2022年11月14日2023年10月19日スキンケアの基礎知識,美容コラム
覚えておきたいスキンケアの基礎知識 アイテムの選び方や使用手順も解説
シワやシミ、くすみ、ニキビなどの肌の悩みは、コンプレックスの原因にもなります。
いつまでも美しい肌を維持していくためには、日頃から丁寧なスキンケアが重要となります。
しかし、スキンケアの順番やスキンケアアイテムの選び方などを正しく理解できている方は意外と少ないのも事実です。
本記事では、スキンケアの基礎知識として覚えておきたいスキンケアアイテムの役割や選び方、正しい順番などを中心に詳しく解説します。
スキンケアの基礎知識
はじめに、そもそもスキンケアとは何か、スキンケアを行う目的についても詳しく解説しましょう。
スキンケアとは
スキンケアの「スキン(skin)」とは、日本語で肌や皮膚のことを指します。
すなわち、スキンケアとは肌をケア・保護することを意味します。
スキンケアといってもさまざまな工程があり、主に「洗う」、「保湿」、「保護」という3つに分けられます。
洗うとはその名の通り、肌についた汚れや皮脂などを洗顔フォームなどで洗い流したり、化粧を落としたりすることです。
その後、化粧水などで肌に適度な水分を与えて保湿を行い、肌から水分が蒸発しないように乳液やクリームなどで保護します。
このように、3つの工程を連続して行うことがスキンケアの基本的な流れとなります。
スキンケアの目的
私たちの肌は日頃からさまざまなダメージを受けたり、肌の表面に汚れが付着したりしています。
スキンケアの大きな目的としては、汚れを洗い流し肌を清潔に保つことはもちろん、外部からのダメージを守ることもあります。
紫外線や摩擦などのダメージを受けたとき、正常な肌であれば皮膚を再生する力が働きますが、スキンケアを怠っていると慢性的に肌が乾燥し正常に再生できなくなることもあります。
このような肌トラブルを防ぐためにも、日頃からスキンケアを行うことは重要です。
スキンケアアイテムの役割
スキンケアの基本的な工程のなかでもいくつかのアイテムを紹介しましたが、あらためてどういった役割があるのか、アイテム別に詳しく解説しましょう。
化粧水
化粧水は、肌に水分を補給し適度な潤いを与えるために使用します。
洗顔やクレンジングの直後は肌の油分が不足しがちになり、表面から水分が蒸発していってしまいます。
また、日中の活動や睡眠の間にも肌から水分は失われていくことが多いため、化粧水で水分を肌に浸透させる必要があります。
美容液
美容液とは、肌に有効な成分が含まれているスキンケアアイテムです。
化粧水と同じように水分を補給する目的で使用されることが多いですが、慢性的な肌荒れに悩んでいる方などは、美容成分が配合された美容液を活用することで改善できる可能性もあるでしょう。
乳液
乳液とは、化粧水や美容液によって浸透した水分を蒸発させないよう、適度な油分によって保護するためのスキンケアアイテムです。
クリーム
クリームも乳液と同様、肌の表面から水分が蒸発しないように保護するためのスキンケアアイテムです。
乳液よりも油分が多いため、特に乾燥が気になる冬の季節や、慢性的な乾燥肌に悩んでいる方におすすめのアイテムといえるでしょう。
スキンケアの正しい順番
スキンケアを行うタイミングとしては、朝起きて仕事や学校へ向かう前と、夜に自宅へ帰ってきて就寝までの間の2つが多いものです。
朝と夜、それぞれのスキンケアにはどういった違いがあるのか、タイミングに応じたスキンケアの正しい順番についても解説します。
朝編
朝のスキンケアは、睡眠時に汗をかいて付着した皮脂や汚れなどを落としつつ、日中の活動に向けて肌を保護する目的があります。
基本的な順番としては以下の通りです。
①洗顔
②化粧水
③美容液
④乳液・クリーム
⑤日焼け止め
朝のスキンケアのポイントとしては、乳液やクリームで肌を保湿した後、その上から紫外線対策の日焼け止めを塗ることです。
夏以外の季節でも紫外線は存在し、気づかないうちに肌にダメージを与えているため、油断することなく紫外線対策は行いましょう。
夜編
夜のスキンケアは、日中の間に付着した汚れや皮脂を入念に落とすとともに、紫外線や摩擦などによってダメージを受けた肌を保護し回復を促す目的があります。
①クレンジング
②洗顔
③化粧水
④美容液
⑤乳液・クリーム
朝と同様に、洗顔から乳液・クリームまでの順番は基本的に同じです。
ただし、朝に比べて肌に付着した汚れや皮脂の量は多い傾向にあることから、入念に洗顔を行いましょう。
また、朝に比べて夜のスキンケアは時間をとりやすいため、美容液を塗るタイミングでパックをすることもおすすめです。
▶関連記事:「化粧水は、コットンパック,美容液はラップパックで効果を最大に」
