2021年3月11日2024年5月20日スキンケアの基礎知識,美容コラム
シミの対策とシミの種類
20代までは、肌の悩みランキング最下位のシミですが、30代から60代までのアンケートでは、肌の悩みランキング上位に常にランクインする「シミ」のトラブル。
出来てしまったシミは、どうしたらいい?
シミを作らせない為にはどうしたらいい?
今回は「シミの種類とシミ対策」についてお伝えします。
シミってどうして出来るの?
シミは、小さい頃から浴びてきたメラニンの蓄積で出てくると言われています。
シミが出来るメカニズムは、紫外線を浴びるとメラニンを作るメラノサイトが刺激され肌を紫外線から守ろうと、メラニンを生成するのです。
通常は、黒くなったメラニンを含んだ肌は28日のターンオーバーで剥がれ落ちるのですが、なんらかの原因でターンオーバー周期が乱れメラニンが停滞しているものがシミとなり肌に留まります。
早い人では20代後半からシミが気になり始め、遅い人では40代でシミを実感しているようです。
種類によっては、幼少期から出現するものや、ホルモンバランスの乱れによって濃くなったり薄くなったりをくり返すものまで様々です。
シミができるデメリット
シミが出来ると、メイクが綺麗に発色しなくなったり、顔色が悪く見えたりします。
元々は何も無かった肌に、黒い斑点が浮かび上がり、それがなかなか消えなかったら気になってしまうのは当然ですよね。
シミの種類は?
まず、シミとよく似たものに「アザ」というものがあります。
成長するにつれて浮き上がってくるものがシミ。
生まれつきあるものをアザと呼びます。
老人性色素斑
シミの境界が明瞭な円形の茶色〜焦げ茶色のシミがバラバラに点在する。
こめかみや頬などに多い。
肝斑
左右対称に境界がもやもやとしたシミが、広範囲に広がる。
最初は頬のあたりに見られて、妊娠や出産などでホルモンバランスが崩れると、一気に濃く出現したりすることもある。
男性にはあまり現れない種類のシミ。
雀卵斑
いわゆるソバカスと呼ばれるもので、左右対称に茶色い小さい点状のシミが出来、鼻の上などにも広がる。
肝斑より、シミの境界がハッキリしており、夏になると濃く、冬になると薄くなり、10代の頃から出現する場合もある。
対称性真皮メラノサイトーシス
肝斑のように両頬に左右対称にでき、真皮の奥にメラニンが広がるのが特徴で、太田母斑と似ているところから、別名「後天性両側性太田母斑様色素斑」と呼ばれて、小型の少しグレーがかった斑が点在していることも特徴の一つ。
炎症後色素沈着
火傷や、ニキビ跡など、皮膚に炎症が起きた箇所が、シミとなり残ったもので紫外線で濃くなることがある。
日焼けを繰り返すことで、発生率が高まり、黄色人種特有のシミ。
シミが出来たらどうしたらいい?
出来てしまったシミへのアプローチは、以下の様な方法が考えられます。
ターンオーバーを正常化し、黒色メラニンを含んだ皮膚のターンオーバーを正常化して排出する方法。
化粧品で行うシミケア
レチノール(トレチノイン)、ハイドロキノン、サリチル酸、アルファヒドロキシ酸(AHA)、ポリヒドロキシ酸(PHA)など、肌のターンオーバーを活発にするもので、メラニンの排出を促します。
※肝斑や後天性真皮メラノサイトーシスには効果が見られない。
IPLや、レーザーなどで行うシミケア
一時的に、肌に強い熱や刺激を加えて、かさぶたにし、自然治癒力を使ってシミを剥す方法があります。
注意しなければならないのは、光の波長によっては、肝斑が悪化してしまったり、強すぎるレーザーによる火傷で、シミが取れた後に、炎症後色素沈着が現れる可能性があります。
食事の改善
食生活を見直し、ビタミン類を多く摂取する。
特にその中でも、ビタミンCは強い抗酸化作用があり、Eは活性酸素の働きを抑え、ビタミンCを助ける働きがあり、Aは新陳代謝を活発にします。
身体を冷やす食べ物を避け、血の巡りを良くし代謝を上げてターンオーバーを促しましょう。
肝斑には、トラネキサム酸の内服が効果的とされています。
ホルモンバランス、生活習慣を整える
シミや肝斑は、ストレスや睡眠不足に影響されるので、ホルモンバランスを整えるのは効果的です。
思い悩むことを解決したり、運動や趣味を作るなどして、気分転換する時間を作りましょう。
身体に疲労が蓄積しないように、良質な睡眠を心がけましょう。
お酒や、喫煙などはほどほどにしましょう。
メラニンを無色化する
茶色のイソジンが入ったコップの中に、ビタミンCを入れ、混ぜるとコップの中の色は透明になります。
イオン導入や、ビタミンC誘導体などによるケアで、この様なビタミンCの働きを肌の中で起こすことで、黒色メラニンを無色化することを狙います。
出来てしまったシミを消す為には、長い時間やお金、痛みが伴う場合もあります。
シミの1番のケア方法は、予防です。
シミを作らせない様に、日頃から日焼け止めを塗ったり、帽子、日傘などを活用し、紫外線対策を万全にし、摩擦など肌の刺激になる事も避けましょう。
今あるシミをケアしていきつつ、これ以上増やさない様に、メイクをしない日でも、紫外線対策だけは必ずして外へ出ましょう。
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