美容&スキンケア情報「くすみ②」

くすみ②

肌の透明感や艶やかさがなくなる『くすみ』について、前回からの続きを記載いたします。
成人女性には気になる肌状態です。その原因について前回はメラニン色素についてお話ししました。
今回はその他の原因についてお伝えします。

メラニンのある場所である表皮~角質は日々、ターンオーバーにより造り変えられています。
しかしそのターンオーバーがうまくいかず、角質がとれず肥厚してくると、メラニン色素が重なってくすんでみえます。

また角質肥厚自体が光の屈折の関係で、透明感が薄れる原因ともなります。
角質が肥厚したり、ターンオーバーが停滞する理由は女性の場合、普段の生活環境にあることが多いです。
喫煙や、ストレス、メイクの落とし忘れ、過度に肌刺激などいくらでも原因は考えられます。

表皮のサイクルを改善するにはピーリングがおススメですが、やり過ぎると乾燥肌へ傾いてしまうので、専門で診てもらって行うのがベストでしょう。
そして色素がある状態で赤み、つまり血管拡張や全体の赤みが増すと同様に普段よりくすんで見えます。
女性で赤みの原因の多くは乾燥肌です。

乾燥肌、脂性肌とも肌で炎症が起こっているので、血管は開きやすくなります。
しみでもそうなのですが、メラニンが少しでも過剰にある下地に赤みがあるとその色は濃く見えます。
色々なケアをする前に、今見えるくすみ感は何が原因なのかをチェックすることが本当に重要なことです。

記事

濱野英明　先生

テティス横濱美容皮膚科院長
日本皮膚科学会皮膚科専門医
日本スキンケア協会顧問

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