2018年8月29日2023年11月17日大学教授に学ぶ正しい化粧品の知識
美容&スキンケア情報「注目の美容成分 『高配合でシワ改善効果が報告されている「コエンザイムQ10」①』」
本日は、注目の美容成分 『高配合でシワ改善効果が報告されている「コエンザイムQ10」①』について記載いたします。
ベンゾキノンのC2にメチル基、C5,C6にはメトキシ基が結合し、C3にイソプレン側鎖が結合した有機化合物をユビキノンといいます。
イソプレン側鎖の炭素数は高等動物では10、下等動物では6~9で、イソプレン側鎖が長くなればなるほど黄橙色を呈するようになります。
なお、イソプレン側鎖の炭素数10のユビキノンはユビデカレノン(コエンザイムQ10)と呼ばれています。
ベンゾキノン部位はアミノ酸のチロシンから合成され、イソプレン側鎖はアセチルCoAからメバロン酸経路を経て合成されます。
ユビキノンは、細胞内のミトコンドリア内膜に存在する電子伝達系において電子授受の伝達体の役割をしています。
ユビキノン(酸化型)は2電子還元を受けユビキノール(還元型)となります。
抗酸化作用を示すのは還元型です。
コエンザイムQ10は、ヨーロッパでは日本で使用される以前より化粧品に使用されていましたが、アメリカとヨーロッパの大手化粧品メーカーがこのコエンザイムQ10を使用した老化防止スキンケア製品のプロモーションを行ったため、化粧品業界で話題になりました。
ヒト表皮中のコエンザイムQ10濃度は加齢により減少するといわれています。
65歳以上では確かに減少しますが、そりより若い人で不足することはありません。
▶関連記事:『高配合でシワ改善効果が報告されている「コエンザイムQ10」②』
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