基礎化粧品の選び方
化粧水や美容液、乳液といったスキンケアアイテムは基礎化粧品とよばれることもあります。
あまりにも種類がありすぎて、どれを選ぶべきなのか分からないという方も多いため、今回は基礎化粧品の選び方を簡単に紹介しましょう。
クレンジングの選び方
クレンジングとは化粧落としともよばれますが、大きく分けると以下の6種類が存在します。
クリーム
油分の多いクリームタイプは、肌が乾燥しやすい方におすすめのクレンジング剤です。
また、リキッドや拭き取りタイプに比べて摩擦が少なく、肌へのダメージを抑えられます。
ミルク
ミルクタイプはクリームタイプに比べてサラサラとした触り心地ですが、油分も多いため肌になじみやすい特徴があります。
乾燥肌の方に最適なほか、メイクが薄めの方にとっても適しているといえるでしょう。
ジェル
ジェルタイプはクリームタイプと同様に摩擦を抑えられるため、敏感肌や乾燥肌の方にもおすすめです。
主にオイルを含んだ油性タイプと、オイルフリーの水性タイプ、そしてオイルインの水性タイプがあり、オイルを含んだ製品は洗浄力が高めです。
そのため、特に濃いメイクをした場合には油性タイプやオイルインの水性タイプの製品が最適です。
リキッド
リキッドタイプは、その名の通り液体状で水分を多く含んだクレンジング剤です。
クリームやオイル、ジェルなどのベトベトとした感覚が苦手という方には、さらさらとした感触のリキッドタイプがおすすめです。
また、手が濡れていても使用できるため、お風呂場でメイクを落としたい方にも最適なクレンジング剤といえるでしょう。
オイル
オイルタイプは、特に洗浄力が高くメイクを落としやすいクレンジング剤です。
素早くメイクを落としたいときや、濃いめのメイクをした日などはオイルタイプが最適といえるでしょう。
拭き取り
拭き取りタイプは、クレンジング剤を染み込ませたシートで拭き取るタイプのものです。
旅行や出張、アウトドアなど、外出先でメイクを落とさなければならないときに活躍します。
洗顔料の選び方
洗顔料もさまざまなタイプがありますが、目的や肌質に合ったものを選ぶことが重要です。
クリーム
製品の種類も多く、肌質に合わせて選びやすいのが特徴です。
乾燥肌の方は保湿成分が含まれたクリームを、脂性肌の方は洗浄力の高いクリームがおすすめです。
石けん
洗顔料のなかでも洗浄力が高く、さっぱりとした洗い上がりが特徴です。
脂性肌の方に適していますが、洗った後は乾燥しやすいため保湿が必須です。
泡
ボトルを押した際に泡状になって出てくるのが特徴です。
手の上で泡立てる手間がないため、洗顔を早く終えたい朝などに重宝します。
また、十分な泡で洗うことにより、肌への摩擦を低減できます。
ジェル
ジェルタイプの洗顔料は、泡立てることで弾力の強い泡ができるのが特徴です。
肌に吸着させるように使用することで、強く擦らなくても皮脂や汚れを取ることができます。
化粧水の選び方
化粧水は主に3つの種類があるため、目的に応じて選びましょう。
柔軟化粧水
一般的な化粧水は柔軟化粧水とよばれ、肌に水分を補給する目的で使用されます。
肌のシミやシワに有効な美白成分が含まれたものや、乾燥を防ぐために保湿成分が配合されたもの、ニキビや肌荒れの軽減に特化したものなど、さまざまな製品が販売されています。
▶関連記事:「注目の美容成分 『できたシミを薄くする水素』」
収れん化粧水
収れんとは、肌を引き締める効果を指します。
皮脂の分泌を抑制する働きがあるため、脂性肌の方におすすめです。
ふきとり化粧水
シート状のタイプで、肌に付着した汚れや皮脂を拭き取る際におすすめです。
外出先などで十分なスキンケアの時間がとれない場合などにおすすめです。
乳液の選び方
乳液は肌の表面から水分が蒸発しないよう保護するために使用しますが、油分の量や成分によっても使用感は異なります。
ベトベトとした使用感が苦手な方も多いため、保湿力はそのままにサラサラとした感触の乳液も多く販売されています。
また、肌質によっては乳液に含まれる成分が合わないケースもあることから、敏感肌の方に対応した乳液も選んでみましょう。
美容液の選び方
さまざまな美容成分が配合された美容液は、どういった肌の悩みを解決したいのかによっても選ぶべき製品は変わってきます。
たとえば、乾燥肌に悩んでいる場合にはコラーゲンやアミノ酸、ヒアルロン酸といった保湿成分が含まれたものがおすすめです。
肌のハリや弾力が失われてきたと感じる方には、レチノールやアスタキサンチン、コラーゲンなどが配合されたものが、毛穴の開きが目立ってきた方には、ビタミンC誘導体などが配合されたものがおすすめでしょう。
メンズのスキンケアの順番は?
