4.美容レーザーを受ける
フェイシャルエステや光フェイシャルよりも高い効果が期待できるのが、美容レーザーによる治療法です。
基本的な原理は光フェイシャルと同様ですが、より強いレーザー(光)を照射するため、短時間・短期間の通院で効果が体感できるのがメリット。
ただし、美容レーザーは医療機関でしか施術を受けられないため、一般的なエステサロンではなく美容クリニックへの通院が必要です。
また、エステサロンに比べて施術にかかる費用も高額です。
5.水光注射を受ける
水光注射とは、美容先進国である韓国において多く行われている施術法のひとつです。
専用の機器を使用してソフトヒアルロン酸を肌に注入し、内部からツヤとハリを出すことができます。
美容液やパックは肌の表面からアプローチするため効果が出るまでに時間を要しますが、水光注射の場合は肌の内部からアプローチするため高い効果が期待できるのが特徴。
たるみ毛穴以外にも、しわやシミ、ほうれい線、たるみなどの改善にも期待できます。
6.身体の内側からのケアをする
たるみ毛穴が発生する要因はさまざまですが、肌の新陳代謝が遅れることも大きな要因です。
肌はわずかな体調の変化やストレス、ホルモンバランスの乱れにも敏感に反応し、気づかないうちに症状が進行する場合があります。
スキンケアやフェイシャルエステ、美容レーザーの効果を高めるためにも、ビタミンCやたんぱく質、ビタミンEなどを積極的に摂取し、身体の内側からケアをすることも重要です。
たるみ毛穴の対策方法・日常ケアのポイント
たるみ毛穴が現れないよう、日常的なケアを怠らないことも重要です。
日頃のケアとしてどのようなポイントに注意すれば良いのか、5つの点を紹介しましょう。
1.日々の紫外線対策・UVケアを徹底する
たるみ毛穴が発生する大きな要因として挙げられるのが、紫外線による肌のダメージです。
日焼けをするほど強烈な紫外線を浴びていなくても、徐々に肌にダメージが蓄積されていき毛穴が拡張することも。
そのため、夏はもちろんのこと、冬の季節も紫外線によるダメージを受けないよう日焼け止めや帽子、衣服などに注意しなければなりません。
2.スキンケアで保湿をする
たるみ毛穴の改善方法でも紹介しましたが、スキンケアは予防方法としても重要なポイントです。
肌の乾燥はたるみ毛穴の進行に悪影響を与えることも多いため、日頃から保湿を心がけましょう。
特に長時間滞在することの多いオフィスや寝室では、気づかないうちに室内が乾燥したるみ毛穴が悪化することも。
少しでも肌が乾燥してきたと感じたら、クリームや美容液を塗ったり、就寝前にパックをして肌に十分な潤いを与えることが重要です。
3.マッサージで老廃物を流し、肌の代謝を高める
肌の代謝が悪くなると老廃物が溜まりやすくなり、毛穴に詰まりやすくなることから、日常的なケアとしては顔の血行を良くし肌の代謝を高める方法が有効です。
マッサージにはいくつかの方法がありますが、手の甲をつかって顎から頬のあたりを軽く叩いたり、手のひらで頬全体を持ち上げたりする方法が有効です。
4.エイジングケアを取り入れる
たるみ毛穴は、加齢にともなって肌が下に引っ張られることで現れます。
そのため、毛穴を引き締めることも重要ですが、それと同時に肌のエイジングケアも欠かせないポイントです。
エイジングケアをすることで、肌のハリを取り戻し、肌のたるみを防ぐことができます。
5.ヘッドスパで頭皮から引き上げる
顔のたるみ毛穴を予防するためにはヘッドスパも有効です。
そもそも顔の皮膚は頭皮とつながっており、ヘッドスパによって頭皮のマッサージをすることで顔の皮膚が上部に引っ張られ、たるみを防止できます。
ヘッドスパは多くのエステサロンで施術が可能なほか、自宅で手軽にケアができるヘッドスパ用品もあります。
毛穴トラブルが発生しやすい部位とケア方法
毛穴トラブルが発生することの多い部位として挙げられるのが、鼻と頬です。
たとえば、黒ずみや角質の汚れが目立っていると、洗顔フォームなどで強く洗う方も少なくありませんが、実はこのようなケアは不適切です。
まずは毛穴に詰まった角質が取れやすいように蒸しタオルなどで柔らかくし、その後メイク落としやクレンジング液を使用しましょう。
毛穴の悩みを解消するスキンケア
「加齢とともにたるみ毛穴が目立つようになってきたため、念入りに洗顔しているのに改善しない」といった悩みを抱えている方も多いでしょう。
もしかすると洗顔の方法が間違っていたり、化粧水や乳液、美容液でのケアの仕方が誤っていたりする可能性もあります。
