2020年4月14日2024年5月14日皮膚科医に学ぶ正しいスキンケア
ADM(後天性真皮サイトーシス)を知っていますか?
今回は、ADM(後天性真皮サイトーシス)についてお伝えいたします。
ADMとは後天性真皮メラノサイトーシスという“しみ”というより“あざ”の一種です。
特徴的なのは20代前後から主に頬にでてくる灰色~青色の色素班です。
よくそばかすや肝斑と間違われることがあります。
しかし、別物と言ってよいぐらい大きな差があります。
それらしみとの大きな違いは色素が存在する層は一つ下、“深い”ということです。
通常、老人性色素班、そばかす、肝斑などのしみは表皮層のメラニン色素です。
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一方、ADMはその下の真皮コラーゲン層にメラニンが存在します。
同じメラニンなのに、わずか0.5mm前後違うだけで表面から見える色は少し異なるのです。
またADMは、深く、やや塊として存在するからこそ、飲み薬、塗り薬だけで改善することは難しいのです。
唯一効果のある治療は、レーザーです。
しかも1064nmという波長の長いレーザーを照射し、回数も5回以上となります。
しかし、他のしみとのもう一つ大きな特徴は、レーザーで軽快、消失すると再燃がほとんどないことです。
だから“あざ”の一種と考えられるのです。
レーザーの機種によって、回数や照射後の経過は異なりますが、比較的きれいになりやすく、本人の満足が高い経過になります。
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