2018年8月21日2024年3月12日大学教授に学ぶ正しい化粧品の知識
美容&スキンケア情報「注目の美容成分 『タンパク質分解酵素「EXFOCELLIA」』」
今日は、注目の美容成分 『タンパク質分解酵素「EXFOCELLIA」について記載します。
古くから活用されてきた酵素
日本では江戸時代にウグイスの糞を用いた洗顔が行われていました。
このウグイスの糞には、タンパク質や脂肪を分解する酵素が含まれており、肌を美しく清潔に保つ効果があったと言われています。
また、パパイアの外果皮にタンパク質分解酵素が含まれているが、南の国では、パパイアの外果皮を顔をあてるフェイシャルトリートメントがありました。
このように酵素の働きを洗顔に応用することは、古くから行われており、角層表面をタンパク質分解酵素(プロテアーゼ)によって分解して古い角質を除去して新しい角質の再生を促していると考えられてきました。
タンパク質分解酵素が化粧品に配合されない理由とは
表皮はターンオーバー(新陳代謝)を繰り返しており、役目を終えた角質細胞は、最後に垢となって剥離します。
この垢が正常なターンオーバーによって取り除かれずに、いつまでも残っていると肌の肌理が粗くなり、くすんで見えたりします。
洗顔料にプロテアーゼを配合すると、界面活性剤だけでは取り除きにくい古い角質細胞を効率良く除去することがきます。
これらのタンパク質分解酵素は、洗顔料には使用されてきたが、スキンケア化粧料にはほとんど配合されてきませんでした。
この理由としてタンパク質分解酵素の安全性に問題があることや化粧品中での安定性を維持することが容易ではないことが挙げられます。
EXFOCELLIAとは
旧化粧品種別配合成分規格(粧配規)に収載されているプロテアーゼは3種類あり、プロテアーゼ(1):枯草菌Bacillus subtilis産生プロテアーゼ、プロテアーゼ(2):放線菌Streptomyces griseolus産生プロテアーゼ、そしてパパイヤ果実の乳汁由来パパインです。
EXFOCELLIAは、上記のプロテアーゼ(1)に類似しているが、粧配規には収載されていません。
EXFOCELLIAは枯草菌の一つであるリシェニフォルミス菌(Bacillus licheniformis)由来のプロテアーゼを結晶化し、グルタルアルデヒドにより架橋重合化して大きな分子にさせ、皮膚に吸収されない懸濁液にしたものです。
EXFOCELLIAを構成するスブチリシンの至適pHは9.5~10.8であるが、通常のスキンケア化粧料のpHである6前後でも活性が50%ほど維持され、pH5~10で安定であり、分子量2.8万であるので健常な皮膚には透過しないので、安全性が高いのが特徴です。
スブチリシンは、味噌の速醸やパンの食感向上、洗剤にも使用されています。
スブチリシンを架橋させることで安全性を向上させたEXFOCELLIAには、古い角質を除去(角質クリア)することによる肌の透明感の向上させる作用、ターンオーバーを促進して肌を若がえらせる作用、シワの予防やシワの悪化を防止する作用(アンチエイジング作用)、皮膚を滑らかにする作用があります。
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