2018年8月1日2024年1月29日大学教授に学ぶ正しい化粧品の知識
注目の美容成分【複数の効能効果が認められている グリチルリチン酸ジカリウム】
複数の効能効果が認められている グリチルリチン酸ジカリウムについてご紹介します。
化粧品の表示名称「グリチルリチン酸2K」は、グリチルリチン酸ジカリウムとも呼ばれます。
グリチルリチン酸ジカリウムの効果
シベリア南部、中国西部や東ヨーロッパなどに自生するマメ科の多年草植物である甘草、Glycyrrhiza glabraの主要成分である、トリテルペン配糖体のグリチルリチン酸をカリウム塩にしたもので、水溶性です。
グリチルリチン酸2Kには、抗炎症、抗アレルギー作用があることから、化粧品や医薬部外品では、にきびや肌荒れ用の化粧品や薬用化粧品に配合されます。
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また、医薬部外品の有効成分として「肌あれ・あれ性」「あせも・しもやけ・ひび・あかぎれ・にきびを防ぐ」「日やけ・雪やけ後のほてりを防ぐ」「かみそりまけを防ぐ」の効能効果をもつことから、薬用化粧品(医薬部外品)の有効成分としても汎用されます。
薬用シャンプー・リンスでは、「ふけ・かゆみを防ぐ」の効能効果をもちます。
グリチルリチン酸の塩としては、その他に、グリチルリチン酸三ナトリウムや、グリチルリチン酸モノアンモニウムがありますが、グリチルリチン酸三ナトリウムはリンスのみに配合でき、グリチルリチン酸モノアンモニウムは褐変するので、化粧品にはグリチルリチン酸ジカリウムが汎用されています。
グリチルリチン酸のアグリコン(配糖体のグリコシル基が水素原子に置換された後に残る非糖部分)である、グリチルレチン酸(β-グリチルレチン酸)は、頭髪育毛剤など幅広く利用されており、テストステロンからジヒドロテストステロンの生成に関与する酵素である、5αレダクターゼを阻害する作用もあり、男性ホルモンの生成を抑制し、脱毛・皮脂分泌の抑制に効果があります。
グリチルレチン酸の誘導体に、ステアリルアルコールとエステル化したグリチルレチン酸ステアリルがあり、油溶性です。
薬用化粧品の有効成分として配合する場合は、
薬用化粧品の種類
1.シャンプー
2.リンス
3.化粧水
4.クリーム、乳液、ハンドクリーム、化粧用油
5.ひげそり用剤
6.日やけ止め剤
7.パック
8.薬用石けん(洗顔料を含む)
によって配合できる有効成分とその量が、規格によって決められており、独立行政法人 医薬品医療機器総合機構の「いわゆる薬用化粧品中の有効成分リストについて」に記載された量が使用されます。
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