2020年4月10日2023年11月28日大学教授に学ぶ正しい化粧品の知識
注目の美容成分 エモリエント効果・メイククレンジンク効果のある「オリーブオイル」
今回は、注目の美容成分 エモリエント効果・メーククレンジンク効果のある「オリーブオイル」についてお伝えいたします。
化粧品に使用されるオリーブ油はオリーブ(Olea europaea Linne)の果実を圧搾して得られたヴァージンオイルを精製する事により得られる植物油です。
主成分はトリグリセリドで、構成脂肪酸の組成は以下のようです。
C16:0(パルミチン酸)が11.29%、C16:1(パルミトレン酸)が1.255%、
C18:0(ステアリン酸)が1.953%、C18:1(オレイン酸)が71.269%、
C18:2(リノール酸)が9.762%で、C20:0(アラキジン酸)が0.2%程度含まれているものもあります。
必要に応じて酸化防止剤のδ-トコフェロールが加えられています。
化粧品には主にエモリエントを目的に配合されたり、メイクのクレンジングの目的で配合されています。
ヴァージンオリーブオイルは健全に熟したオリーブの果実を、油が変性しない温度条件下(通常30℃以下)ですりつぶして絞った果汁を遠心分離などによって直接得られた油で、その中でも果汁としての香りが良好で油としての品質がとても高いもの{酸度(遊離脂肪酸の量をオレイン酸の%であらわした値)が0.8%以下}を特にエクストラヴァージンオリーブオイルと呼ばれています。
果実に含まれる有効な成分がそのまま油に移るのでヴァージンオリーブオイル独特の色調や香りを形成しています。
品質の悪いオリーブオイルを精製(脱酸・脱臭・脱色等)したもので、酸度が0.3%以下のものを精製オリーブオイルといい、この精製オリーブオイルと中程度の品質のヴァージンオイルをブレンドし、酸度1.0%以下にしたものをピュアオリーブオイルと呼ばれています。
オリーブオイルに含まれる油脂以外の有用成分としては、α-トコフェロール(7.4mg/100g) 、γ-トコフェロール(1.2mg/100g)、β-カロテン(0.18mg/100g)、ビタミンK(0.42mg/100g)などのビタミン類があります。
オレオカンタール(Oleocanthal、図1)は、エクストラヴァージンオリーブオイルから抽出された天然有機化合物で、抗炎症作用と抗酸化作用があります。
非ステロイド性抗炎症薬に似て、シクロオキシゲナーゼ(COX)を非選択的に阻害して、プロスタグランジンの生成を抑えます。
また、オリーブオイルの摂取は血中のトリグリセリド濃度を低下させ、遊離脂肪酸を増加させることから、オリーブオイルが高脂血症予防効果を持つことが示唆されています。
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