2018年8月27日2018年8月27日皮膚科医に学ぶ正しいスキンケア

美容&スキンケア情報「皮膚・真皮層について➂」

皮膚・真皮層について➂

本日は、真皮層の続きなります。

 

真皮層にある細胞成分の内容になります。
真皮層にはコラーゲン、エラスチンなどの線維成分、その周りにある基質が主に存在します。

 

しかしそれだけではなく、真皮層にはこれら成分を作る線維芽細胞をはじめ、免疫などに関与、働く細胞も存在します。
線維芽細胞はよく知られている細胞なので、今回はその他の細胞をご紹介します。

 

 

 

 

まずは組織球、これは定着性マクロファージ(貪食細胞)の一種で、血管外で線維芽細胞と混在しています。
分解酵素を放出し周囲間質を消化したり、組織の修復にも関与しているようです。

 

 

また、異物を貪食し、T細胞へ提示、免疫の一端を担っています。次に肥満細胞です。

 

これは血管拡張や透過性亢進を起こすヒスタミン、ヘパリンなど種々の化学物質を放出します。

 

蕁麻疹で蚊に刺されたようなふくらみがある時は、この肥満細胞がヒスタミンなどの物質を放出し、
浮腫ができ、それとともにかゆみも起こっている状態です。

 

 

また免疫関連では、B細胞から分化した形質細胞や真皮樹状細胞もあります。
このように真皮層は皮膚の構築上の土台だけではなく、免疫など生体に重要な働きを担っている場所でもあるのです。

 

 

 

記事

濱野 英明 先生

テティス横濱美容皮膚科 院長

日本皮膚科学会 皮膚科専門医

日本スキンケア協会 顧問

 

 

 

 

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