2023年11月21日2023年11月21日皮膚科医に学ぶ正しいスキンケア
皮膚科医に学ぶ肌のハリ不足の原因について②
前回に引き続き今回も「肌のハリ不足の原因」についてご紹介します。
線維成分の「減少」
線維成分自体の減少も肌のハリ不足の要因です。
線維成分の減少には、産生低下とそれに伴う“ 産生<分解” となる不均衡があります。
線維成分は線維芽細胞から産生され、役目が終わったものは分解されます。
“ 産生>分解” であればよいのですが、“ 産生<分解” となると線維成分は減少し、肌のハリ低下に加速がつくことも容易に想像ができます。
線維成分の産生低下は、産生される過程で、
①材料が減る
②細胞レベルの産生能力低下
が考えられます。
材料が減るケースはコラーゲンのもととなるアミノ酸摂取、吸収の減少や酵素的な役割であるビタミンCをはじめとする物質摂取、吸収低下があります。
現代では栄養が偏ることはほとんどなくなりましたが、例えばビタミンC はコラーゲン生成には欠かせない物質でありながら、人間は体内で作れない物質であり、さらにあらゆる場所で消費され、食事摂取以上に必要で不足傾向にあることも見逃せない事実です。
そして、物質は摂取だけでなく、消化管からの吸収というポイントがあることも重要です。
つまり便秘や下痢が慢性化している方は消化管からの吸収が悪く、栄養そのものが体内に入りにくいものです。
そして、線維芽細胞自体の産生能力が低下する事も線維成分の減少を招きます。
産生能力が低下する一つは、“ 加齢” です。
細胞レベルの加齢性変化は誰にでも起こることで当然ですが、それが加速しないようにすることはとても重要です。
その加速する理由は“ 皮膚の血流代謝” にあります。
どの組織でも元気で健康な細胞には血流代謝が良いことが大前提であり、逆に血流代謝が悪い組織は細胞代謝も悪く、栄養となる物質もしっかりまわることがなく細胞は不健康となります。
つまり真皮コラーゲン層で言うなら、血流代謝低下は線維芽細胞の線維成分産生能力低下につながります。
血流代謝が悪くなる多くの理由に、私生活があります。
多大なストレスや疲労、寝不足、喫煙などがあります。
どれも末梢の血管が細くなるものばかりです。
私生活の悪いサイクルは、まわりにまわって肌のハリ低下、たるみにもつながるのです。
肌のハリ回復に対するケア
肌のハリを回復のために真皮コラーゲン層へのアプローチは必須です。
そのためにも日焼けやストレス、疲労、睡眠不足、食事など私生活に関する改善も必要になるのです。
これを怠っては、肌への直接的なケアをしっかり行ってもその効果は半減するでしょう。
逆を言えば、普段の生活の見直しをしながら、ケアに励むとその効果は断然上がると言えます。
ちなみに美容医療での真皮コラーゲン層の治療はラジオ波( 高周波) 機器が主流であり、また様々な注射製剤も使用されています。
これ一つというより、組み合わせることでその効果も上がります。
しかしお金をかけて医療施術を受けるにしても、その効果を引き上げるのは普段の生活、普段のケアであることも忘れてはいけません。
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