2020年4月22日2024年8月28日スキンケアの基礎知識,美容コラム

紫外線対策・夜のスキンケアについて

今回は、紫外線対策・夜のスキンケアについてお伝えします。

紫外線対策で日傘を差す女性

基本的な紫外線対策

4月からは、気温が上がり、湿度も高くなり、紫外線の量が一年中で最も増える時期です。

 

この時期からは、気をつけなければならないのは紫外線です。

 

日焼け止めは、基本になります。

 

出かけるときは、帽子をかぶり、日傘を携帯しましょう。

 

30代頃からは、腕にシミができやすくなる女性も多いですので、できる限り、長袖を着て、さらに、手袋をするのもおすすめです。

 

▶関連記事:シミはなぜできる?主な種類と症状の違い、効果的な予防法

 

 

 

夜の外出時も日焼け止めを塗るべき?

日焼け止め

日焼け止めといえば、日中の紫外線対策として欠かせないアイテムです。

 

しかし、「夜の外出時にも日焼け止めを塗るべきなのか?」と疑問に思う方もいるでしょう。

 

気象庁の観測データを基に、紫外線量が多い時間帯はいつなのか、夜間の紫外線リスクをしっかりチェックし、適切な紫外線対策をしましょう。

 

夜間の紫外線リスク

夜間には太陽が沈んでおり、紫外線のリスクはほとんどありません

 

紫外線A波(UVA)や紫外線B波(UVB)ともに、日が暮れるとともに大幅に減少します。

 

したがって、日焼け止めを夜に使用する必要性は基本的にはありません

 

 

時間帯による紫外線量

紫外線の強さや量は、季節や時間帯によって変動します。

 

1年中紫外線は降り注いでいますが、正確には何月から紫外線量は増加し、何月ごろから減少するのでしょうか。

 

そこで、気象庁が発表している、過去10年間のつくばのUVインデックス月平均値を比較してみました。

 

(※UVインデックスとは、紫外線が人体に及ぼす影響度をわかりやすく示すために紅斑紫外線量を指標化したもの。)

 

つくば市の紫外線データ

引用:気象庁が発表している過去10年間のつくばの日最大UVインデックス(観測値)の月平均値の数値データ表

 

これを見てみると、年間を通して紫外線は存在するものの、4月から数値が上昇し9月まで紫外線数値が高いことが分かります。

 

次に1日のうち紫外線量が多い時間についても見てみましょう。

 

1日の紫外線量分布データ

引用:気象庁が発表している月最大UVインデックス(観測値)の時別累年平均値グラフ

 

※時別UVインデックスについて、その月に観測された最大の値を1994年から2008年までの期間について平均したグラフです。

 

正午前後(午前10時~午後2時)は、年間を通して紫外線が最も強い時間帯です。

 

この時間帯は外出を避けるか、日焼け止めや帽子、サングラスなどの対策を行うことが重要です。

 

また、季節に関係なく、紫外線は反射や散乱によって地表に届くため、曇りの日でも紫外線対策が必要です。

 

この情報を基に、季節や時間帯に合わせた適切な紫外線対策を行い、肌をしっかりと守りましょう。

 

 

ブルーライトの影響

最近の研究では、スマートフォンやパソコン、テレビなどから発せられるブルーライトが肌にダメージを与える可能性が指摘されています。

 

紫外線とは異なる波長を持つ光ですが、長時間浴び続けると、シミやしわの原因になることも。

 

しかし、ブルーライトによる影響は紫外線ほど強くなく、通常のスキンケアで十分に対策ができます。

 

特に、ブルーライトカット効果のある化粧品や保湿剤を使用することで、肌の保護が可能です。

 

また、ブルーライトカット機能がついたスクリーンフィルムやメガネを使用することで、肌への影響を軽減できます。

 

 

日本スキンケア協会通信講座スキンケアアドバイザー講座のご案内

 

 

日焼け後の夜のスキンケア

スキンケア基礎化粧品

しかし、どんなに紫外線を防いでいても、完璧にできることはありません。

 

必ず、自宅に帰ったら、夜のスキンケアをしっかり行いましょう。

 

紫外線を浴びると、肌は熱をもちます。

 

メラニンを生成するメラノサイトが活性され、シミの原因になります。

 

夏などは、少し外出する時間が長かったときは、アロエなどの成分の入った、鎮静効果のある化粧品を使用するのもおすすめです。

 

また、シミ対策をしっかり行わなければなりません。

 

ビタミンC誘導体が含まれる化粧品や、レチノールやナイアシンアミドなど、ダメージを修復する成分が含まれた美容液やクリームを使用することで、紫外線によるシミやしわの予防が期待できます。

 

▶関連記事:シミに効果のあるアスコルビルエチル(ビタミンCエチル)

 

 

 

日焼け止めを落とすタイミング

肌トラブルに悩む女性

日焼け止めは、日中の紫外線から肌を守るために欠かせないアイテムですが、「夜はいつまで日焼け止めをつけていていいの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。

