2018年8月5日2024年3月14日大学教授に学ぶ正しい化粧品の知識

美容&スキンケア情報「注目の美容成分 『「美容オイル」スクワラン』」

スクワランは、スクワレンという哺乳類や植物などに含まれている、不飽和炭化水素を水素添加して製造した、無色の炭化水素系流動油分のことです。

 

エモリエント作用に優れており、クリームや乳液、マッサージオイルなどの多くの化粧品に使用されています。

 

スクワレンは、ヒトの皮脂や深海鮫の肝油、オリーブ、米ぬかなどから採取される油の中に含まれています。

しかし、スクワレンの二重結合は酸化されやすく、不安定なので、そこに水素を付加して、二重結合をなくし、安定化させたのがスクワランです。

 

酸化しやすい油は、過酸化物を生成して肌に悪影響を引き起こしたり、製品の劣化を早めたりするので、酸化しにくい物質に変化させて使用しているというわけです。

 

 

植物性のスクワランは、オリーブオイルから抽出されたものが多いですが、最近ではトウモロコシからも植物性スクワランが製造されています。

 

 

原料となる植物油を何度も蒸留して純度を高め、水素添加して精製して製造します。

 

皮脂膜は私たちの肌を健康に若々しく保つためにとても大切なものです。

 

スクワランは、皮脂膜の代わりに肌からの水分の蒸散を防ぎ小ジワ、乾燥によるを防ぐ美肌効果が期待できます

 

肌の弱い人も安心して使えます。

 

 

年齢を重ねると、皮脂の減少に伴い、スクワレンの量も減ってしまいます。

 

毎日のスキンケアでスクワランを補ってあげることで、角質を柔らかくし、古い角質が固くなるのを防ぐことができます。

 

それによって、古い角質をスムーズにターンオーバーさせることができるので、くすみを改善して肌の透明感をアップすることができます

 

 

また、ヒトの皮脂に含まれるスクワレンと近い成分な為、肌となじみがよいので、皮脂にはじかれることなく美容成分を角質層へ浸透させることができます。

 

 

 

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この記事を書いた人

前田 憲寿 先生

前田 憲寿 先生

*医学博士

*東京工科大学 応用生物学部 教授

*日本スキンケア協会 顧問

*特許庁 機能性皮膚化粧料調査委員会 委員長

九州大学大学院薬学研究科、東北大学大学院医学研究科を経て、資生堂ライフサイエンス研究センター皮膚科学研究所にて主任研究員を務める。2007年に東京工科大学バイオニクス学部教授、バイオ・情報メディア研究科教授に就任。2008年より、同大学応用生物学部、バイオ・情報メディア研究科教授に就任。専門分野は、香粧品科学、皮膚科学、分子細胞生物学、生化学、薬理学など。テレビなどのメディア出演も多数。

 

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