2024年5月22日2024年5月22日皮膚科医に学ぶ正しいスキンケア

“ビタミンB群”摂取を続けるメリット①

ビタミンは生物が生存するために必要不可欠な栄養素のうち、炭水化物・タンパク質・脂質以外の有機化合物と定義されています。

 

ビタミンは体内で合成することができないものもあり、主に経口摂取という形で取りいれなければなりません。

 

また腸内細菌叢で合成されるビタミンもありますが、現代人にありがちな便秘など腸内環境が悪い例や過度のダイエットでは、合成や吸収が滞ることは間違いありません。

 

ビタミン不足が進行すると最終的にあらゆる症状が現れ、病気というケースをたどることもあります。

 

 

日本では厚生省が食事摂取基準量を定めており、実際、現代人では栄養失調という特殊な状態になることがあまりないので意識されることはありません。

 

しかし、潜在的なビタミン不足があることも見逃せない事実です。

 

ちなみに食事摂取基準値はあくまでもこれらの症状が出現しないための最低限の量と認識したほうがよいようです。

 

さらなる健康のため、予防のため、病気のために摂取するのであれば、食事以上にもっと必要になってくるのは当然のことです。

 

もちろん過剰摂取により障害がでるビタミンもあるので、注意が必要です。

 

 

とはいえ、なかなかサプリメントは続かない、1か月・・・はたまた数日でやめてしまうことは多くあるでしょう。

 

それもそのはず、なかなか効果として見えにくいことが大きな要因で、特にビタミンB群は効果がわかりにくい代表ではないでしょうか。

 

そのビタミンB群は、サプリメントととして、ありふれた成分であり、皆さんも一度は使用したことがあるのではないでしょうか?

 

 

 

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ビタミンB群は水溶性ビタミンのうちB1、B2、B3(ナイアシン)、B5(パントテン酸)、B6、B7(ビオチン)、B9 (葉酸)、 B12の総称です。

 

 

結論から言うと、これらのビタミンB群が体内に必要な理由は、細胞代謝における補酵素という重要な役割があるからです。

 

そしてその細胞代謝の中でも『エネルギーをつくる』という生命にとって重要な部分、具体的にはTCA回路の過程で必須となります。

 

 

またアミノ酸代謝でも大きく貢献します。

 

もっとわかりやすく言うと、エネルギー産生がうまくいかなければ、それを使う細胞、さらには組織レベルでの働きは不良となります。

 

疲れやすくなり、病気にもなりやすくなります。

 

組織が壊れた時の修復も遅くなります。

 

 

最終的にビタミンB群不足が常態化してしまうと、向かう先は当然、病気と老化でしょう。

 

効果がわからないからと言って、意識しないでいると病気の元となり、老化を加速させる要因ともなるでしょう。

 

だから意識して、摂取し続けるべきです。

 

 

次回は、ビタミンB群について、やや深掘りした内容をお話します。

 

 

 

 

この記事を書いた人

濱野 英明先生

濱野 英明 先生

テティス横濱美容皮膚科 院長

日本皮膚科学会 皮膚科専門医

一般社団法人日本スキンケア協会 顧問

川崎市立川崎病院、慶應義塾大学病院皮膚科、稲城市立病院皮膚科、済生会横浜市南部病院皮膚科での勤務を経て、横浜の桜木町駅前に医療とエステを融合させた「テティス横濱美容皮膚科」を開設。日本皮膚科学会、日本美容皮膚科学会、日本東洋医学会、日本レーザー医学会等に加盟し、最新の確かな情報を基に、安全で効果の高い美容医療を提供している。また、ミス・ユニバースやミススプラインターナショナルのビューティーキャンプ講師や審査員も務める。

 

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