2024年11月20日2024年11月20日皮膚科医に学ぶ正しいスキンケア

プラセンタの使い道②

前回に引き続きプラセンタについてご紹介します。

 

▶前回の記事はコチラ

 

 

なぜプランセンタはこのように幅広い作用が考えられるかというと、根底に細胞代謝亢進、血流改善、ホルモン調整、抗アレルギー作用などの働きがあるからです。

 

注射、または経口摂取されたプラセンタ成分は血行性に全身へ分布し作用するので、各組織でそれぞれの働きをします。

 

肌改善に細胞代謝亢進と血流改善は必須なので、プラセンタは肌を健康できれいにするという目的に合致するものと思います。

 

 

 

プラセンタ製剤の投与方法

これらプラセンタ製剤の投与方法ですが、医療で使用するヒトプラセンタであれば注射(保険または自費診療)と内服(自費診療)という選択があります。

 

頻繁に投与できるなら注射のほうが良いですが、なかなか毎日通院ともなると現実的ではありません。

 

そこで自宅で飲める飲み薬との併用は最も効果のある方法です。

 

 

あとは何事も“ 継続” してこそ!です。

 

体感がないからといって、1~ 2 か月でやめてしまうのは一番もったいない使い方です。

 

特に副作用などがみられないのであれば、半年以上は継続して評価をすべきです。

 

 

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プラセンタの万能性と使用上の注意点

プラセンタは、我々医療者からみても万能と思える製剤です。

 

しかしプラセンタだけですべての症状が改善するということでもありません。

 

特に疾患に対してプラセンタを使用したいのであれば、必ず専門の医療施設を受診の上でということも忘れてはいけません。

 

間違った理解や使い方をしなければ、効果が期待できるのが、プラセンタなどの補助治療のいいところと思います。

 

気になる方は、取り扱いのある医療施設に相談してみてください。

 

 

 

 

この記事を書いた人

濱野 英明先生

濱野 英明 先生

テティス横濱美容皮膚科 院長

日本皮膚科学会 皮膚科専門医

一般社団法人日本スキンケア協会 顧問

川崎市立川崎病院、慶應義塾大学病院皮膚科、稲城市立病院皮膚科、済生会横浜市南部病院皮膚科での勤務を経て、横浜の桜木町駅前に医療とエステを融合させた「テティス横濱美容皮膚科」を開設。日本皮膚科学会、日本美容皮膚科学会、日本東洋医学会、日本レーザー医学会等に加盟し、最新の確かな情報を基に、安全で効果の高い美容医療を提供している。また、ミス・ユニバースやミススプラインターナショナルのビューティーキャンプ講師や審査員も務める。