2024年4月10日2024年4月10日皮膚科医に学ぶ正しいスキンケア

マスクによる肌への負担とは②

前回に引き続きマスク着用による肌トラブルについてご紹介します。

 

(前回の記事はコチラ)

 

マスクによる肌の悩みに対して、どのような対策が功を奏するのでしょうか。

 

「刺激=炎症の引き金」と考えるなら、やるべきことはその「鎮静」です。

 

ちなみにメイクを落とさず寝てしまう!は論外です。

 

メイクを落とした後のスキンケアで、炎症を過度にさせない有効成分が使えるといいでしょう。

 

炎症と酸化は深いつながりなので、抗酸化物質はぜひとも取り入れたいものです。

 

ビタミンC は然り、ビタミンEアスタキサンチンコエンザイムQ10 など、皆さんが使用するスキンケア用品には様々な抗酸化物質が含有されていると思います。

 

そして、多くは赤みや乾燥を伴うので、保湿をとても意識してください。

 

 

ちなみに「夏場で保湿はいらない!」と思っているなら、それは大間違いです。

 

肌の外側の湿気はあるかもしれませんが、それは肌が潤う条件とイコールではありません。

 

もちろん冬よりも肌の条件的には良いのですが、そもそも水分を蓄えることができている肌質かどうかが重要なのです。

 

個々が持つ基本的な保水能力は、夏も冬もさほど変わりません。

 

しかし、その能力を低下させる原因は、上記のような乾燥肌を誘発する外的刺激などの炎症性のものが大半です。

 

 

今回はマスクによる刺激が加わることで、さらに乾燥肌へ傾くことが考えられます。

 

だからこそ、その対策として保湿ケアは必須であることがわかると思います。

 

 

また日常の生活において、一つ意識してもよいのが「睡眠」です。

 

その理由は、肌修復が行われる時間は主に睡眠中だからです。

 

よく聞く成長ホルモン分泌の上昇や肌の血流増加など、睡眠は肌を治すための時間といっても過言ではありません。

 

特に後者の「血流」は重要です。

 

そもそも血流が悪い組織は、自己修復されにくいです。

 

そして睡眠といっても、その「質」が重要です。

 

寝つきが悪い、寝起きが悪い、眠りが浅い、寝ても疲れがとれないなどがあると、要注意です。

 

特にストレスがある時は、睡眠中も交感神経が優位となり、肌への血流は悪くなります(副交感神経優位になると肌の血流は増加)。

 

 

頭も体も休める状態でない上に、肌への血流も悪い状態では、肌の改善は乏しいです。

 

マスクによる肌負担の軽減のために、まずやれることは「しっかりと睡眠をとる」ことだと思います。

 

もちろん睡眠は、今回のことだけでなく、肌をキレイに健康にしたい時には必須ということも忘れてはなりません。

 

 

 

この記事を書いた人

濱野 英明先生

濱野 英明 先生

テティス横濱美容皮膚科 院長

日本皮膚科学会 皮膚科専門医

一般社団法人日本スキンケア協会 顧問

川崎市立川崎病院、慶應義塾大学病院皮膚科、稲城市立病院皮膚科、済生会横浜市南部病院皮膚科での勤務を経て、横浜の桜木町駅前に医療とエステを融合させた「テティス横濱美容皮膚科」を開設。日本皮膚科学会、日本美容皮膚科学会、日本東洋医学会、日本レーザー医学会等に加盟し、最新の確かな情報を基に、安全で効果の高い美容医療を提供している。また、ミス・ユニバースやミススプラインターナショナルのビューティーキャンプ講師や審査員も務める。

 

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