そこで、毛穴の悩みを解消するために正しいスキンケア方法を紹介しましょう。
クレンジング&洗顔のポイント
毛穴に詰まった角質の汚れは、手のひらや指で擦っても落としきることは難しく、毛穴の奥に追いやってしまうリスクもあります。
垢すりのようにゴシゴシと洗うのではなく、洗顔フォームなどを使用し泡に吸着させるイメージを意識しましょう。
そのため、洗顔の際は洗顔ネットなどで弾力のあるたっぷりの泡を作り、肌の上に乗せた後に優しく洗い流しましょう。
また、毛穴に詰まった角質が取れやすくするように、洗顔の前には蒸しタオルなどで肌を柔らかくしておくこともコツです。
化粧水を効果的に使うポイント
古い角質を浮かせて除去するためには、洗顔料だけでなく化粧水によるスキンケアも重要です。
毛穴トラブルに特化した化粧水も多く販売されており、乾燥した毛穴を引き締める効果が期待できます。
化粧水によるケアのポイントとしては、洗顔料と同様にゴシゴシと擦らないこと。
また、肌をパンパンと叩く行為も肌にダメージを与えることになるためNGです。
化粧水によるケアのコツは、両手で顔全体に化粧水をなじませるように軽く押さえることです。
▶関連記事:洗顔後のスキンケア(化粧水、美容液、乳液・クリームの使い方)<男性編>
乳液・クリームを効果的に使うポイント
肌の乾燥を防ぎ、潤いを保つために有効なのが乳液やクリームです。
一口に乳液といってもさまざまな種類がありますが、毛穴のケアを目的とするのであれば保湿乳液がおすすめです。
ケアのコツとしては、乳液を手で温めたあと、顔を優しく包み込むようにしながらなじませること。
叩いたり擦ったりしないように注意しましょう。
また、一度に大量の乳液を手にとってしまうと、肌に浸透しにくく効果が半減してしまいます。
乳液は数回に分けて徐々になじませていくようにしましょう。
美容液の使い方のポイント
美容液を使用する際には、正しい順番を把握しておくことが重要です。
基本的な順番としては、化粧水→美容液→乳液・クリームといった流れでケアしていきます。
ただし、美容液によっては乳液やクリーム、化粧の上からでも使用できるものもあるため、商品の使用方法をしっかりと確認しておきましょう。
▶関連記事:発汗作用で毛穴がきれいになる「リフレッシュ・美容効果があるウォーキング・ジョギング」
メイクで毛穴を隠す正しい方法
「日頃からスキンケアを行っているものの、いますぐにたるみ毛穴を目立たなくしたい」という方も多いでしょう。
そのような場合、メイクを活用して毛穴をカバーする方法があります。
具体的にはコンシーラーやファンデーションなどのベースメイクによって、毛穴が気になるところに塗ることで解決できますが、塗り方ひとつで効果も変わってきます。
特に毛穴が目立ちやすい頬や鼻は、上から下に向かって毛が生えてきます。
そのため、なるべく毛穴を目立たなくさせるためには、コンシーラーやファンデーションが毛穴に埋まるように下から上の方向に塗ることが重要です。
また、毛穴が気になる箇所にベースメイクを塗った後は、肌に密着しやすくなるようスポンジなどで軽く押さえて仕上げましょう。
たるみ毛穴が進行した場合はクリニックへ
たるみ毛穴の症状は人によっても異なり、軽度の黒ずみやザラつきであれば今回紹介したスキンケアでも対応できるでしょう。
しかし、適切なケアをしないまま症状が進行していくと、セルフケアでは対処が難しいレベルまで達することもあります。
そのような場合、レーザーや注射、点滴などによる専門的な治療が求められる可能性も出てきます。
これらは医療行為にあたり、美容サロンでは治療することができないため皮膚科や美容クリニックを受診しましょう。
治療方法によっても通院の期間や費用は異なるため、まずは医師と相談のうえ治療方針を決めることが求められます。
まとめ
加齢とともに毛穴の黒ずみが目立ってくることは多く、「肌の老化だから仕方ない」と諦めてしまいがちです。
しかし、毛穴のトラブルは老化以外にも、紫外線や体調の変化によって生じることもあり、そのまま放置しておくとさらに症状が進行してしまいます。
老化だからといって諦めるのではなく、今回紹介したような適切なスキンケアを心がけることが重要です。
万が一、毛穴トラブルが進行し自分自身での対処が難しくなった場合には、できるだけ早めに皮膚科や美容クリニックを受診し、医師と相談のうえ適切な処置を講じましょう。
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