2018年8月4日2023年11月2日大学教授に学ぶ正しい化粧品の知識
注目の美容成分「“表情ジワ”に効果的なアルジルリン」
表情ジワと加齢じわの原因
額の横じわや眉間の縦じわ、目じりの笑いじわなど、同じ表情を繰り返すことにより皮膚に折り目ができ、それが固定されてできるしわを「表情じわ」といいます。
表情じわは、表情筋が必要以上に収縮して硬くなってしまうのが原因で、もとの状態に戻りにくくなってできます。
一方、ほうれい線(鼻唇溝)や口もとのマリオネットラインなどは、加齢とともに皮膚がたるみ、やはり皮膚に折り目ができ、それが固定されてできるしわで、「加齢じわ」ともいわれています。
加齢じわは、加齢に伴い、コラーゲンやエラスチンなどの膠原繊維や弾力線維が減少して、ヒアルロン酸などのムコ多糖に対する比率が低下するためや皮下脂肪が増加するために引き起こされやすくなります。
加齢だけではなく、長期間の紫外線被曝でもコラ-ゲンやエラスチンなどの繊維がダメ-ジを受けると、硬くなって、それらの機能が低下してしわができてしまう場合もあります。
表情ジワに効果的な成分
「表情ジワ」に効果的なのが、アルジルリンです。
表情筋の緊張を緩和し、表情ジワを改善する働きがあります。
アルジルリンは、美容医療のボトックス注射のメカニズムに着目して、スペインのLipotec 社が開発した合成ペプチドで、化粧品の表示名称はアセチルヘキサペプチド-3や、アセチルヘキサペプチド-8です。
グルタミン酸(Glu)
メチオニン(Met)
グルタミン(Gln)
アルギニン(Arg)
という4種類のアミノ酸が、
Ac -Glu-Glu-Met-Gln-Arg-Arg – NH2の順番でペプチド結合しています。
アルジルリンは、SNAP-25というシナプス末端内部のSNARE 複合体を構成するタンパク質のN末端を模倣したヘキサペプチドです。
SNARE 複合体を不安定にすることで、表情筋を緊張させる神経伝達物質カテコールアミン類の遊離を抑制して、適度に表情筋の収縮を低減させる作用があるため、表情じわを改善できると考えられています。
さらに、神経伝達物質アセチルコリンが遊離されても、アセチルコリン受容体で受容できないようにする働きをもつ、アセチルヘキサペプチド-30もあります。
Lipotec 社の実験結果では、毎日2回0.05%のアルジルリンを配合したクリームを肌に塗布し続けた女性のしわの変化を調べると、28日でしわの深さが平均して16.2%浅くなるようです。
アルジルリンは水溶性のペプチドなので、角層を透過しにくい成分ですが、浸透化技術により効果を期待できるようです。
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