2018年7月26日2018年7月26日皮膚科医に学ぶ正しいスキンケア
美容&スキンケア情報「にきびを改善する治療・皮膚科/美容皮膚科」
にきびを改善する治療・皮膚科/美容皮膚科
過去の美容コラムで『にきび』の原因などについて記載させていただきました。
◇ニキビとホルモン①
https://goo.gl/q2ZUQK
◇ニキビとホルモン②
https://goo.gl/eWaoep
今回から2回にわけて、にきびの具体的な治療と自宅でのケア方法をご紹介させていただきます。
●一般皮膚科での治療
保険診療内で行うにきび治療は主に飲み薬と、塗り薬です。
飲み薬にはビタミンB、C、抗生剤が主に処方されます。
塗り薬は抗生剤が昔からよく使用されていますが、
現在はアダパレン(ディフェリンゲル)が保険適応となりよく処方されています。
アダパレンはレチノイド(ビタミンA誘導体、にきびに対しては保険適応外)と似た
ナフトエ酸誘導体というものです。
そもそもレチノイドはピーリング効果があり、
アダパレンはそれと似た効果(実際は角質なる前に細胞分化を抑制するためにきびの原因の角質肥厚を抑制する)
を得ることができます。
アダパレンはレチノイドよりも作用はソフトであり、しばらく使い続けないと効果がでてきません。
しかし、緩徐な作用とはいえ、塗った後にヒリヒリ感があり断念してしまうケースもみられます。
また一般皮膚科でも最近ではグリコール酸やサリチル酸などのケミカルピーリングを行うところも増えてきました。
ちなみに過度のピーリングをしたり、ピーリング後にケアをしっかりやらなかったりするとお肌が乾燥して、
逆に脂性肌変化し、にきびができやすい環境となるので注意しましょう。
●美容皮膚科での治療
主に自由診療である美容皮膚科では、もちろん飲み薬、塗り薬の処方を行っていますが(クリニックによっては保険診療として)、
上記のレチノインやプラセンタ注射を使用したり、飲み薬のビタミン剤でも容量を増やしたり、
点滴でもっとダイレクトに血中濃度を高めたりする方法もあります。つまり、より効果を狙える治療が可能ということです。
またケミカルピーリングを始め、レーザーピーリング、
シルクピールといった様々な方法でピーリングを行えます(もちろんクリニックによって扱う施術が異なります)。
光エネルギーや様々な波長を利用してアクネ菌やアクネ菌から産生される物質を
ターゲットに治療が行えるレーザーやフォトフェイシャルなどの光治療も有効です。
イオン導入やエレクトロポレーションにより薬剤や高濃度の有効成分をお肌に導入することもできます。
医療で行うメリットは薬が使える事、そして有効成分でも濃度をあげて導入が可能なことです。
これら治療はクリニックによって様々です。
クリニックのホームページ見たり、直接診察を受けてみたりするのがいい方法です。
病院、クリニックへ大きな期待をもたれて受診するかたが多いものですが、
実際、前回お話ししたとおり、にきびはそう簡単に治るものではありません。
にきびは継続して治療を行うことで徐々に変化が現れます。
記事
濱野 英明 先生
テティス横濱美容皮膚科 院長
日本皮膚科学会 皮膚科専門医
日本スキンケア協会 顧問
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