2018年8月22日2024年3月19日大学教授に学ぶ正しい化粧品の知識
ローヤルゼリーを超える美容成分「燕の巣 (燕窩)」
今日は、注目の美容成分 『ローヤルゼリーを超える美容成分「燕の巣 (燕窩)」』について記載いたします。
燕の巣(燕窩)の特徴
燕の巣(燕窩)は、古くから美容と健康に良いとされている漢方食材であり、楊貴妃は燕窩を食べることで、その美貌を維持していたのではないかといわれています。
燕窩は、東南アジア沿岸に生息するアマツバメ目アマツバメ科アナツバメ類の巣であり、ほぼ全体が唾液腺の分泌物でできています。
タンパク質と多糖類が結合したムチンが主成分であり、細胞表面の糖鎖を構成する単糖の一種であるシアル酸を多く含んでいます。
シアル酸の効果
シアル酸は、ノイラミン酸のアミノ基やヒドロキシ基が置換された物質の総称名で、細胞膜の糖鎖の非還元末端に存在し、細胞の認識など重要な機能を担っています。
天然には30 種類以上のシアル酸が存在し、燕窩を酵素で加水分解した水抽出物に含まれるシアル酸は主にN-アセチルノイラミン酸であることが分かっています。
シアル酸は母乳にも含まれる成分で、赤ちゃんをインフルエンザウイルス、ロタウイルス、大腸菌から守る働きがあります。
その他、シアル酸の機能として学習能向上効果、免疫力向上効果、去痰効果、筋萎縮症治療効果などの報告があります。
さらに、この燕窩に含まれているシアル酸には、美肌効果が期待されています。
シアル酸にはメラニン生成を調節する効果があり、美白効果がありますが、シワやたるみを防ぐアンチエイジング効果も期待できそうです。
シアル酸は、カルボキシル基(-COOH)を持つ酸性のアミノ糖で、陰性荷電(マイナスの電荷)を有しており、細胞接着、分化、神経線維の発達などに関係しています。
また、燕窩には上皮細胞成長因子(Epidermal growth factor; EGF)などの増殖因子も含まれるようです。
EGFは、53 個のアミノ酸から成る分子量約6000 の生理活性ポリペプチドで、雄マウスの顎下腺(唾液腺の一つ)から発見されました。
ヒトにおいて、EGFは血液・尿・乳汁・唾液・涙液・精液などのほぼすべての体液中に存在し、上皮系細胞の増殖を促進する効果があります。
年齢とともにEGF の分泌量は減少し、細胞の増殖が遅くなり、老化の原因の一つになることが考えられています。
したがってEGF を補充することは、加齢によって低下した細胞増殖機能を正常化し、アンチエイジング効果が期待できます。
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