男性の場合も、基本的なスキンケアの順番は同様であり、洗顔→化粧水→乳液で行います。
ただし、男性の場合は一般的に女性に比べて皮脂の分泌量が多い傾向があります。
そのため、洗顔はできるだけ入念に行い、肌の表面に汚れや古い角質などが残らないようにすることがポイントです。
また、入念に洗顔を行うということは、その分水分も蒸発しやすくなるため、洗顔が終わったら速やかに化粧類と乳液で肌を保護しましょう。
▶関連記事:洗顔後のスキンケア(化粧水、美容液、乳液・クリームの使い方)<男性編>
「オールインワン化粧品」は良いの?
オールインワン化粧水とは、化粧水と美容液、乳液、クリームのすべての機能が備わった基礎化粧品のことを指します。
化粧水を塗ってから美容液、乳液、クリームといった本来の順番でスキンケアを行っていると、時間と手間を要することから、オールインワン化粧水を使用することで一連の作業を効率化できます。
一方で、オールインワン化粧水を使用したからといってすべての人が十分なスキンケアができるとは限りません。
たとえば、乾燥肌の方は乳液やクリームをしっかり塗布しないと保湿が不十分であるケースや、肌荒れに悩んでいる方は美容成分が配合された美容液を使用しないと改善が見込めないケースもあるでしょう。
そのため、自分自身の肌質や悩みを解消できる製品であるかどうかをしっかりと見極めることが重要です。
導入美容液を使うタイミングは?
今回紹介したスキンケアの手順はあくまでも基本であり、使用するアイテムによっては例外的なものも存在します。
なかでも気をつけたいのが導入美容液です。
肌の内部に特別な美容成分を浸透させ、栄養を補給することが目的であることから、洗顔の直後に導入美容液を使用します。
スキンケアアイテムによっては、「導入美容液」ではなく「ブースター美容液」、「プレ美容液」などと表記されているものもあるため、使用方法を確認しておきましょう。
スペシャルケアのやり方とタイミング
肌の乾燥が気になる季節や、基本的なスキンケアをしても肌トラブルが改善しない場合などは、スペシャルケアを行ってみましょう。
なかでも代表的なケア方法として知られているのがシートマスクです。
シートマスクはどのタイミングでつけるのが正解?
シートマスクとは別名「パック」とよばれることもあり、たっぷりの美容液を浸透させたシートを顔に貼り付け、美容成分を肌の内部にまで補給するスペシャルケアです。
シートマスクを使用するタイミングとしては、洗顔が終わり化粧水を塗った後、美容液を使用するタイミングが適しています。
ただし、美容成分によっては、シートマスクを毎日使用していると肌への負担となるケースもあります。
週末などを利用して、週に1回程度を目安に行うのがおすすめです。
まとめ
肌の健康を保ち、若々しい見た目を維持するためにもスキンケアは重要です。
スキンケアアイテムには目的や役割に応じてさまざまな種類があるため、基本の使用手順は把握しておくようにしましょう。
一方で、導入美容液のように使用するタイミングが特殊なアイテムも存在することから、製品のパッケージに記載されてある使用方法をしっかりと確認しておくことが重要です。
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
◇プロとして
自信を持って美肌アドバイスができるようになる!
『スキンケアアドバイザー資格』通信講座
▶https://skincare.or.jp/adviser/
◇インスタグラム
▶https://www.instagram.com/skincarekyokai/
◇公式LINEアカウント
(ニキビについて学べる動画プレゼント中!)
▶https://lin.ee/f1H1f7N
◇無料メルマガ
▶https://goo.gl/XDoaBd