2021年4月12日2021年4月12日スキンケアの基礎知識,美容コラム

スキンケアを始めるには10代からがおすすめ

今回は、「10代からのスキンケアが大切」についてお伝えします。

化粧品メーカーの肌質調査の結果、成人の肌質調査結果と比較すると、思春期を迎える10歳頃を境に、肌の状態を示す様々な測定値が大きく変化することが確認された様です。

“隠れシミ”の数を調べたところ、10歳頃までは非常に少ない数であったのに対し、 10代に入ると数は大きく増加し、10代後半では成人とほぼ同数に達していることが明らかになりました。

このことより、“隠れシミ”の増加が始まる10歳過ぎから肌内部で局所的な色素沈着の形成が始まることが示されました。

生体内でシミの形成に関わる変化が生じている可能性が考えられ、これらの変化は紫外線によって促進されることから、幼少期からの紫外線防御の重要性が示されました。

また、

未成年者の肌は成人と比べて、周りの温度や湿度の影響をとても受けやすい

こともわかりました。

特に10歳未満の子供は、寒い時期の肌の水分量が成人よりもはるかに少なく、肌が非常に乾燥した状態となっていました。このことから、未成年者に対してもしっかりとした保湿対策が重要であると考えられます。

さらに、幼少期では細かく整った、均質なキメが見られるのに対し、 10歳を過ぎた頃から頬部のキメが失われてゆくこと、そしてその変化には個人差があることが観察されました。

また、部分的な色素の沈着やキメの乱れが始まることも観察され、その変化も個人差が大きいことが明らかになりました。

よって、この時期の肌の変化が、その後の肌の「質感」や「形状」などの特性に大きな影響を及ぼす可能性が考えられます。

調査結果から、10歳頃を境とした大きな肌変化を捉えられており、また、その時期から個人差が現れてくることがわかります。（参考：フレグランスジャーナル２０１４年5月号）

これらのことから、お客様に10代のお子様がいらっしゃれば、そのお子様にも、スキンケアの重要性、スキンケアの知識や方法を知っていただき、若いうちからしっかりとしたスキンケアをさせてあげることが大切です。

【10代の肌環境】

紫外線をたくさん浴びる10代の頃から、日焼け止めはしっかりとつけましょう。紫外線は、肌の弾力を失わせたり、シワ、シミなど様々なトラブルを引き起こします。

今後の肌を決めるのは、どんなお手入れよりも、10代の頃からの予防が一番有効でしょう。

その上でのスキンケアをご紹介します。

10代の思春期は、成長ホルモンの分泌や男性ホルモンが盛んになり、皮脂腺から皮脂分泌が活発になります。その為、毛穴に皮脂が詰まりやすく、それが原因でニキビ、色素沈着となってしまうのです。

それに加えて、不規則な食生活や、無理なダイエット、睡眠不足などのストレスも過剰な皮脂分泌を起こします。正しいスキンケアを行うと同時に、この様な外的要因も見直しましょう。

【10代のスキンケア】

1.クレンジング

皮脂が多い肌の場合、洗顔料の前にメイクなどの油性の汚れを落とすことに優れたクレンジング剤を使うのも良いでしょう。肌についた日焼け止めをしっかり落とす事もポイントです。肌を強く擦る事がない様に、たっぷりとクレンジング剤を手に取り、皮脂や日焼け止めと馴染ませ、洗い流しましょう。

2.洗顔

よく泡だてた洗顔料で、優しく肌を包み込む様に洗います。汗や、毛穴に溜まった皮脂は菌が繁殖する原因となってしまいますので、汚れはしっかりと落とします。しかし、出来てしまったニキビは、洗顔の回数で治ったりはしません。ニキビを気にする余りに、1日に何度も何度も過剰な洗顔をするのはやめましょう。洗顔も、クレンジング同様、肌を強く擦ったりする事のない様に行いましょう。

3.整肌

肌がつっぱらない程度の保湿力のある化粧水で、肌を整えましょう。

ビタミンC誘導体、アスコルビン酸、フラーレンなどの抗酸化物質や、グリチルリチン酸k2や、アルファヒドロキシ酸などの抗炎症、角質剥離成分などの入っている化粧水を選ぶと良いでしょう。

10代の肌の悩みでも1番多いのがニキビですが、それ以外にも乾燥や、混合肌と、少数ながら10代の肌の悩みも様々です。お肌に合った洗顔方法と、保湿を見極めて、自分の肌を整える10代のスキンケアを続けましょう。