 

日焼け止めの役割とその限界

日焼け止めは、紫外線から肌を守るために開発された製品です。

 

紫外線は主に太陽光から放射されるため、太陽が出ている時間帯に塗るのが基本です。

 

日中に受ける紫外線は、肌老化の原因となるだけでなく、シミやしわ、さらには皮膚がんのリスクを高めるため、日焼け止めを塗ることが重要です。

 

しかし、上記でも記した通り、夜間になると太陽が沈み、紫外線のリスクは減少します。

 

そのため、夜まで日焼け止めをつけておく必要性はなく、むしろ肌への負担を考慮して、早めに落とすことをおすすめします。

 

 

夜間のスキンケアの重要性

夜間に日焼け止めをつけたままでいると、肌に不要な負担がかかることがあります。

 

特に、日焼け止めはメイクの一部として機能しているため、肌に残っていると毛穴の詰まりや肌トラブルの原因になる可能性があります。

 

そのため、日が沈んだら、速やかにクレンジングをして日焼け止めを落とし、肌を休ませることが大切です。

 

 

クレンジングのタイミングと方法

日焼け止めを含むメイクは、帰宅後できるだけ早く落とすのが理想です。

 

メイク・日焼け止めを塗っている時間を引き延ばすと、肌トラブルのリスクが増します。

 

夜のスキンケアは、クレンジングで日焼け止めやメイクをしっかりと落とし、その後に保湿や美容液を使って肌の再生をサポートするプロセスが重要です。

 

 

例外的なケース

一部のナイトクリームや美容液には、紫外線カット成分が含まれていることがありますが、これらはあくまで補助的なもので、日中の日焼け止めとは異なる役割を果たしています。

 

夜間に外出する場合や、室内で強い照明の下に長時間いる場合でも、基本的には日焼け止めをつけ直す必要はありません。

 

 

 

【日焼け止め以外】夜でも効果的なUV対策

アームカバーを付ける女性

紫外線対策といえば、日焼け止めが主流ですが、夜間でもUV対策が必要な場合があります。

 

特に、夜遅くまでの外出や、室内でも紫外線にさらされる可能性がある環境では、日焼け止め以外の方法で肌を守ることが大切です。

 

窓ガラスからの紫外線防止

夜でも屋内の照明や街灯の光が窓から入ってくる場合、ごく微量ではありますが紫外線が含まれていることがあります。

 

特に、夜間のドライブ中など、車の窓を通して紫外線を浴びることも。

 

UVカットフィルムを窓ガラスに貼ることで、室内でも紫外線から肌を守ることができます。

 

 

衣類でのガード

夜間の外出時には、UVカット機能のある衣類や帽子を着用することで、肌を直接紫外線から守ることができます。

 

特に、首元や手元など、日焼け止めが塗りにくい部分をカバーするのに効果的です。

 

 

健康的な食事で内側からのUV対策

食事による内側からのUV対策も忘れてはいけません。

 

ビタミンCやビタミンE、カロテノイドなど、抗酸化作用のある栄養素を多く含む食品を摂取することで、肌を守る力を高めることができます。

 

特に、トマトやほうれん草、ナッツ類は、UVダメージから肌を守るのに役立つ食材です。

 

 

日本スキンケア協会通信講座スキンケアアドバイザー講座のご案内

 

 

日焼け対策だけでなく体調管理も大切

女性のアドバイス

さらに暑い季節になってくると、食欲がなくなり体調を壊しやすい時期です。

 

体調の変化はスグにお肌に現れます。

 

食事量が減ると自然と栄養も偏りがちになります。

 

様子を見ながら、サプリメントなどで栄養を補うようにしましょう。

 

▶関連記事:肌とサプリの効果と関係性

 

 

 

 

 

 

 

この記事を書いた人

日本一のエステティシャンエステ王子 width=

小野 浩二 先生(エステ王子)

*エステティックコンテスト全国大会1位

*ビューティ&ウェルネス専門職大学 准教授

*日本スキンケア協会 代表理事

*日本エステティック業協会(AEA)認定講師

大手エステティックサロンにて、技術、売上げ、カウンセリング入会率No.1になった経験を持ち本店店長を歴任。わずか2年でエリアマネージャーとなる。その後、大学院に進学しダイエットや生活習慣病などの研究を行い、修士号を取得。2008年日本エステティック協会創立35周年記念エステティックコンテスト全国大会で「優勝」。フェイシャル、ボディのテクニックが評価され日本一のエステティシャンとなり、メディア等で「エステ王子」として話題となる。現在はサロンでの現場経験を活かし、人材教育に力を入れる。また、医師、大学教授、厚生労働省研究班とともに研究事業にも積極的に取り組んでおり「正しいスキンケア」や「正しいエステ」の普及を行っている。テレビ出演多数。著書・DVDは26冊出版。