2022年2月5日2022年2月5日大学教授に学ぶ正しい化粧品の知識

【注目の美容成分】FGF(Fibroblast growth factor)様の 「アセチルデカペプチド-3」

【注目の美容成分】FGF(Fibroblast growth factor)様の 「アセチルデカペプチド-3」

 

アセチルデカペプチド-3は、アルギニン (Arg) 、リシン (Lys) 、セリン (Ser) 、トレオニン (Thr) 、トリプトファン (Trp)およびチロシン (Tyr) からなるデカペプチドと酢酸との反応生成物です。

 

アセチルデカペプチド-3は、リジュリン (Rejuline) とも呼ばれることもあります。化粧品の全成分表示では、アセチルデカペプチド-3と表記されます。

 

アセチルデカペプチド-3は、創傷治癒や組織再生を促すFGF(Fibroblast growth factor; 線維芽細胞増殖因子)様の作用があります。

 

 

 

 

シワができたり、ハリがなくなったりするのはFGFが少なくなっていくからです。 FGFは真皮の線維芽細胞に働きかけ、増殖を促します。

 

FGFが指令を出して、線維芽細胞を活性化させることによりコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸の生成が促進されます。

 

アセチルデカペプチド-3は、このFGFによく似た作用で線維芽細胞を活性化します。その結果、コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などを生成を促進します。

 

 

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そのため、額のシワ、目の下のたるみ、瞼のたるみ、目の下のクマ、ほうれい線、口元のしわ、たるみ毛穴、マリオネットライン、ゴルゴラインなどの予防効果が期待できます。

 

 

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アセチルデカペプチド-3は、エイジングケア化粧水やエイジングケア美容液などに配合されます。

 

 


記事

前田 憲寿 先生

医学博士

東京工科大学 応用生物学部 応用生物学科

一般社団法人日本スキンケア協会 顧問

特許庁 機能性皮膚化粧料調査委員会 委員長

 

九州大学大学院薬学研究科、東北大学大学院医学研究科を経て、資生堂ライフサイエンス研究センター皮膚科学研究所にて主任研究員を務める。2007年に東京工科大学バイオニクス学部教授、バイオ・情報メディア研究科教授に就任。2008年より、同大学応用生物学部、バイオ・情報メディア研究科教授に就任。専門分野は、香粧品科学、皮膚科学、分子細胞生物学、生化学、薬理学など。テレビなどのメディア出演も多数。

 

 

 

 

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