2018年8月13日2024年1月18日大学教授に学ぶ正しい化粧品の知識
美容&スキンケア情報「注目の美容成分 『「ミツバチからの贈り物」ローヤルゼリー』」
今回は美容成分である「ロイヤルゼリー」についてご紹介します。
ロイヤルゼリーとは
ローヤルゼリーは、働き蜂が花粉や蜂蜜を消化して、頭部の分泌線から分泌する乳白色のヨーグルト状の物質で、女王蜂となる幼虫や成長した女王蜂の特別食です。
成虫になった女王蜂は働き蜂に比べて、2~3倍大きく、寿命は30~40倍にもなります。
女王蜂が働き蜂に比べて体が大きく長寿なのはこのローヤルゼリーを生涯食べているからだといわれています。
さらに卵を産むことができない働き蜂に比べて、女王蜂は毎日1,500個もの卵を産み続けることができます。
ローヤルゼリーにはロイヤラクチンという幼虫を女王蜂にする特別なタンパク質や、抗菌活性のある10-ヒドロキシ-2-デセン酸という脂肪酸が含まれています。
その他にタンパク質、リジンやメチオニン、スレオニンなどのアミノ酸、果糖、脂肪酸、パントテン酸(ビタミンB5)やピリドキシン(ビタミンB6)などのビタミン、ミネラルが広く含まれています。
ロイヤルゼリーにはどんな効果があるのか
ローヤルゼリーは、古来長寿の貴重品として重宝されており、美容効果もあると考えられ、安心・安全な天然由来の成分であると言えます。
ヒトでの効果としては、コレステロール低下作用、血圧改善作用、冷え性・肩こり防止効果、耳鳴り改善効果などが報告されています。
美肌に繋がる報告では、アトピー性皮膚炎様マウスの炎症抑制作用、卵巣摘出ラットでの皮膚のコラーゲン産生促進作用、培養B16メラノーマ細胞でのメラニン生成抑制作用、培養ヒト線維芽細胞のコラーゲン産生促進作用などがあります。
ロイヤルゼリーに含まれる10-ヒドロキシ-2-デセン酸とは
ローヤルゼリーに含まれる10-ヒドロキシ-2-デセン酸は、ヒト表皮角化細胞のフィラグリン産生を促進することが報告されています。
フィラグリンは角質細胞の細胞質内でケラチン線維を凝集させたのち、角層上層でアミノ酸などに分解され、保水機能や紫外線吸収能をもつようになります。
尋常性魚鱗癬というさめ肌を呈する遺伝性皮膚疾患では、フィラグリン遺伝子が変異して、フィラグリンが非常に低いことが知られています。
また、尋常性魚鱗癬はアトピー性皮膚炎を併発することが多く、アトピー性皮膚炎の約30%はフィラグリンに異常があり、フィラグリンの低下がアトピー性皮膚炎の発症リスクにもなると考えられています。
ローヤルゼリーは経口摂取・外用によって角層水分量を増加させる効果があります。
ローヤルゼリーの美容効果には、血流改善に加えて10-ヒドロキシ-2-デセン酸によるフィラグリン産生促進が関与していると思われます。
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